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2025.12.04
#自費診療 #対象疾患

睡眠時無呼吸症候群(SAS)によるCPAP治療

「朝起きても疲れが取れない」、日中の強い眠気や集中力低下に悩んでいませんか?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインの可能性があり、放置すると高血圧や心疾患など重大な病気の原因になります。この記事では、睡眠時無呼吸症候群の原因やリスク、改善につながるCPAP(持続陽圧呼吸療法)の流れまで詳しく解説しています。

イーヘルスクリニック新宿院では、睡眠時無呼吸症候群と診断された方に対し、CPAP(持続陽圧呼吸療法)を中心に検査から治療まで一貫したサポートを行っています。

睡眠に関するお悩みは、お一人で抱え込まず、専門医にご相談ください。

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、眠っている間に何度も呼吸が止まる、または浅くなることで、十分な睡眠がとれない病気です。医学的には、10秒以上の無呼吸が一晩(約7時間)に30回以上、あるいは1時間に5回以上起こる場合に診断されます。

主な原因

睡眠時無呼吸症候群は、多くの場合「上気道が狭くなる」ことで起こります。

原因 説明
肥満 ・首や舌の脂肪で気道が圧迫される
・最も一般的な原因
扁桃肥大 ・扁桃腺が大きく、空気の通り道を塞いでしまう
・小児に多いが大人にも見られる
鼻づまり 鼻炎や副鼻腔炎で鼻呼吸ができず、口呼吸によって気道が狭まる
顎の形 下顎が小さい・後退しているなど骨格的特徴で気道が狭くなる

放置によるリスク・合併症

睡眠時無呼吸症候群を放置すると、酸素不足と血圧上昇が毎晩繰り返され、体に大きな負担を与えます。その結果、以下のような重い病気を引き起こすリスクが高まります。

病気 睡眠時無呼吸症候群との関連
高血圧 睡眠中の血圧上昇が続き、日中も高血圧状態が固定化する
心疾患 心臓に過度な負担がかかり、不整脈・心不全・狭心症・心筋梗塞のリスクが高まる
脳卒中 脳の血管に強い圧力がかかり、脳梗塞や脳出血の危険性が増す
糖尿病 睡眠の質低下でインスリンの働きが悪くなり、糖尿病の発症・悪化につながる

代表的な症状(睡眠中・起床時)

睡眠時無呼吸症候群は、ご自身では気づきにくい症状が多く、家族やパートナーからの指摘で気づくこともあります。以下のような症状がないか確認しましょう。

【睡眠中にあらわれる症状のチェックリスト】

  • □とても大きないびきをかく
  • □いびきが突然止まり、しばらくして激しい呼吸と共に再開する
  • □呼吸が苦しそう、または止まっているように見える
  • □寝汗をたくさんかく
  • □息苦しさで目が覚めることがある
  • □夜中に何度もトイレに起きる

【起床時や日中にあらわれる症状のチェックリスト】

  • □朝起きた時に頭が痛い、または頭が重く感じる
  • □十分寝たはずなのに、すっきり起きられない
  • □口やのどがカラカラに渇いている
  • □日中、がまんできないほどの強い眠気がある
  • □集中力が続かず、仕事や勉強でミスが増えた
  • □いつも体がだるく、疲労感が抜けない

これらの症状に複数当てはまる場合は、早めに専門医へ相談することをおすすめします。適切な検査と治療で改善が期待できます。

睡眠時無呼吸症候群に関するお悩みは、お一人で抱え込まず、専門医にご相談ください。

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CPAP療法とは?仕組みと期待できる効果

CPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の標準的な治療法であり、世界中で広く行われている安全性の高い治療です。

専用の装置から空気を送り、気道に一定の圧をかけることで塞がりにくくし、睡眠中の無呼吸や低呼吸を防ぎます。その結果、酸素不足が解消され、質の高い睡眠が得られるようになります。

治療を継続することで、日中の強い眠気や倦怠感の改善に加え、高血圧・心疾患・脳卒中・糖尿病など合併症のリスク軽減にもつながります。生活の質を大きく向上させる効果が期待できる治療法です。

CPAPの基本的な仕組み

CPAP(持続陽圧呼吸療法)は、睡眠中に狭くなる気道を空気の圧力で広げ、無呼吸やいびきを防ぐ治療法です。装置は本体・チューブ・マスクで構成され、本体が取り込んだ空気を一定の圧力で送り、マスクを通して気道へ届けます。

これにより喉の奥が塞がるのを防ぎ、自然な呼吸を保ちながら安定した睡眠を得られます。人工呼吸器とは異なり、自分の呼吸を優しくサポートする仕組みです。

当院では、世界的な医療機器メーカーであるフィリップス社製の装置を採用しています。

使用による改善効果

毎晩継続して使用することで、睡眠の質が大きく向上し、心身にさまざまな良い効果が期待できます。

分類 改善効果
睡眠中の変化 ・いびきの改善、または解消
・呼吸が止まらず朝まで熟睡できる
・夜間の覚醒やトイレの回数が減る
日中の変化 ・強い眠気やだるさが軽減
・集中力が高まり仕事や勉強の効率が向上
・朝の目覚めが良くなり活動性が上がる
長期的な健康 ・睡眠中の血圧上昇を抑え、高血圧改善に寄与
・心血管疾患(心筋梗塞や脳卒中など)のリスクを低減
・血糖コントロール改善による糖尿病予防・治療の効果

CPAP療法は、いびきや眠気の改善だけでなく、将来的な生活習慣病のリスク低減にもつながる重要な治療です。

CPAPの検査から治療までの流れ

CPAP治療の流れ

CPAPの検査から治療までの流れを解説します。

①医師の診察

治療はまず問診から始まります。いびきや日中の眠気などの症状、発症時期、既往歴や服薬、生活習慣(飲酒・喫煙など)について詳しく伺います。さらに、扁桃腺や鼻の通り、あごの形や首回りなどを診察し、気道が狭くなっていないかを確認します。これらを総合的に判断し、必要に応じて睡眠検査をご案内します。

②睡眠検査

診察で睡眠時無呼吸症候群が疑われた場合、客観的に呼吸の状態を調べるために睡眠検査を行います。検査には、ご自宅で行う「簡易検査」と、医療機関に一泊する「精密検査(PSG検査)」があります。

当院の精密検査は入院不要です。一般的に精密検査は医療機関への一泊入院が必要ですが、当院では入院せずに精密検査を受けられる体制を整えています。お忙しい方や入院に抵抗がある方も、安心して検査を受けていただけます。

検査の種類 簡易検査 精密検査(PSG検査)
場所 自宅 当院では入院不要(※一般的には一泊入院)
方法 指や鼻に小型センサーを装着して就寝 頭・顔・体に複数のセンサーを装着して就寝
わかること ・呼吸の状態(無呼吸、低呼吸)
・血中酸素濃度
・いびきの有無
・脳波(睡眠の深さ)
・心電図
・体の動きなど詳細なデータ
特徴 ・自宅でリラックスして受けられる
・費用負担が少ない
・無呼吸の原因や他の睡眠障害も判定可能
・最も正確な診断ができる

まずは自宅で行える簡易検査から始め、必要に応じて精密検査へ進むのが一般的です。

③無呼吸低呼吸指数(AHI)の確認

睡眠検査の結果から、医師は「無呼吸低呼吸指数(AHI)」を基準に治療の必要性を判断します。AHIは、1時間あたりに起きる無呼吸(10秒以上停止)と低呼吸(浅い呼吸で酸素が低下)の合計回数を示す数値です。

【AHIによる対応の目安】

  • 経過観察:~15未満
  • 精密検査:15~40未満
  • CPAP治療:40以上

AHIが30以上では「2分に1回呼吸が止まる」計算になり、体に非常に大きな負担がかかります。健康保険でCPAP治療を受けられる基準は原則AHI20以上です。検査結果と症状を総合して、最適な治療方針を医師と一緒に決めていきます。

④装置の装着(初期設定のサポート)

CPAP治療が始まると、装置一式がご自宅に届きます。初めてでも安心して使えるよう、専門スタッフが丁寧にサポートします。

【主なサポート内容】

  • 装置の操作:電源やスイッチの基本操作を一緒に確認します。
  • マスクのフィッティング:鼻用や鼻・口用などから選び、顔に合った快適なマスクを調整します。
  • 日々のお手入れ:マスクやチューブの洗浄方法、加湿器の水の補充方法を説明します。

治療中に「マスクが合わない」「音が気になる」などの不安があれば、いつでも当院へご相談ください。

⑤当院で採用しているCPAPマスク(ウィスプネーザルマスク)

ウィスプ ネーザルマスク
フィリップス社製 ウィスプネーザルマスク

当院では、フィリップス社製の「ウィスプネーザルマスク」を採用しています。このマスクは、多くの日本人の3Dスキャンデータを基に開発され、日本人の特徴的な顔面形状にフィットするよう設計されています。

在宅でCPAP療法を継続するためには、患者様一人ひとりに適したマスクを選択することが大切です。当院では、体格やお顔の特徴に合わせて最適なサイズをご提案します。

【サイズの目安】

体格・特徴 推奨サイズ
女性など小柄な患者様 S / M
中肉中背の患者様(男性の標準) MW(Mワイド)
大柄な患者様・お鼻が大きい患者様 L / XL

マスクのサイズ・種類は、治療開始後も変更可能です。装着感に違和感がある場合は、お気軽にご相談ください。

⑥月1回の診察

CPAP治療は装置の使用開始で終わるものではなく、原則として月1回の定期診察が求められています。定期診察は、患者の使用状態の確認や必要な調整措置を行う機会です。

【定期診察の目的】

  • 治療効果の確認:装置に記録されたデータを解析し、無呼吸が改善しているかを評価します。
  • 体調のチェック:眠気やいびきなど症状の変化を伺い、効果を確認します。
  • トラブル対応:マスクの不快感や乾燥などのお悩みに応じて改善策を提案します。
  • 圧力の調整:体重変化などに合わせて設定を微調整し、最適な状態を保ちます。

定期的なフォローにより、安心して治療を継続できます。

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CPAP治療にかかる費用

CPAP治療を始めていただくために、保険が使える条件と、月々の自己負担額の目安を解説します。

保険診療の条件

CPAP治療を健康保険で受けるには、睡眠検査を行い、無呼吸低呼吸指数(AHI)が一定基準を超える必要があります。

検査の種類 保険適用の基準 特徴
精密検査(PSG検査) AHI20回以上 ・1時間に20回以上の無呼吸/低呼吸がある状態
・平均「3分に1回」呼吸が止まる計算
・最も正確な診断が可能
簡易検査 AHI40回以上 ・自宅で手軽に受けられる
・精密検査より情報は少ない
・重症例のみ保険適用対象

自己負担額の目安(月約4,000〜4,500円)

保険適用の基準を満たすと、CPAP治療の自己負担額は3割負担の方で月4,000〜4,500円程度が目安です。この費用には、以下が含まれます。

  • フィリップス社製のCPAP装置一式のレンタル料(装置本体・マスク・チューブなど消耗品を含む)
  • 月1回の定期診察料(治療効果や使用状況の確認、トラブル対応など)

診察は法律で義務付けられており、装置データと症状をもとに医師が継続的に治療を管理します。

負担割合 月額の自己負担額(目安)
3割負担 約4,500円
2割負担 約3,000円
1割負担 約1,500円

※この金額は継続治療時の目安です。初診料や睡眠検査費用は別途必要になります。
※医療費は確定申告で「医療費控除」の対象となる場合があるため、領収書は保管しておきましょう。

イーヘルスクリニックでの取り組みと特徴

受付

当院では、世界的な医療機器メーカーであるフィリップス社製のCPAP装置を採用しています。高い信頼性と静音性を備えた装置で、快適な睡眠をサポートします。

精密検査(PSG検査)は一般的に医療機関への一泊入院が必要ですが、当院では入院せずに検査を受けられます。お忙しい方や入院に抵抗がある方も、安心してご相談ください。

CPAP治療を安心して続けられるよう、装置データを活用した個別調整やマスク選び、生活習慣改善まで一人ひとりに合わせたサポートを行っています。さらに、月1回必要な診察はオンラインでも受診でき、移動や待ち時間の負担を減らし、無理なく治療を継続できます。

オンライン不眠症外来」も提供しており、寝つきの悪さや中途覚醒、日中の強い眠気など幅広く対応しています。診察から処方まで自宅で完結し、お薬も配送可能です。システム利用料は月1,980円(税込)で、2022年4月の開院から1年間で約3,000件のオンライン診療実績があります。

認知行動療法や薬物療法を組み合わせ、根本改善を目指します。CPAP治療とあわせ、総合的に睡眠の質を改善したい方に最適です。

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