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ワクチン
2023.02.27

水痘ワクチン

水痘ワクチンとは

水痘(すいとう)()ワクチンとは、重症の“水痘(いわゆる水ぼうそう)”や、帯状疱疹の発症を予防する効果が期待できる生ワクチンです。水痘ワクチンを1回接種することで重症の水痘をほぼ100%予防できるとされており、2回接種で軽症も含めて水痘の発症を予防できるといわれています。

また、帯状疱疹の予防で用いられる場合は、1回の接種でおよそ5年間効果が持続します。しかし免疫が低下している方や、ステロイドを内服している方、抗がん剤治療を受けている方では接種が行えませんので注意しましょう。

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水痘とは

水痘とは、水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる病気のことです。発症者の9割以上が9歳以下といわれ、発熱、発疹(ほっしん)(赤み)からはじまり、水ぶくれ、膿疱(のうほう)(うみ)がたまった発疹)を経て、かさぶたになって治ることが一般的です。子どもの場合は軽症で終わることも多いですが、成人の初感染では水痘肺炎などの合併症を伴いやすいといわれているため、注意が必要です。また、妊娠中における初感染では胎児に影響を与える可能性があることが知られています。さらに、すでに水痘の免疫がある高齢者でも再び感染することがあるため、大人であっても注意が必要です。

水痘ワクチンでは、2回接種することで発症が予防できるとされています。

帯状疱疹とは

水痘帯状疱疹ウイルスに感染すると、排出されることはなく、症状が治っても体の中に潜んでいます。そのため、体の免疫力が下がったときなどをきっかけに再活性すると帯状疱疹を発症します。症状は個人差がありますが、多くはまず体の左右どちらかに刺すような痛みが現れます。続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状に生じるとされています。

軽症の場合は2〜3週間で自然に治ることもありますが、痛みから日常生活に支障が出ることもあります。また、高齢者が帯状疱疹になると重症化するケースが多く、症状が治ってからも半年~数年以上もの間痛みが残る“帯状疱疹後神経痛”といった後遺症が残ってしまったり、入院が必要になったりする可能性もあります。特に50歳以上は帯状疱疹の発症率が高くなる傾向があるといわれているため、発症・重症化予防の効果が期待できるワクチン接種を検討することがすすめられます。

いつ接種すればよいの?

対象者

予防接種には、市区町村が主体となって行う“定期接種”と、希望者のみが自主的に受ける“任意接種”があります。水痘ワクチンの定期接種では、1歳以上3歳未満(生後12か月~36か月になるまでの間にいる方)が対象です。一方の任意接種では、3歳以上が対象です。
以下に該当する方は水痘ワクチンの接種がすすめられます。

  • 水痘を発症したことがない生後12か月以上の子ども
  • 13歳以上の健康な方で、水痘にかかったことがない
  • 50歳以上の方で過去に水痘にかかったことがある、または帯状疱疹にかかったことがある(帯状疱疹予防)
  • 水痘にかかった家族がいる方で、水痘になったことがなくワクチンも接種したことがない

回数・時期

水痘ワクチンの定期接種は、1歳~3歳の間に2回行います。1回しか接種しないと、免疫が不十分で発症の可能性があるため注意しましょう。標準的な接種時期と間隔は以下のとおりです。

  • 1回目:生後12~15か月の間に接種
  • 2回目:1回目から6~12か月以上間をあけて接種(1回目から3か月以上経過すれば接種可能)

13歳以上(任意接種)では、1回目と2回目の間隔を4週間以上あける必要があるといわれています。50歳以上(任意接種)で帯状疱疹予防のために接種する場合は、1回の接種を行います。

また、定期接種の対象となる時期に病気療養などで接種を受けられず、対象年齢が過ぎてしまった場合は、療養特例として定期接種を受けられる場合があります。特例に該当するかは医学的な判断が必要となるため、詳しくは住んでいる自治体に問い合わせるとよいでしょう。特例に該当した場合、接種が可能になった日から2年以内に接種を受ける必要があります。

接種スケジュールを立てるときのポイント

定期接種の対象となる1歳になったら、すぐに接種を受けるとよいといわれています。また、水痘ワクチンは生ワクチンのため、ほかの生ワクチンを接種したい場合は27日以上の間隔をあける必要があります。不活化ワクチンなどの接種についての制限はありません。
生ワクチンには、麻しん風しん混合(MR)ワクチン、おたふくかぜワクチン、結核(BCG)ワクチン、黄熱ワクチンなどがあり、このようなワクチンの接種を予定している場合は特に計画的に接種を行いましょう。

費用

定期接種の対象者は自己負担なし(公費負担)で接種が可能です。一方で、任意接種は基本的に全額自己負担となります。かかる費用は、医療機関によって異なります。

eHealth clinicでは、水痘ワクチンを6,600円(税込)で実施しています。※自由診療

水痘ワクチンを接種するときに気を付けたいポイント

接種後に起こる可能性がある症状

接種直後から翌日頃に、発疹、蕁麻疹(じんましん)、赤み、かゆみ、発熱、注射部位の腫れ、しこりなどが現れることがあります。しかし、発熱や発疹は数日程度で解消されることが一般的です。
また、まれではありますが、アナフィラキシー(重篤なアレルギー反応)や急性血小板減少性紫斑病(きゅうせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)(血小板が減少し、出血しやすくなる病気)が報告されています。医療機関では、もしこのような反応が起こったとしても、すぐに対応できるよう医薬品などの準備を整えています。適切な処置によってほとんどが改善するといわれています。

クリニックでの待機について

アナフィラキシーなどの急に現れることがある症状は、接種して30分以内に起こることが多いとされています。そのため、接種後は30分程度その場で待機するとよいでしょう。

接種できない人・注意が必要な人

以下のような方は接種できないことがあります。

  • 明らかな発熱がある
  • 重い基礎疾患にかかっている
  • ワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある
  • 免疫機能の異常がある
  • 免疫機能を抑える薬を使っている
    など

また、以下のような方は接種に注意が必要です。

  • 心臓、腎臓、肝臓、血管、血液に持病がある
  • 発育に障害がある
  • これまでのワクチン接種で接種後2日以内に発熱や、全身の発疹といったアレルギーを疑う症状があった
  • けいれんの既往がある
  • 免疫不全と診断されたことがある
  • 近親者に先天性免疫不全症の患者さんがいる
  • ワクチンの成分でアレルギー反応を起こす可能性がある
    など

eHealth clinicでは各種ワクチンの接種を受け付けています。水痘は子どもの頃に発症することが多いですが、既感染であれば大人になってから免疫力の低下などがきっかけで帯状疱疹を発症することがあります。特に50歳代からの発症が増加するため、ワクチン接種がすすめられています。eHealth clinicでは、乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」を6,600円(税込:自由診療)を準備しております。詳細はスタッフまでお問い合わせください。

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