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2022.05.20
#アレルギー科 #対象疾患

皮脂欠乏性湿疹

皮脂欠乏性湿疹とは

皮脂欠乏性湿疹とは、皮脂欠乏症(皮脂が減って肌が乾燥した状態)が進行して炎症を伴うことで、湿疹が生じる皮膚の病気です。時に眠れないほどの強いかゆみを伴うこともあります。

皮脂欠乏性湿疹は皮脂が減ることで、体内の水分を保ち皮膚を守る役割をする“バリア機能”が低下して発症します。この原因は加齢に伴い皮脂の分泌量が減ることだけではなく、冷暖房の過度な使用や体の洗いすぎ、毛剃り、アトピー性皮膚炎などの病気がきっかけになることもあります。また、気温の低下によって汗をかく量が減るほか、外気も乾燥しがちな秋~冬に発症しやすいことも特徴です。

皮脂欠乏性湿疹では段階的に進行するという特徴があり、気が付かないうちに重症化することも多いため、早い段階での治療が大切だとされています。

皮脂欠乏性湿疹の症状

主な症状

皮脂欠乏性湿疹になると以下のような症状が現れることがあります。

  • 亀甲状に皮膚がひび割れる
  • 湿疹(炎症)が現れる
  • 皮膚の表面がガサガサになる
  • 皮膚に白い粉がふいたようになる
  • 眠れないくらいのかゆみを感じることもある など

皮脂欠乏症の症状

皮脂欠乏性湿疹は皮脂欠乏症が進行することで発症するため、最初の段階では以下のような症状が現れることもあります。

  • 皮膚の表面がざらつく
  • 白く粉をふいたような状態になる
  • かゆみに敏感になる など

受診の目安

皮脂欠乏性湿疹になると、衣服や髪が触れた程度でも刺激となり、かゆくなったり、普段使っている化粧品でかぶれてしまったりすることがあります。さらに、かゆみを我慢できずにかいてしまうと症状が悪化してしまう可能性もあります。そのため、軽症のうちから治療を行い、早期に症状を改善させることが重要とされています。

また、湿疹にもさまざまな種類があり、それぞれ治療法も異なるため、適切な診断と治療を受けるためにも、上記のような症状がある場合は早めにアレルギー科などの受診を検討するとよいでしょう。

皮脂欠乏性湿疹になったときに気を付けたいポイント

皮脂欠乏性湿疹になったときは保湿と生活習慣の改善が大切です。

保湿する

保湿剤を使用して皮膚のうるおいを保つことを心がけましょう。使用するタイミングは入浴後5分以内を目安にするとよいとされています。

ただし、すでに湿疹がある場合には、ステロイドなどによる治療が必要になります。保湿剤はあくまでも皮膚の状態を良好に保つ目的で使うものとなるため注意しましょう。

生活習慣を見直す

生活上の注意点として、刺激や乾燥を避ける、入浴の仕方に気を付ける、アルコールや刺激物を避けるといったことが挙げられます。詳しくは以下のとおりです。

刺激を避ける

皮膚の刺激はかゆみにつながるため、肌着など皮膚に直接触れる衣類は、刺激の少ない素材のものを着用しましょう。また、かいてしまうと症状が悪化する恐れがあるため、できる限りかかないようにし、万が一かいてしまった時のためにも爪は短く切っておくとよいでしょう。

乾燥を避ける

空気が乾燥することで、皮膚も乾燥しかゆみが強くなることがあります。そのため、加湿器などを使用して程よい湿度を保つとよいでしょう。過剰な冷暖房にも注意するとよいでしょう。

入浴時の注意点

入浴時にはナイロンタオルなどで体を強くこすらないようにするほか、ボディソープや石鹸の成分が体に付着したままにならないようしっかりと洗い流してください。ただし、洗いすぎると皮膚の表面をカバーしている皮脂を余分に洗い流してしまうため、時間をかけすぎずに洗うことが大切です。また、長湯や高温のお湯への入浴も避けるとよいでしょう。

アルコールや刺激物を避ける

アルコールや香辛料といった刺激物を過剰に摂取することで体が温まると、かゆみが悪化する可能性があるため、控えるようにしましょう。

皮脂欠乏性湿疹の治療のポイント

皮脂欠乏性湿疹の治療の基本は保湿と生活習慣の改善です。このほか、医療機関では薬が処方されることが一般的です。

薬の処方

炎症や湿疹がある場合は、炎症を抑えるためにステロイド塗り薬を使います。また、かゆみを強く感じる場合には、抗ヒスタミン薬の飲み薬を使用することもあります。

ステロイド薬は皮膚炎やかぶれの治療薬として用いられるもので、炎症を抑える効果が期待できます。抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンという物質によるかゆみを抑える効果が期待できる薬です。ただし、抗ヒスタミン薬のかゆみ軽減効果には、個人差があるといわれています。抗ヒスタミン薬にも種類があるため、効果や副作用をみながら適切な薬を処方してもらうとよいでしょう。