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2022.05.13
#アレルギー科 #対象疾患

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎とは

脂漏性皮膚炎とは、頭、生え際、顔などの皮脂の分泌が盛んなところにできる皮膚の炎症(湿疹)のことです。

人間の皮膚には“マラセチア”というカビ(真菌)の一種が常在しており、このような常在細菌は外的な刺激から皮膚を守ってくれているといわれています。しかし、なんらかの原因によってマラセチアが増殖することで皮膚に炎症を引き起こすと考えられています。マラセチアが異常に増殖してしまう原因はいまだに分かっていませんが、ストレスや生活環境などが関係するといわれています。

種類

脂漏性皮膚炎には“乳児型”と“成人型”があります。乳児型は新生児期から乳児期に発症するものです。一方、成人型は思春期以降の成人に発症し、男性に多くみられるとされています。

脂漏性皮膚炎の症状

脂漏性皮膚炎になると、皮脂を分泌する脂腺が発達した部位(頭皮、髪の生え際、眉毛、耳のうしろ、鼻の脇、(わき)の下、胸、股間、膝の裏など)に以下のような症状が現れることがあります。

  • 赤み
  • 脂っぽく湿り気のある黄色いフケ
  • 乾燥したうろこ状のフケ
  • 軽度のかゆみ など

症状が進むと、フケやはがれた皮膚、浸出液などが固まり、かさぶたのようなものが作られて患部を覆うこともあります。

受診の目安

脂漏性皮膚炎は、セルフケアによって改善するケースが多いです。ただし、成人型の脂漏性皮膚炎は、ひとたび発症するとよくなったり悪くなったりを繰り返しながら、しだいに慢性化していくことが多いとされています。また、脂漏性皮膚炎で毛が抜けたりすることはありませんが、続けてかき続けていると切れ毛や抜け毛につながる恐れもあります。

症状が重くなると自然に治るのは難しくなることもあるため、上記のような症状があれば早めにアレルギー科や皮膚科を受診し、適切な治療を受けるとよいでしょう。

脂漏性皮膚炎になったときに気を付けたいポイント

脂漏性皮膚炎は、日常生活の注意によって症状が改善することが多いとされています。医療機関で治療を受けている場合も、日常生活の中で以下のようなポイントに注意するとよりよいでしょう。

皮膚を清潔にする

脂漏性皮膚炎になったときは、皮膚の清潔を保つことが大切です。正しい洗顔や洗髪を行って皮脂汚れを落とし、皮脂が患部にたまらないようにしましょう。

洗顔や洗髪を行っても改善がみられない場合は、整髪料やシャンプー、リンスなどに油分が含まれていないかを確認するとよいでしょう。油分が含まれているものを避けることで、コンディションを整えられる可能性があります。さらに、これらの代わりに、抗真菌薬が配合された石鹸やボディソープ、シャンプー、リンスなどを使うと、頭皮環境の改善につながる場合があります。

皮膚に刺激を与えない

入浴や洗髪をするときには、無意識のうちに皮膚に刺激を与えてしまうことがあります。体を洗うときに皮膚をごしごしこすったり、洗髪時に頭皮に爪を立てて洗ったりしていると、皮膚に刺激を与えてしまう恐れがあるため、こすったり爪を立てたりせず、泡で優しく洗うようにするとよいでしょう。

生活習慣を改善する

生活習慣が皮膚の状態を悪化させることもあります。睡眠不足が続いている場合や過度なストレスをためている場合は、しっかりと睡眠を取り、リフレッシュできる時間を設けてストレスを発散させることで、症状の改善につながることもあります。

また、食生活も皮膚の状態に影響するとされています。暴飲暴食や栄養の偏った食生活は症状を悪化させる懸念があるため、栄養バランスの整った食事を規則正しく取るようにすることも大切なポイントです。

脂漏性皮膚炎の治療のポイント

塗り薬

脂漏性皮膚炎の治療では、ステロイドの塗り薬を使って炎症を抑える治療を行うことが一般的です。また、症状によってはステロイドの塗り薬の治療と並行して、カビの増殖を抑える抗菌薬の塗り薬を使うこともあります。