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2023.02.22

HPV検査はどんな方法で行うの? 〜保険適用の有無や検査頻度についてご紹介〜

HPV検査は、子宮頸(しきゅうけい)がんを引き起こすHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を調べる検査で、HPV検査と細胞診を組み合わせて行うことによって子宮頸がんの早期発見に役立つといわれています。子宮頸がんは早期発見・早期治療によってほとんどが治るといわれているため、定期的に検査を受けることが大切です。

本記事ではHPV検査の方法と、何年おきに検査を受ければ子宮頸がんの予防や早期発見に役立つのかを解説します。

HPV検査の方法とは?

HPV検査では、子宮頸部の細胞を専用のブラシやヘラでこすって採取します。ヘラやブラシを入れる前に、クスコという器具を挿入して腟を広げます。

クスコを挿入するときや子宮頸部から細胞をこすり取るときに、痛みや違和感を覚えることもあります。感じ方は人によって異なり、その日の体調や検査室の雰囲気、緊張の度合いなども影響します。

緊張しすぎるとお腹に力が入り、痛みや違和感を強く感じやすくなります。それらを軽くするポイントは、検査前に深呼吸を行い、できるだけ体の力を抜くことです。息を吐くときに力が抜けやすくなります。

HPV検査は何年おきに受けるのがベスト?

HPV検査で子宮頸がんの早期発見につなげるには、5年おきに受けるのが望ましいとされています。

なぜ5年おきなの?

HPVに感染しても、ほとんどは2~3年で自然に消え、感染が続くのはごく一部だといわれています。

しかし、感染が続いた場合は数年から数十年かけて、がんになる前の状態の“軽度異形成(CIN1)”“中等度異形成(CIN2)”、がんになる一歩手前(前がん病変)の“高度異形成・上皮内がん(CIN3)”を経て、最終的に子宮頸がんへと進行していきます。感染から子宮頸がん発症までには長い時間がかかり、また前がん病変でも軽度なら約8割はがんになりません。そのため、5年おきにHPV検査を受ければ、がんになる前に異常を発見できる可能性が高いと考えられています。

実際に、国立研究開発法人国立がん研究センターがまとめた『有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン』では、子宮頸がん検診として、20~69歳の方は子宮頸がん細胞診を2年おきに受け、加えて30~60歳の方はHPVグループ検査を5年おきに受けることをすすめています。

HPV検査の費用

HPV検査は保険適用の場合や自費の場合で異なります。

保険適用の場合

保険適用の場合、自己負担が3割のときにかかる費用は1,080円ほどです。実際にかかる費用は医療機関や患者さんによって異なるので事前に確認しましょう。

なお、保険適用で行えるのは、子宮頸がん細胞診の結果が“ASC-US”と判定された場合です。ASC-USとは、異常か正常か判断しにくい細胞という意味で、HPV検査は精密検査としてがんの発症に関連した変化かどうかを判定する目的で実施される際に保険適用となります。このほか、治療経過を判断する際に使用する場合も保険適用となることがあります。

自費の場合

自費でHVP検査を受ける場合の費用は、医療機関によって異なります。eHealth clinicではHPV検査を5,500円(税込:自由診療)で受け付けています。詳細はスタッフまでお気軽にお問い合わせください。

自費で受けるケースの例は、健康診断のオプションで追加するなど患者さんが希望する場合です。

自治体から補助が出る場合

自治体によっては子宮頸がんの早期発見を目的として、HPV検査にかかる費用の一部を助成していることもあります。その場合は無料~受けることができます。

しかし、補助の対象は年齢などに条件があるため、まずはお住まいの地域に問い合わせをするとよいでしょう。

30歳を過ぎたらHPV検査と細胞診を定期的に受けよう

子宮頸がんは近年20〜30歳代の発症が増えており、30歳を過ぎたら細胞診に加えてHPV検査を受けることがすすめられます。

最近は子宮頸がん検診として子宮頸がん細胞診にHPV検査を併用している市区町村もあるため、詳しくはお住まいの地域に確認しましょう。HPV検査についての疑問や不安がある場合は医師に相談しましょう。

eHealth clinicではHPV検査を5,500円(税込:自由診療)で実施しています。医師や看護師が丁寧に説明したうえで行いますので、疑問や不安があればお気軽にご質問ください。