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HPV検査とは、子宮頸がんの発症に関わるウイルスであるHPVに感染しているかどうかを確認する検査のことです。
検査方法は子宮頸がん検診で行われる細胞診検査と同じで、医師が子宮頸部から専用のヘラやブラシなどで細胞をこすり取り、その細胞を調べることで判断します。子宮頸がんの細胞診で異常がみられなかった場合でも、HPV検査との併用で診断の精度が上がるという報告があります。
HPVとは、性行為の経験がある人であれば感染する可能性があるといわれる、ありふれたウイルスです。HPVには100以上の種類があるといわれ、そのうちの15種類(ハイリスク型)が子宮頸がんをはじめとするがんや尖圭コンジローマなど多くの病気の発生に関係しています。
主に性的接触によって感染し、感染しても多くは自身の免疫力で排除されます。しかし、一部の人ではがん化する前の細胞(異形成)がそのまま残り、がんに進行していくことがあります。
HPVは、子宮頸がんの前がん病変ではほぼ100%みられるため、子宮頸がんの危険因子の1つとされています。そのため、検査によりHPVへの感染を知ることは、早い段階での前がん病変の発見や、子宮頸がんの発症リスクを知ることにつながると考えられています。
もしHPV感染が確認されなかった場合は、従来の子宮頸がん検診(細胞診)より検診間隔を延長できるとされています。
HPV検査がすすめられる人の特徴は以下のとおりです。
気になる症状がある人はそのままにせず、医療機関を受診して検査の要否について医師に相談してみるとよいでしょう。
HPV検査を受けることで分かる病気は以下のとおりです。
など
HPV検査結果は、採取した細胞にHPVが感染していなければ“陰性”と報告されます。
ただし、HPV検査が陰性であっても、その後HPVに感染することもあります。陰性であっても定期的な子宮頸がん検診を受けるとよいでしょう。
HPV検査で陽性だった場合、医療機関の受診を検討しましょう。
陽性の場合、HPVに感染している、浸潤がん発生のリスクがあるということを意味します。ただし、陽性でもHPV感染のほとんどは一過性で免疫力により自然に消失するため、必ずしもがんになるわけではありません。ごく一部のHPVが持続感染して子宮頸がんの発症につながることがあると考えられており、経過観察が必要です。
また、結果が陽性で子宮頸がんと関係のある種類である場合は、より詳細な検査を受けることをすすめられる場合もあります。
HPV検査を受ける際は、生理時を避けましょう。生理中でも検査はできますが、正しい結果が得られない場合があります。
またトイレのビデや、腟内洗浄は避けましょう。腟内の細胞が洗い流されてしまい、正確な検査結果が出ない可能性があります。
そのほか、日常生活で注意することは特にありません。
検査時に少量の出血が見られる場合がありますが、検査自体の痛みはほとんどないといわれています。