
A型肝炎ワクチンとは、A型肝炎を予防する不活化ワクチンです。標準的な間隔で3回接種すれば、ほぼ100%の確率で抗体が獲得できるとされており、感染を防ぐ効果は少なくとも数年以上続くといわれています。
A型肝炎とは、A型肝炎ウイルスに感染することで引き起こされる病気で、主に倦怠感などの症状が現れます。年齢が上がるにつれて症状が重症化するとともに、死亡する確率も高まるとされ、重症の場合は1か月以上の入院が必要になることもあります。
A型肝炎ウイルスは主にアジアやアフリカ、中南米などに存在するウイルスで、加熱処理が不十分な飲食物から感染するといわれています。そのため、途上国に1か月以上長期滞在するような方に接種が推奨されています。特に高齢の方は重症度と死亡率が高くなるため、接種を検討するとよいでしょう。
A型肝炎ワクチンは、希望者が自主的に受ける“任意接種”のワクチンです。1歳以上であれば年齢制限はなく、以下のようなA型肝炎のリスクの高い方への接種が推奨されています。
2~4週間の間隔を開けて2回接種した後、初回接種から24週間経過後に追加でもう1回接種します。海外渡航の直前などで急いでいる場合は2週間の間隔を開けて2回接種するだけでも感染予防できますが、予防効果を長期間にわたって維持するためには合計3回の接種が必要とされています。
3回目は1回目の接種から24週間開ける必要があるため、海外渡航の予定がある場合は早めに接種を始めるとよいでしょう。また、短期間であれば2回接種でも感染予防効果が期待できるとされています。この場合は帰国後に3回目の接種を受けましょう。しかし、免疫がつくまでには2回目の接種から2週間ほどかかるため、海外渡航を控えている場合は遅くとも出発の1~2か月前までには接種を始めるとよいでしょう。
A型肝炎ワクチンは任意接種のため、全額自己負担となることが一般的です。実際の費用は医療機関によって異なるため、事前に確認するとよいでしょう。
eHealthclinicでは各種ワクチンの接種を受け付けています。詳細はお問い合わせください。
▼eHealth clinicのワクチンについて▼
接種部位の赤み、痛み、発熱などが現れることがありますが、数日後には解消されることが一般的です。接種部位にしこりが現れた場合も特に心配はないとされています。注射した部位に熱い感じがあれば冷やして様子を見るとよいでしょう。また、発熱した場合は、普段から使い慣れた解熱剤を使っても問題ないといわれています。
ただし、高熱や嘔吐、けいれん(ひきつけ)などの異常な症状が現れた場合は、かかりつけ医や接種を受けた医療機関などに相談したほうがよいとされています。
接種してから30分以内になんらかの症状が現れることがあるため、安静に待機し、体調に変化がないか様子を見る必要があります。そのため、30分程度は接種を受けた医療機関で体調を観察しながら待機するとよいでしょう。なお、万一アナフィラキシーなどの反応が起こっても、医療機関ではすぐに対応ができるよう医薬品などの準備を整えています。適切な処置によってほとんどが改善するといわれています。
以下に当てはまる方は接種を受けることができないとされています。
また、以下に当てはまる方は、かかりつけ医がいる場合は事前に相談するなどの対応が必要です。
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