希望するご予約を
お選びください

×閉じる
健康診断
2023.02.27

卵巣がん検診

卵巣がん検診とは

卵巣がん検診とは、卵巣がんを発見するために行われる検査です。
がん検診には主に、対象集団全体のがんによる死亡率を下げる目的で行われる“対策型検診”と、個人の死亡リスクを下げる目的で行われる“任意型検診”があります。前者は公的な予防策として、後者は人間ドックなど任意で行われるものを指し、卵巣がん検診は任意型検診に分類されます。

卵巣がんってどんな病気?

卵巣がんとは卵巣にできるがんのことです。50歳代に多く、年齢が上がるにつれ増加傾向にあるといわれています。卵巣がんになっても基本的には無症状です。そのため、早期発見が難しいことで知られています。
しかし、遺伝性乳がん卵巣がんと診断された方は、遺伝的なことが原因で卵巣がんや乳がんを発症しやすい状態であるため、定期的な検査を受けることなどがすすめられています。詳しくは医師に相談するようにしましょう。また、そうでない場合でも気になる場合は医師に相談し、必要に応じて超音波検査などを受けるとよいでしょう。

卵巣がん検診ではどんな検査をするの?

卵巣がん検診では主に、内診、経膣超音波検査、MRI検査、腫瘍しゅようマーカー検査などを行います。検査内容は医療機関によって異なります。当院では内診、MRI検査、腫瘍マーカー検査が実施可能です。

内診

内診では、腟から指を入れて骨盤内の状態を調べます。がんがある場合は、その大きさや硬さ、可動性、周囲の臓器との位置関係などの情報を得られます。

経腟超音波検査

経腟超音波検査では子宮や卵巣など骨盤内の臓器を描出して、形状などに異常がないかを確認できます。婦人科検診で一般的に行われることの多い検査です。

MRI検査

MRIは磁石の力を使った検査のことで、体内を断面的にさまざまな方向から画像にすることができます。卵巣がんのMRI検査では、骨盤の内部を詳細な部分まで調べます。卵巣の状態や、子宮・膀胱・直腸などとの関係、がんの広がり、リンパ節の腫れの状態などを観察し、がんであるかどうかを推測します。

腫瘍マーカー検査

腫瘍マーカー検査は、血液中に作られる卵巣がんなどの発症に関わる特徴的な物質を調べる検査です。検査数値はがんがなくても上昇したり、がんがあっても上昇しなかったりする場合もあるので、ほかの検査と組み合わせて総合的に診断することが一般的です。

卵巣がんの可能性を調べる値に“CA125”という腫瘍マーカーがあります。CA125は婦人科領域でよく利用される腫瘍マーカーで、卵巣がん全体では約80%の割合で陽性を示します。ただし、子宮内膜症や胸膜炎、妊娠などのがん以外の要因でも変動するので注意が必要です。

いつ・誰が受ければよいの?

対象者

以下に該当する方は卵巣がんになりやすいことが知られているので、医師に相談のうえ、卵巣がん検診を検討するとよいでしょう。

  • 家系の中に卵巣がん、乳がんの人が多い(遺伝性乳がん卵巣がん)方
  • 50歳以上の女性
  • 肥満の方
  • 不妊症の方
  • 排卵誘発剤を使用していたり、ホルモン補充療法を受けたりしている方

時期・受診間隔

卵巣がんに対して効果が認められている検診はありませんが、遺伝性乳がん卵巣がんと診断された方は、30~35歳から、または家族で最初に卵巣がんと診断された方の発症年齢の5~10歳早くから半年に1回の頻度で検診を受けるとよいといわれています。

場所・費用

職場での健康診断や人間ドックなどで、任意で受けることが一般的です。任意検査は基本的に全額自己負担ですが、健康保険組合などで一定の補助を行っている場合もあります。

eHealth clinicの健康診断は、患者さんのニーズに合わせたさまざまなコースを準備しております。卵巣がん検診としては、子宮/卵巣MRIと腫瘍マーカーを実施しています。健康診断のオプションとして追加することが可能で、子宮/卵巣MRIは35,200円(税込)、卵巣がん腫瘍マーカーはCA125のほかCEAとCA19-9がセットになったものを6,600円(税込)で実施しています。詳細はお問い合わせください。

結果の見方

検診結果は検査項目によって異なりますが、“精密検査不要”か“要精密検査”のどちらか一方で通知されることが一般的です。

精密検査不要

“精密検査不要”の場合はがんの疑いはありません。引き続き定期的に検診を受けることがすすめられます。

要精密検査

“要精密検査”の場合は、がんの疑いがあるということです。必ず精密検査を受けましょう。ただし、腫瘍マーカーの場合は、がんではなくても高くなることがあることを頭に入れておきましょう。

eHealth clinicの健康診断では、卵巣がん検診などの検査はもちろん、検診後の結果についても丁寧に説明し、フォローアップいたします。詳細はお問い合わせください。

•• LINEお問合わせ •• AIに質問する