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2022.07.28
#内科 #対象疾患

アセトアミノフェン

アセトアミノフェンとは?

アセトアミノフェンは、熱を下げて、痛みを和らげるというはたらき(解熱鎮痛作用)がある薬のことです。アセトアミノフェンが含まれる薬には医療用医薬品(医師が処方する薬)以外に市販薬も製造されているほか、薬のタイプには内服薬や坐薬、注射薬などがあり、それぞれで用途が異なります。中でも代表的なものにはカロナール錠200、300、500があります。

アセトアミノフェンが処方される病気・症状・目的とは?

アセトアミノフェンが処方されるのは、主に以下のような病気や症状があるときです。

  • 頭痛
  • 耳の痛み
  • 神経痛
  • 腰痛症
  • 筋肉痛
  • 打撲痛
  • 捻挫痛
  • 月経痛
  • 分娩後痛
  • 急性上気道炎(かぜ)の解熱・鎮痛 など

新型コロナウイルスワクチン接種後に使用することも可能

また、アセトアミノフェンは新型コロナウイルスワクチン接種後の発熱や痛みに対して使用することも可能です。

使用可能な解熱鎮痛薬にはアセトアミノフェンのほか、イブプロフェンやロキソプロフェンなどがあります。なかでもアセトアミノフェンは子どもや妊娠中・授乳中の方でも使用できることが特徴です。ただし市販薬の場合、対象年齢などがそれぞれ異なるため、確認したうえで使用しましょう。

アセトアミノフェンの使用方法とは?

アセトアミノフェンは、用途や年齢によって使い方が異なります。詳細は以下のとおりです。

頭痛、耳の痛み、症候性神経痛、腰痛症、筋肉痛、打撲痛、捻挫痛、月経痛、分娩後痛、がんによる疼痛、歯の痛み、歯科治療後の疼痛、変形性関節症

成人の場合は1回300~1,000mgを服用するのが基本です。年齢や症状によって適宜増減しますが、1日の総量は4,000mgが限度とされています。

また、服用間隔は4~6時間以上あける必要があり、空腹時の服用は避けることが望ましいとされています。

急性上気道炎

成人の場合、1回300~500mgを必要に応じて服用します。年齢や症状によって適宜増減が可能ですが、服用は1日2回までで、1日最大1,500mgが限度とされています。また、空腹時の服用は避けたほうがよいでしょう。

小児科領域における解熱・鎮痛

幼児、小児は体重1kgあたり1回10~15mgを服用します。年齢や症状によって適宜増減が可能ですが、1日の総量は60mg/kgを限度とし、成人の場合の用量を超えないようにする必要があります。

また、服用間隔は4~6時間以上あけ、空腹時の服用は避けるのが望ましいとされています。

アセトアミノフェンの使用に注意が必要な人とは?

アセトアミノフェンでは、以下のような方の使用に注意が必要、または使用できないことがあります。気になることがある場合は、事前に医師や薬剤師などに相談するようにしましょう。

アセトアミノフェンの使用に注意が必要な人

  • アルコール多量常飲者
  • 絶食、低栄養状態、摂食障害などによるグルタチオン欠乏、脱水症状がある人
  • 消化性潰瘍(しょうかせいかいよう)の既往歴がある人
  • 血液の異常やその既往歴がある人
  • 出血傾向がある人
  • 心機能異常がある人
  • 気管支喘息がある人
  • 感染症を合併している人
  • 重篤な腎障害がある人
  • 腎障害やその既往歴がある人
  • 重篤な肝障害がある人
  • 肝障害やその既往歴がある人
  • 妊婦、妊娠している可能性がある人
  • 授乳中の人
  • 小児等
  • 高齢者 など

アセトアミノフェンの使用ができない人

  • 消化性潰瘍がある人
  • 重篤な血液の異常がある人
  • 重篤な肝障害がある人
  • 重篤な腎障害がある人
  • 重篤な心機能不全がある人
  • アセトアミノフェン(カロナール)の成分に対して過敏症の既往歴がある人
  • アスピリン喘息またはその既往歴がある人 など

アセトアミノフェンと飲み合わせの悪い薬や食品はある?

以下の薬は併用に注意が必要とされています。このような薬を服用している場合は、事前に医師や看護師に相談するようにしましょう。

  • リチウム製薬(炭酸リチウム)

体や精神に何らかの毒性や有害な症状が出るリチウム中毒に陥る可能性があります。

  • チアジド系利尿薬(ヒドロクロロチアジドなど)

アセトアミノフェンの作用が弱くなる可能性があります。

  • クマリン系抗凝血薬(ワルファリンカリウム)

アセトアミノフェンの作用が強くなる可能性があります。

  • 抗てんかん薬(カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、プリミドン)
  • リファンピシン、イソニアジド

長期間にわたって使っている場合、アセトアミノフェンとの併用によって肝障害を生じやすくなるとされています。

  • 抗菌薬・抗生物質

過度の体温低下が起こることがあるとされています。

食品

アルコールを多量に常飲している場合、アセトアミノフェンを服用することで肝不全を起こす可能性があるため注意が必要です。お酒をよく飲む場合は医師に相談するとよいでしょう。

アセトアミノフェンの使用中に注意したい症状

重大な症状

いずれも頻度は不明ですが、重大な症状として以下のようなものが挙げられます。該当する症状が現れた場合は服用中止などの適切な処置が必要となるため、すぐに受診が必要とされています。

ショック、アナフィラキシー

重篤なアレルギー反応によって、呼吸困難や全身の潮紅、血管浮腫(皮膚や粘膜の腫れ)、蕁麻疹(じんましん)などがみられることがあります。

皮膚の異常(毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症)

広範囲の皮膚の赤み、やけどのような皮膚のはがれ、ただれや水ぶくれ、唇のただれ、喉の痛み、目の充血、38℃以上の高熱、倦怠感、食欲低下などがみられることがあります。

喘息発作

気管支喘息の既往歴がある場合、症状が悪化して喘息発作につながることがあります。

その他の症状

頻度は不明ですが、チアノーゼ(血液中の酸素が不足して皮膚が青っぽくなること)、血小板減少や血小板機能低下による出血時間の延長、悪心、嘔吐、食欲不振、過敏症(全身の赤い斑点やリンパ節の腫れなどが生じる)などの症状が現れることがあります。

特に血液の異常や過敏症が現れた場合はすぐに服用中止が必要となるため、早めに医師に相談しましょう。ほかにも気になる症状があれば適宜受診を検討するとよいでしょう。

詳細な効果や副作用については、医師や薬剤師のほか、薬の添付文書を確認するとよいでしょう。