What is Cough-Variant Asthma? ~ If a person continues to have a persistent cough even after recovering from a cold, it could be a sign of Cough-Variant Asthma ~

現在、アレルギー性鼻炎の根本治療として期待されているのが、舌下免療法をはじめとする“アレルゲン免疫療法(減感作療法)”です。この治療によって、症状を抑えつつ、将来的にアレルギー反応そのものを抑えてくれるとされます。ここでは、アレルギー性鼻炎の根本治療の治療期間や費用負担はどの程度なのか、副作用があるのかなどについて解説します。
※2023.6.2更新 当院で舌下免疫療法(シダキュア)をご希望の方へ
現在、舌下免疫療法の治療においてシダキュアの急激な需要増により、薬剤が不足している状況です。
当院でも、周辺薬局に問い合わせ等しておりますが、周辺薬局でもお薬が不足しています。
これらの状況を踏まえ、舌下免疫療法の治療の新規受付を一時停止いたします。
皆様にはご迷惑をおかけしますが、情報の更新などありましたら改めてお知らせにてご連絡いたします。
ご不便をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
アレルゲン免疫療法は、アレルギーを起こす体質そのものを根本的に改善していく治療法のことです。効果が出るまでに数年かかりますが、効果が高いことで知られています。
アレルゲン免疫療法は、対症療法(薬物療法)では症状が抑えられない方や症状が強い方などに検討されます。しかし、この治療を受けられるのは、アレルギー性鼻炎の原因がスギ花粉またはダニの方のみです。そのため、治療に際してアレルギー検査をして治療の対象になるかを確認する必要があります。
アレルゲン免疫療法には、アレルゲンのエキスを服用する“舌下免疫療法”と、アレルゲンの注射による“皮下免疫療法”の2種類があります。主流は舌下免疫療法ですが、どちらもアレルゲンを少量ずつ体に入れて慣らしていくことで、アレルゲンに触れた際に現れるアレルギー性鼻炎などの不快な症状の軽減を目指すものです。
舌下免疫療法は、アレルゲンエキスの含まれた薬剤(シダキュアやアシテア)を舌下に置き、溶かしてから飲み込みます。毎日1回薬剤を服用する必要はありますが、通院は皮下免疫療法よりも少なく、注射の痛みもありません。
どちらも保険適用があるため、1回の治療で数千円程度と費用負担はそれほど大きくありません(3割負担)。ただし、効果が出るまで2年以上にわたって費用を負担する必要があります。
舌下免疫療法では、口の中のかゆみや腫れなどの副作用がみられる場合があるといわれます。皮下免疫療法では0.1~0.2%に“アナフィラキシー”(全身が急激なショック状態に陥り、呼吸困難や血圧低下などの症状が現れる)という副作用が起こる可能性があると報告されていますが、舌下免疫療法はアナフィラキシーのリスクは低いとされています。
アレルギー性鼻炎は自然に完治することは少なく、自力で治すことも難しいとされています。しかし、アレルゲン免疫療法を行っている間も、効果を確実に得るために治療前と同じように引き続きアレルゲンの除去は必要です。ダニや花粉、ペットの毛などの自分のアレルゲンを除去・回避し、心身を健康に保つ生活を送るように心がけましょう。
治療を続けていくうちに、少しずつ症状を抑える薬剤の量が減ったり、アレルゲンに触れても症状が軽くなったりすることが期待できます。
アレルゲン免疫療法を数年にわたり行った場合、治療終了後も効果が長期間持続することが分かっています。
アレルゲン免疫療法は、アレルギーに関する豊富な知識があり、診断が正確にでき、患者さんに適切な指導ができる医師の指導の下で実施しないと、十分な効果が得られない可能性があります。また治療の期間も長く、定期的に通院をする必要があることから、信頼できる医療機関を受診することをおすすめします。
eHealth clinicではスギ花粉やダニが原因のアレルギー性鼻炎に対して舌下免疫療法を行っています。初回の服用は医師のもとで行い、その後はご自宅で服用していただきます。詳しくは医師や看護師にご相談ください。