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・どうやって感染しますか?
インフルエンザは主に飛沫感染が懸念される感染経路で、ウイルスが鼻や喉の粘膜に侵入し、感染症を引き起こします。
・どんな症状がでますか?
インフルエンザに感染すると、39度以上の高熱、頭痛、関節炎、筋肉痛など、全身の症状が強く現れ、喉の痛みや鼻水もみられます。気管支炎や肺炎を併発し、重症化することが多いのがインフルエンザの特徴です。一方、通常の風邪では、喉の痛みや鼻づまりなどの症状が主で、全身症状は比較的軽度です。
インフルエンザは通常の風邪とは異なり、感染が始まると、乳児から高齢者までさまざまな経路で急速に広がりますので、注意が必要です。
・検査
当クリニックでは「インフルエンザ迅速検査」を行っております。これは鼻の奥の粘膜からの検体を綿棒で採取し、ウイルス感染の有無を確認する検査です。検査結果は約10分で、A型陽性、B型陽性、または陰性(マイナス)に分類されます。
また、新型コロナPCR検査・抗原検査とインフルエンザ検査を同時に行うこともあります。
・治療薬
インフルエンザの治療には、薬を飲むか吸入する方法があります。
代表的な抗ウイルス薬
・オセルタミビル(タミフル®、オセルタミビル®)
世界中で広く使用され、最も信頼性のある薬剤の一つです。国際的な研究では、成人と子供において臨床試験により罹患期間の短縮と合併症の予防が証明されています。
・ラニナミビル(イナビル®)
イナビルは比較的新しい薬で、2010年9月10日に承認されました。この薬は、鼻から吸入する方法で服用されます。つまり、他の薬のように飲むか点滴を受ける必要はありません。代わりに、患者さん自身が吸入する必要があります。この方法の利点は、一度使用すれば終了することができることです。
・バロキサビル(ゾフルーザ®)
2018年2月に発売されたこの抗インフルエンザ薬は新しい薬剤です。これは他の薬剤とは異なるエンドヌクレアーゼ阻害薬というカテゴリーに属し、1回の服用で治療が完了する便利な薬剤です。効果的な点ではタミフルと同等の評価を受けています。
・隔離期間
学校保健安全法では「発症した後 5 日を経過し、かつ、解熱した後 2 日(幼児にあっては 3 日)を経過するまで自宅待機が望ましい。」とされています。
職場では法律に基づく規定はありませんが、学校保健安全法に準じている会社が多いです。
・予防方法
インフルエンザワクチン
一般的に、発症した場合、多くの人はワクチンを接種していなくても1週間程度で回復します。しかし、高齢者、基礎疾患のある方(慢性呼吸器疾患、心臓病、腎不全や糖尿病)、小児は重症化のリスクが高いとされています。
インフルエンザワクチンの主な効果は重症化を予防することにあります。そのため、高齢者、基礎疾患のある方、小児など、重症化リスクの高い人々にはワクチン接種を検討することをお勧めします。
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