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2022.07.22
#泌尿器科 #対象疾患

シアリス

シアリスとは

シアリスとは、勃起不全(ED、勃起障害)に対して使用する薬です。勃起のメカニズム(後述)に直接的にはたらきかけることで、勃起を起こりやすくします。

薬にはシアリス錠5mg、10mg、20mgが、ジェネリック医薬品にはタダラフィル錠があります。

勃起のメカニズム

勃起は性的な興奮によって起こります。男性が性的な刺激を受けると、勃起に関わる神経から特殊な物質が出て、陰茎海綿体に信号を送ります。これによって、陰茎海綿体に血液が流れ込み、血液が充満することで勃起が起きるのです。シアリスは陰茎海綿体の筋肉をゆるめ、血流量を増加させることで、勃起とその維持につながるとされています。

シアリスが処方される病気とは?

シアリスが処方されるのは、主に以下のような状況のときです。

  • 勃起不全*

*勃起不全とは、性行為を満足に行うために必要な勃起が十分に得られない、もしくは勃起した状態を維持できない状態が持続・再発することです。「たまに勃起しないことがある」「勃起できないのではないかと不安に思うことがある」など、本人が勃起に満足していない場合も勃起不全であるといえます。

シアリスの使用方法とは?

シアリスの効果は成分量や人によって異なりますが、約20〜36時間持続するといわれており、バイアグラなど従来の治療薬よりも持続時間が長いことが特徴です。そのため、服用するタイミングは自身の生活スタイルに合わせて決めることができます。

なお、一般的には 1日1回10mgを性行為の約1時間前に服用します。10mgで十分な効果が得られない場合は、20mgに増量することがありますが、いずれの場合も服用間隔は24時間以上開ける必要があります。またシアリスは食事の影響をほとんど受けないため、食前後いつでも服用してよいといわれています。

また、中等度以上の腎障害がある場合は5mgから始め、10mgを服用するときは48時間以上の間隔を開けるとされています。

シアリスの使用に注意が必要な人とは?

シアリスは以下のような方では使用に注意が必要、または使用できないことがあります。気になることがある場合は、事前に医師や薬剤師などに相談するようにしましょう。

シアリスの使用に注意が必要な人

  • PDE5阻害剤やほかの勃起不全治療剤を使用している人
  • 出血性疾患や消化性潰瘍(しょうかせいかいよう)がある人
  • 重度の勃起不全患者
  • コントロールが十分でない高血圧患者
  • 高齢者 など

シアリスの使用ができない人

  • シアリスの成分に対し過敏症の既往歴がある人
  • 硝酸剤または一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジルなど)、可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤(リオシグアト)を使用中の人
  • 心血管系障害があるなど性行為が不適当と考えられる人
  • 不安定狭心症の人
  • 性交中に狭心症を発症したことがある人
  • コントロール不良の不整脈、 低血圧がある人
  • コントロール不良の高血圧がある人
  • 心筋梗塞(しんきんこうそく)の既往歴が最近3か月以内にある人
  • 脳梗塞、脳出血の既往歴が最近6か月以内にある人
  • 重度の肝障害がある人
  • 網膜色素変性症患者 など

シアリスと飲み合わせが悪い薬や食品はある?

シアリスは、以下の薬や食品との組み合わせが悪いとされています。

以下の薬は併用が禁止されています。

  • 硝酸剤およびNO供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジルなど)

降圧作用が強くなることがあります。

  • sGC刺激剤(リオシグアト(アデムパス))

血圧が低下することがあります。

以下の薬との併用には注意が必要とされています。

  • カルペリチド
  • α遮断剤(ドキサゾシン、テラゾシンなど)
  • 降圧剤(アムロジピン、メトプロロール、エナラプリル、カンデサルタンなど)
  • ベルイシグアト

血圧が低下することがあります。

  • CYP3A4阻害剤(ケトコナゾール、イトラコナゾール、クラリスロマイシン、テラプレビルなど)
  • HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル、インジナビル、サキナビル、ダルナビルなど)

シアリスの血中濃度が増加することがあります。

  • CYP3A4誘導剤(リファンピシン、フェニトイン、フェノバルビタールなど)

シアリスの血中濃度が低下することがあります。

食品

  • グレープフルーツジュース

シアリスの服用中にグレープフルーツジュースを飲むと、シアリスの血中濃度が高くなり、薬の効き目が強く出すぎる場合があります。

シアリスの使用中に注意したい症状

シアリスの使用中に、以下のような症状が現れることがあります。服用をやめたり、適切な処置が必要となったりする場合もあるため、気になる症状が現れた場合は医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

重大な症状

頻度は不明ですが、重大な症状として薬に対する過敏症が起こることがあります。発疹(ほっしん)蕁麻疹(じんましん)、顔のむくみ、剥脱性皮膚炎(皮膚の広範囲に赤い斑点や皮膚のはがれが生じるもの)、スティーブンジョンソン症候群(粘膜のただれや皮膚の赤い斑点、水ぶくれ、発熱、倦怠感などが生じるもの)などが現れた場合は、すぐに受診するとよいでしょう。

比較的よく起こる症状

1%以上の頻度で潮紅、消化不良、背部の痛み、筋痛、四肢の痛み、頭痛、鼻づまりが起こることがあります。症状が長く続く場合などは受診を検討するとよいでしょう。

ここにある症状が全てではありません。詳細な効果や副作用については、医師や薬剤師のほか、薬の添付文書を確認するとよいでしょう。