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2022.07.27
#内科 #対象疾患

トランサミン

トランサミンとは

トランサミン(トラネキサム酸)とは、さまざまな出血症状に関わるプラスミンのはたらきを抑え、出血やアレルギー反応、炎症を抑える効果が期待できる薬のことです。主に異常出血や湿疹、かゆみ、口内や喉の炎症、痛みなどの治療に使われます。

トランサミンにはトランサミン錠250mg、500 mg、トランサミンカプセル250mg、トランサミン散50%、トランサミンシロップ5%、トランサミン注(注射剤)5%、10%があります。また、ジェネリック医薬品として、トラネキサム酸錠、トラネキサム酸カプセル、トラネキサム酸シロップ、トラネキサム酸注射液などがあり、さまざまなメーカーから製造販売されています。

トランサミンが処方される病気・症状とは?

トランサミンが処方されるのは、主に以下のような病気や状況のときです。

  • 白血病による出血
  • 再生不良性貧血(血液中の白血球、赤血球、血小板が減少する病気)による出血
  • 紫斑病(四肢に点状出血や赤紫色っぽい斑が現れる病気)による出血
  • 前立腺の手術中や術後の異常出血
  • 肺出血
  • 鼻出血
  • 性器出血
  • 腎出血
  • 湿疹や蕁麻疹(じんましん)などの皮膚疾患
  • 扁桃炎
  • 咽喉頭炎(いんこうとうえん)
  • 口内炎

など

トランサミンの使用方法とは?

錠剤・カプセル・散剤の場合

成人の場合は1日に750〜2,000mgを3~4回に分けて服用します。トランサミン錠またはカプセル250mgの場合は1日に3~8錠(カプセル)、トランサミン錠500mgの場合は1日に2~4錠、トランサミン散50%(粉薬)の場合は1日に1.5~4g服用することになります。

また、年齢や症状によって適宜増減することもあります。

シロップの場合

年齢によって1日量が異なり、適切な量を1日3~4回に分けて飲みます。15歳以上の場合は750~2,000mg(15~40ml)を服用することになります。症状によって適宜増減することもあるため、医師の指示にしたがって服用しましょう。

注射薬の場合

成人の場合は1日に250〜500mgを1〜2回に分けて静脈注射または筋肉注射します。手術中や術後などの場合は必要に応じて1回500〜1,000mgを静脈注射するか、500〜2,500mgの点滴を行うこともあります。また、いずれの場合も年齢や症状によって適宜増減することがあります。

トランサミンの使用に注意が必要な人とは?

トランサミンでは、以下のような方の使用には注意が必要、または使用できないことがあります。気になることがある場合は、事前に医師や薬剤師などに相談するようにしましょう。

トランサミンの使用に注意が必要な人

  • 血栓(脳血栓、心筋梗塞(しんきんこうそく)、血栓性静脈炎など)がある人
  • 血栓症ができるリスクがある人
  • 消費性凝固障害がある人
  • 術後で寝たままの状態にある人
  • 術後に圧迫止血の処置を受けている人
  • 腎不全がある人
  • トランサミンの成分に対し過敏症の既往歴がある人
  • 高齢者

トランサミンの使用ができない人

  • トロンビンという薬を使っている人

トランサミンと飲み合わせの悪い薬や食品はある?

トランサミンでは、以下の薬や食品との組み合わせが悪いとされています。

  • トロンビン

血栓が形成されやすくなるため、併用は禁止されています。

  • ヘモコアグラーゼ

血栓ができるリスクがあります。

  • バトロキソビン

血栓塞栓症(けっせんそくせんしょう)(血栓が血管につまって臓器障害が生じるもの)を起こすリスクがあります。

  • 凝固因子製剤(エプタコグアルファなど)

止血作用が強くなりすぎることがあります。

食品

  • アルコール(同時に飲まない)

アルコールによって薬の作用が強くなりすぎたり、副作用が生じやすくなったりするため、アルコールで薬を飲むことは控えましょう。

トランサミンの使用中に注意したい症状

トランサミン の服用中に、以下のような症状が現れることがあります。服用をやめたり、適切な処置が必要となったりする場合もあるため、気になる症状が現れた場合は医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

重大な症状

けいれん

頻度は不明ですが、重大な症状としてけいれんが現れることがあります。特に人工透析治療を受けている方に現れることがあるため注意が必要です。

まれな症状

0.1~1%未満の頻度で食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、胸やけ、0.1%未満の頻度で過敏症(かゆみ、発疹(ほっしん)など)、眠気が現れることがあります。異常が現れた場合は必要に応じて服用中止となることもあるため、気になる症状が長く続くような場合は受診を検討するとよいでしょう。

また、ここにある症状が全てではありません。詳細な効果や副作用については、医師や薬剤師のほか、薬の添付文書を確認するとよいでしょう。