希望するご予約を
お選びください

×閉じる
診療科目
2022.07.28
#内科 #対象疾患

ロゼレム

ロゼレムとは

ロゼレム(ラメルテオン)とは、不眠症における入眠困難(布団に入ってもなかなか寝つけないこと)の改善目的で使われる薬です。睡眠に関わるメラトニンというホルモンの受容体にはたらきかけ、睡眠・覚醒のリズムを整え、眠りやすい状態に導くとされています。

従来の催眠薬(ベンゾジアゼピン系薬・非ベンゾジアゼピン系薬)とは薬の効く仕組みや使用方法が異なり、効果の現れ方が穏やかで、数週間ほど継続的に服用することで効果が期待できます。副作用もより少ないことが特徴です。

ロゼレム錠8mgとして販売されており、直径7.1mm、厚さ3.6mmの錠剤です。また、ジェネリック医薬品としてラメルテオン錠8mgなどがあります。

睡眠・覚醒のリズムとは

ヒトの体は脳にある体内時計によって、1日24時間の間に朝起きて(覚醒)、夜は眠ること(睡眠)いうことをほぼ規則正しいリズムで行うことができています。これを、睡眠・覚醒のリズムといいます。つまり、体内時計がこのリズムと地球が回る間に起こる朝から夜までの1日の周期に一致させることで寝て起きることができ、日常生活を無理なく送ることができるのです。しかし、何らかの原因から体内時計のリズムが外の世界の周期(明暗)にうまく一致させることができなくなると、規則正しいタイミングで寝たり起きたりすることが難しくなるといわれています。こういった場合には、体内時計が外の世界の周期に一致させるのを促す対応などが必要です。

ロゼレムが処方される病気とは?

ロゼレムが処方されるのは、主に以下のような病気や状況のときです。

  • 不眠症

不眠症ってどんな病気?

不眠症とは、寝つきが悪かったり、何度も目が覚めてしまったり、眠りが浅くなったりするなどといった症状が長く続いている状態(慢性化)のことです。不眠の原因はストレスや心身の病気、薬の副作用などさまざまありますが、そのうちの1つに睡眠と覚醒のリズムの乱れがあります。

ロゼレムの使用方法とは?

成人の場合、1回8mgを就寝直前に服用します。食事と同時の服用や、食事のすぐ後の服用は避けましょう。睡眠途中で一時的に起床して仕事などをする可能性がある場合は服用しないこととされています。

また、服用から2週間程度たった段階で効果や安全性について確認し、有用性が認められない場合には服用の中止が検討されることがあります。

ロゼレムの使用に注意が必要な人とは?

ロゼレムは、以下のような方で使用に注意が必要、または使用できないことがあります。気になることがある場合は、事前に医師や薬剤師などに相談するようにしましょう。

ロゼレムの使用に注意が必要な人

  • 軽度から中等度の肝機能障害がある人
  • 高齢者
  • 高度の睡眠時無呼吸症候群患者
  • 脳に器質的障害がある人 など

ロゼレムの使用ができない人

  • ロゼレムの成分に対して過去に過敏症になったこと(既往歴)がある人
  • 高度な肝機能障害がある人
  • フルボキサミンマレイン酸塩を使っている人 など

ロゼレムと飲み合わせの悪い薬や食品はある?

ロゼレムは、以下の薬や食品との組み合わせが悪いとされています。

以下の薬との併用は禁止されたり、注意が必要とされたりしています。このような薬を服用している場合は、事前に医師や看護師に相談するようにしましょう。

  • フルボキサミンマレイン酸塩(ルボックス、デプロメール):併用禁止

ロゼレムの作用が強くなりすぎる恐れがあります。

  • CYP1A2阻害剤(キノロン系抗菌薬など):併用注意
  • CYP2C9阻害剤(フルコナゾールといったアゾール系抗真菌薬など):併用注意
  • CYP3A4阻害剤(マクロライド系抗菌薬など、ケトコナゾールといったアゾール系抗真菌薬など):併用注意

ロゼレムの作用が強くなりすぎる恐れがあります。

  • CYP誘導剤(結核治療薬のリファンピシンなど):併用注意

ロゼレムの作用が弱くなる可能性があります。

食品

  • アルコール

ロゼレムの服用中にアルコールを摂取すると、注意力や集中力、反射運動能力などの低下が強くなることがあります。

ロゼレムの使用中に注意したい症状

ロゼレムの服用中に、以下のような症状が現れることがあります。服用をやめたり、適切な処置が必要となったりする場合もあるため、気になる症状が現れた場合は医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

重大な症状

アナフィラキシー (重いアレルギー反応)

頻度不明ですが、重大な症状としてアナフィラキシーが現れることがあります。蕁麻疹(じんましん)血管浮腫(けっかんふしゅ)(血管の外に血液中の水分がしみ出しやすくなり、余分な水分がたまって皮膚や粘膜が腫れるもの)などがみられることがあります。

その他の症状

0.1〜5%未満の頻度でめまい、頭痛、眠気、発疹(ほっしん)、便秘、悪心、倦怠感が現れることがあります。また、頻度は不明ですが、悪夢を見る、自殺を企ててしまうといった状況に陥ることもあります。

気になる症状がある場合は受診を検討するとよいでしょう。

気になる症状がある場合は、受診を検討するとよいでしょう。また、ここにある症状が全てではありません。詳細な効果や副作用については、医師や薬剤師のほか、薬の添付文書を確認するとよいでしょう。