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2022.07.22
#腎臓内科 #対象疾患

ロトリガ

ロトリガとは

ロトリガ(一般名:オメガ-3脂肪酸エチル)とは、高脂血症の改善を目的とした薬です。オメガ-3脂肪酸を高濃度で精製した薬であり、魚を原料にしています。

高脂血症は血中の悪玉コレステロール・善玉コレステロール・中性脂肪という3つの脂質の数値の異常によって診断されます。このうちロドリガは、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)と中性脂肪(TG)を減らす効果が期待できるほか、血液を固まりにくくするといった効果も期待できます。

脂質を全体的に下げる“スタチン”と呼ばれる治療薬と併用されることが一般的で、併用によって冠動脈プラークが安定し、脳梗塞や心筋梗塞などを発症するリスクが低減できるといわれています。

形状は直径約4mmの球形カプセルです。また、ジェネリック医薬品にオメガ-3脂肪酸エチル粒状カプセル2g“MJT”があります。

ロトリガが処方される病気とは?

  • 高脂血症*(コレステロールや中性脂肪の代謝に異常がある状態)

*高脂血症とは、“脂質異常症”とも呼ばれる病気で、中性脂肪・コレステロールなどの脂質の代謝に異常が生じ、血管がしなやかさを失う“動脈硬化”を引き起こします。進行すると、脳梗塞や心筋梗塞などが生じるリスクがあるため、それらを防ぐ目的で治療が行われます。

ロトリガの使用方法

成人は1錠(2㎎)を1日1回、食事のすぐ後に内服します。ただし、中性脂肪の値が高い場合は、医師の指導のもとに1日2回まで量を増やすことができます。

1日2回服用する場合は、朝と夜の食後に服用することが一般的ですが、朝昼夜のいつ飲んでも安全性や有効性に影響はないとされています。

ロトリガの使用に注意が必要な人

ロトリガの使用に注意が必要な人や、使用できない人は以下のとおりです。

ロトリガの使用に注意が必要な人

  • 出血の危険性が高い人
  • 抗凝固薬や抗血小板薬を使っている人
  • 妊婦、妊娠している可能性がある人
  • 授乳中の人
  • 低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児

ロトリガの使用ができない人

  • 出血がある方(消化管潰瘍(しょうかかんかいよう)、尿路出血、血友病、毛細血管脆弱症(もうさいけっかんぜいじゃくしょう)、喀血、硝子体出血など)
  • ロトリガの成分に対して過敏症の既往がある人

ロトリガと飲み合わせの悪い薬や食品

ロトリガには、併用できない薬や注意が必要な飲食物があるため、以下の点に注意しましょう。

  • 抗凝固薬(ワルファリンカリウム など)
  • 抗血小板薬(アスピリン など)

ロトリガには、血小板凝集抑制作用(血液が固まるのを防ぐ作用)があるため、同じように血液が固まるのを防ぐ作用があるワルファリンカリウムやアスピリンといった薬と併用すると、出血につながることがあります。

食品

  • グレープフルーツ、スウィーティー、ブンタンなど
  • アルコール

グレープフルーツをはじめとした一部の柑橘類に含まれる成分は、薬の代謝を障害してしまうため、薬の作用が強く出すぎてしまうことがあります。場合によっては血圧の低下や頭痛、めまいといった症状が現れることがあるため注意が必要です。

また、アルコールは薬の吸収や代謝に影響を及ぼすとされているため、お酒で薬を飲むようなことはせず、飲酒をする場合は服薬から十分に時間を空けてからにしましょう。

ロトリガの使用中に注意したい症状

ロトリガの服用中に以下のような副作用が生じることがあります。中には重大な副作用もあるため、気になる症状が現れたときは受診を検討するとよいでしょう。

重大な副作用

肝機能障害、黄疸

重大な副作用として肝機能障害や黄疸(おうだん)(主に肝臓の影響によって皮膚や白目が黄色くなること)が挙げられます。黄疸は頻度不明ですが、肝機能障害は1%未満の頻度で発生するとされています。

異変を感じた場合はすぐに服用を中止し、医療機関で適切な処置を受ける必要があります。また、もともと肝機能障害がある場合は、処方時などに肝機能検査を行うことがあります。

比較的よく起こる症状

下痢

ロトリガの国内臨床試験で確認された主な副作用は下痢です。1〜5%未満の頻度で発生するとされているため、症状が続く場合は受診を検討するとよいでしょう。

まれな症状

まれな症状(1%未満の頻度)として以下のようなものがあります。症状が続く場合は受診を検討するとよいでしょう。

過敏症

ロトリガの成分が原因で、発疹(ほっしん)やかゆみといった皮膚の症状が現れることがあります。この場合は服用を中止する必要があります。

高血糖

高血糖とは、血糖値が高い状態のことです。高血糖の症状としては、口の渇きや水分をたくさん取ってしまう、尿が多い、体重減少、疲れやすいなどが挙げられます。

消化器症状

悪心、腹痛、過度のげっぷ、腹部膨満、便秘、鼓腸(腸内に過剰にガスがたまった状態)などの消化器症状が生じることがあります。

その他

鼻血やめまい、頭痛が生じることもあります。

そのほか、いずれも頻度は不明ですが、消化不良、胃食道逆流症(胃酸などが逆流し胸やけなどの症状が現れたり、食道炎につながったりするもの)、嘔吐、胃腸出血、痛風(足や関節などに激痛が生じるもの)、味覚障害、低血圧などが起きることもあります。