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2022.08.31

花粉症対策には何をしたらよい? 〜日常生活の中でできる4つのポイント〜

花粉症は、花粉が原因となり、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状が起こる病気です。花粉症が起こるメカニズムとしては、花粉が体内に入ったことで異物を排除するために免疫機能がはたらき、IgE抗体という免疫物質ができます。その後、再び花粉が体内に入ると、肥満細胞という細胞の抗体とそのIgE抗体が結びつき、化学物質が分泌されてさまざまな症状につながるとされています。

では、花粉症の対策としてはどのようなことを行えばよいのでしょうか。日常生活の中でできる対策を中心に詳しく解説します。

花粉症の対策(1)外出時における花粉の回避・除去

花粉症の原因となる花粉を回避・除去することが大切です。これは治療の一環でもあります。

まだ花粉症にかかっていなかったり、症状が軽かったりする場合でも、大量の花粉と接触することをきっかけに花粉症を発症したり、症状が強くなったりすることがあります。そのため、花粉症予防のためにも花粉の回避・除去は重要だといわれています。

具体的な対策法は以下のとおりです。

花粉の飛散が多い時期は外出を控える

花粉の飛散状況を把握するため、気象情報や花粉情報はこまめにチェックしましょう。そして、花粉の飛散が多い日はできるだけ外出を控えるとよいでしょう。特に13~15時は花粉の飛散が多いといわれています。

マスク・眼鏡・帽子・マフラーを使う

マスクや眼鏡、帽子、マフラーなどを使い、花粉の侵入や付着を防ぎましょう。

花粉の飛散が多いときにマスクをすると、吸い込む花粉の量が3分の1~6分の1程度に減ることが期待できます。ただし、風が強いとマスクをしていても花粉を吸い込む量が増えるため、マスクを過信しないよう注意が必要です。

また、花粉の飛散が多いときに眼鏡をかけると、目に入る花粉を2分の1~3分の1程度に減らすことができるといわれています。一方、目の症状がどの程度緩和されるかは明らかになっていません。さらに、コンタクトレンズを使っている方は、レンズと結膜の間で花粉が擦れるため、花粉が飛散する時期は眼鏡に替えたほうがよいと考えられています。

花粉が付着しづらい衣服を選ぶ

表面がなめらかな綿、ポリエステルなどの化学繊維は花粉が付着しづらいとされています。

一方、毛織物の衣服は花粉がつきやすいため避けましょう。このような素材を身につける必要がある場合は、衣類の静電気防止スプレーを使うことで花粉の付着量低下が期待できます。

帰宅したら花粉をはらう

帰宅したら玄関前で花粉をはらい、室内に持ち込まないようにしましょう。衣服だけでなく、ペットにも花粉が付着するため注意が必要です。

帰宅したらうがい・洗顔をする

帰宅したら外でついた花粉を除去するために、うがいや洗顔をしましょう。

一方で、目や鼻を洗うと症状は軽くなるものの、刺激となって症状が悪化することもあるため、医師に相談してから行うとよいでしょう。寝る前までにお風呂に入ったりシャワーを浴びたりすることも大切です。

花粉症の対策(2)室内の環境を整える

ドアや窓を閉める

ドアや窓からも花粉は侵入するため、花粉の飛散量が多いときはドアや窓を閉めましょう。室内の空気が気になる場合は空気清浄機を使うとよいでしょう。

こまめに掃除をする

室内に侵入した花粉を除去するために、こまめに掃除をすることが大切です。フローリングの場合は毎日ふき掃除をするのが有効とされています。

外に布団を干さない

花粉の付着を防ぐため、外に布団は干さず布団乾燥機などを使いましょう。どうしても外に干したい場合は花粉の飛散量が少ない午前の時間帯を選び、取り込むときは花粉をはたき、表面に掃除機をかけるとよいでしょう。

また、寝る前には顔周りの1mくらいの範囲を水で濡らしたタオルなどでふき取ることで、睡眠中の花粉の吸いこみを予防することにつながります。

花粉症の対策(3)生活習慣を改善する

バランスのよい食事を取る

近年花粉症に効果的な食品として、特定の食品が紹介されることもありますが、医学的には特定の食品を摂取することで花粉症の症状が大幅に改善されることはないと考えられています。

一方で、バランスのとれた食事を取ることにより腸内環境を整え、免疫が正常にはたらく環境を作ることは、花粉症をはじめとするアレルギー疾患の改善や予防につながる可能性があります。そのため、さまざまな食品をバランスよく、規則正しく食べることを心がけましょう。また、香辛料などの刺激物や血管を拡張させるアルコールなどは、アレルギー症状を強めてしまう可能性もあるため、花粉症の時期は控えておいたほうがよいでしょう。

規則正しい生活・十分な睡眠を取る

正常な免疫機能を保つために、規則正しい生活や十分な睡眠を取る必要があります。

また、たばこは鼻の粘膜を傷つけてしまうとされています。そのため、鼻の粘膜を正常に保つために禁煙するとよいでしょう。

花粉症の対策(4)受診を検討する

毎年重い症状がみられる場合は、初期療法を受けることがすすめられます。

初期療法とは、花粉の飛散前または症状が軽い時期から治療を始めることで、重症化を防ぐ効果が期待できるとされています。花粉症は症状が悪化すると薬の効果が出にくくなるといわれているため、早ければ花粉の飛散が始まる2週間前から薬を使ったり、注射の場合は3か月以上前から治療を始めたりすることがすすめられています。詳しくは医師に確認するとよいでしょう。

花粉症は早めに治療の検討を

花粉症の予防、症状改善のためには、花粉の回避・除去、生活習慣の改善などの対策が必要です。さらに、早めの治療も重要です。早ければ花粉が飛散する3か月以上前から治療を始める場合もあるため、花粉症の疑いがあると思ったら早めの受診を検討するとよいでしょう。

eHealth clinicでは、それぞれの患者さんに合った治療を検討します。治療法については分かりやすく説明し、安心してご納得いただいたうえで治療方針を決めていきます。管理栄養士も在籍するため、食生活のアドバイスを受けることも可能です。

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