高尿酸血症の食事で気を付けるポイントとは?具体的な食事の注意点を解説
花粉症は日本人の40%以上が発症しているとされる病気です。目のかゆみ、鼻水、くしゃみなどの症状を引き起こし、重症な場合には外出ができなくなることもあります。花粉症は年々増加傾向にあり、その増加の要因の1つに腸内環境の変化があると考えられています。この記事では、花粉症と腸内環境の関係や注意点について詳しく解説します。
腸内環境とは、腸内に住みついている約1,000種類、約100兆~1,000兆個あるといわれる腸内細菌のバランスのことです。腸内細菌は大きく分けて、人によい影響を与える善玉菌と、悪い影響を与える悪玉菌があり、“腸内環境がよい”というのは善玉菌が多い状態で、“腸内環境が悪い”というのは悪玉菌が多い状態です。
そして、この腸内環境が花粉症の起こりやすさに関係すると考えられています。
腸内環境がどのように花粉症につながるのか知るには、まず花粉症のメカニズムを理解する必要があります。私たちには、細菌やウイルスなどから体を守る“免疫”という仕組みが備わっています。花粉症は、この免疫が花粉を異物だと判断することによってアレルギー反応が起こることで発症します。
このような免疫に関わる細胞の約60%は腸内に存在するとされており、腸内環境が悪くなると免疫のはたらきに異常が起こり、花粉症をはじめさまざまな病気を招きやすくなるといわれているのです。
実際に日本で行われた研究では、花粉症をはじめとするアレルギーの病気をもつ患者さんを対象に腸内細菌を調べたところ、酪酸菌が減少していたことが分かっています。酪酸菌とは、酪酸を作り出す腸内細菌のことで、善玉菌が住みやすい環境を作ってくれます。このことからも、腸内環境の改善が花粉症などのアレルギーの病気の予防・改善につながるのではないかと考えられるようになりました。
一方、腸内環境が悪化すると、腸内にある免疫を担う細胞のはたらきに異常が生じます。特に、花粉症をはじめとしたアレルギーの発症に関わるタイプの細胞が過剰にはたらくようになるとされています。また、すでに花粉症を発症している場合も悪化しやすくなると考えられています。
腸内環境を改善するには、体によい影響を与える“善玉菌”を増やす対策を行うことが大切です。まず善玉菌を増やす方法には、善玉菌が含まれる食品や、善玉菌のエサとなるオリゴ糖、食物繊維が含まれる食品を取り入れることが挙げられます。善玉菌が含まれる食品には、ヨーグルトや納豆、乳酸菌飲料などがあります。善玉菌のエサとなる食品には、大豆や玉ねぎ、ごぼう、アスパラガス、バナナなどがあります。このほか、特定保健用食品など市販されている食品を活用するのも1つの方法です。
また、食事だけでなく適度な運動や十分な睡眠など、生活習慣を見直して規則的な排便習慣をつくっていくことも重要です。
ただし、腸内環境を改善するような対策は自己判断で行うと栄養不良になることがあるほか、腸内環境をよくするだけで花粉症は改善しないこともあります。気になる症状が続くときは、自己判断せずに医師や管理栄養士に相談して適切な治療を受けることも大切です。
eHealth clinicでは管理栄養士による栄養相談を行っています。具体的にはまず普段の生活スタイルや食事などを丁寧にヒアリングし、どのようなことが体に影響を与えている可能性があるかなどをわかりやすくご説明します。そのうえで、無理なく続けられるような食事の改善法や栄養バランス等のアドバイスをいたします。ご希望の場合はお気軽にご相談ください。
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花粉症は腸内環境が悪化すると発症しやすくなるといわれており、腸内環境を見直すことが花粉症の予防・改善につながる可能性があります。また、花粉症は治療によって予防・改善が期待できます。治療には飲み薬や点鼻薬、点眼薬などさまざまにあり、毎年つらい症状に悩まされている方は症状が現れる前から治療を受けることで重症化予防になります。そのため、自己判断せず気になることがあれば医師に相談するようにしましょう。
eHealth clinicのアレルギー科では花粉症の診断および飲み薬や点鼻薬、点眼薬などによる治療を行っています。スギ花粉が原因の花粉症の場合は、根本的に治すことができるといわれる舌下免疫療法を行うことも可能です。また、すでに花粉症であることが分かっていて薬だけ欲しいといった場合にも対応しています。その際は今まで服用していた薬の種類が分かるようなお薬手帳などを共有することでスムーズな診療が可能です。これまで使用していた薬が合わなかったという方も、ぜひ一度ご相談ください。健康的な生活を送れるよう、全力でサポートしていきます。
Decreased butyric acid-producing bacteria in gut microbiota of children with egg allergy. Allergy. 2021 Jul;76(7):2279-2282.