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2022.04.27
#内科 #発熱外来 #対象疾患

喉が痛い

受診の目安になる症状

  • 痛みが1~2週間以上続く
  • ものが飲み込めず、口からよだれがたれる
  • 飲み込むときに我慢できないくらいの強い痛みがある
  • 呼吸が苦しい
  • 38℃以上の熱がある
  • 首や舌が腫れている
  • 口を開けたり閉じたりしにくい
  • 喉に膿がある
  • 喉に違和感や異物感がある
  • 声がかれたまま治らない
  • 痰に血が混じる

など

喉の痛みは喉の炎症によって起こることが一般的です。喉の粘膜が刺激を受けると体を守るために炎症反応が起こり、腫れたり赤くなったりして痛みや異物感などにつながります。原因の多くはかぜですが、喉は刺激を受けやすい部分なので、大声を出したりしゃべりすぎたりすることにより日常生活の中でも痛みを感じることがあります。

また、原因によって異なりますが、喉の痛みは1~2週間前後で治ることが一般的です。しかし、まれにひどい腫れによって呼吸困難につながることがあったり、重大な病気が隠れていたりすることもあるため、上記のような症状がある場合は内科、アレルギーを専門としたアレルギー科などの受診を検討するとよいでしょう。

喉が痛い原因と対処法

かぜ

喉が痛い場合、もっとも考えられる原因としてかぜが挙げられます。かぜは鼻や喉の奥にウイルスが感染することで発症し、喉の痛みのほか、痰や鼻水、微熱などの症状を伴うことが一般的です。

通常のかぜの場合は3日程度でピークを越え、安静や栄養補給などによって自然に治るといわれています。そのため、まずは自宅で様子を見てみるのもよいでしょう。自宅では刺激のあるものの飲食を避け、うがいをすることも大切です。

扁桃炎

扁桃炎とは、かぜのウイルスや細菌などに感染することが原因で、喉の奥の左右にある扁桃という部分に炎症が起こった状態のことです。主な症状は、強い喉の痛みや高熱などが挙げられます。また、進行すると扁桃の周囲に膿がたまって扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)となることもあるため注意しましょう。

治療は主に、細菌が原因の場合は抗菌薬、ウイルスが原因の場合は対症療法が検討されます。食事ができない場合は入院したうえで抗菌薬の点滴が必要となることもあります。

がん

喉の痛みは時に喉頭(こうとう)がんや咽頭(いんとう)がんなどの喉周辺のがんが原因の可能性もあります。特に、中咽頭や下咽頭がんは喉の痛みが出ることがあります。そのほか、咽頭がんの種類によっては、喉にいがらっぽさや異物感、ものを飲み込んだときの痛みがみられることもあるといわれています。

治療には手術や放射線治療、薬物療法などがあり、がんの種類や状態などによって適切な治療法が検討されます。

喉が痛いときに気を付けたいポイント

安静にする

喉が痛いときは、まず体を温めて安静にしましょう。また、なるべく大きな声を出さないようにして、喉を大切にすることも大切です。

乾燥しないようにする

体が乾燥すると、ウイルス感染などを防ぐはたらきが弱ってしまい、かぜにかかりやすくなるといわれています。そのため、空気や体が乾燥しないよう、小まめに水分を取ったり、マスクや加湿器を使用したり、ぬれタオルを部屋に干したりすることも対策の1つです。

刺激物などを避ける

香辛料やアルコール、たばこは喉の刺激となるため控えましょう。喉ごしがよく、栄養のあるものを食べて体力をつけることも大切です。

症状によっては受診の検討を

喉の痛みが1~2週間以上続く、飲み込むときに我慢できないくらいの強い痛みがあるなど、“受診の目安になる症状”の項目で紹介したような症状がある場合は、早めの受診を検討するとよいでしょう。重大な病気が隠れていたり、喉の腫れで呼吸困難に陥ったりすることもあるため注意が必要です。

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