高尿酸血症の食事で気を付けるポイントとは?具体的な食事の注意点を解説
脂質異常症は血中の脂質の値が異常である状態のことです。具体的にはLDLコレステロールや中性脂肪が増えすぎている、もしくはHDLコレステロールが減りすぎているときに診断されます。脂質異常症になっても目立った症状はありませんが、放置するとさまざまな病気のリスクが高くなります。
本記事では、脂質異常症の合併症の1つとして知られる脳卒中について解説していきます。
脳卒中は、脳の血管が破れたり詰まったりする病気で、大きく“脳出血”“くも膜下出血”“脳梗塞”“一過性脳虚血発作”の4つのタイプがあります。脂質異常症になると、その全てのタイプの発症リスクを高めるといわれています。
脳梗塞の種類
脳卒中の大きな原因の1つに動脈硬化(血管が硬く狭くなること)が挙げられます。そもそも動脈は心臓から全身へ血液を送る重要な役割を持っています。特にLDLコレステロールが増えると、動脈などの血管にLDLコレステロールがたまって血栓になり、この血栓が血管を狭くしたり塞いだりします。すると、十分な血液などが全身に届きにくくなり、脳梗塞や一過性虚血発作を発症することがあるのです。
また、動脈硬化になると血管の弾力性が失われるため、血圧が高くなったときなどに血管が破れやすくなることから、脳出血やくも膜下出血も起こしやすくなります。
ある研究では総コレステロールが1mmol/L(38.7mg/dL)増加することで、脳梗塞の発症が25%増えることが報告されています。一方、脳卒中のうち脳梗塞については脂質異常症が深く関係しているといわれていますが、脳出血についてはLDLコレステロールや中性脂肪が低い数値でリスクが高くなっているといった結果も出ています。このことも踏まえ、脂質異常症では全体を通して慎重に治療を検討することが求められています。
脂質異常症は、血液中の脂質が異常値になる病気です。発症しても自覚症状はほとんどありません。しかし、脂質異常症は動脈硬化を引き起こして脳卒中のリスクを高めることが分かっています。脳卒中は命を落とすことも多く、助かったとしても麻痺などの後遺症が残るケースも少なくありません。脳卒中を予防するには脂質異常症をしっかり予防・改善していくことが大切です。定期的に血液検査を受け、異常を指摘された場合は医師に相談して生活改善や治療を続けましょう。
eHealth clinicの内科では、脂質異常症の診療を行っています。本人の生活スタイルなどに合わせたよりよい治療法を提案できるよう、医師はもちろん、看護師や管理栄養士などがチームになって高血圧の改善をサポートします。診療は土日祝日も対応しており、24時間365日診療予約がネットから可能です。忙しい方でも受診しやすい体制を整えていますので、お困り事がありましたらぜひお気軽にご相談ください。
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脳卒中治療ガイドライン2009
動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022