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AGEs検査(終末糖化産物検査)とは、 “AGEs(Advanced Glycation End Products)”がどの程度蓄積しているかを測定し、糖化(後述)の程度を調べる検査のことです。検査は、採血によって調べる方法と、測定器によって調べる方法があります。eHealth clinicでは採血によってAGEsの1つであるペントシジンという物質の量を測定します。
糖化は体の細胞などを老化させる原因の1つであり、血液内にある余分な糖質とタンパク質が体温で加温されて結合した“AGEs”が作られることをいいます。
AGEsが体の中に蓄積されると、肌のはりが失われシミやしわ、たるみなど美容面に影響があるほか、糖尿病の合併症や動脈硬化、高血圧、腎臓や肝臓の病気、がん、骨粗鬆症)、アルツハイマー型認知症などの病気にもつながるといわれています。
このような糖化による体への影響やその後のストレスを“糖化ストレス”とも呼びます。実際に行われたある研究では、AGEsの蓄積が多いと糖尿病や心臓病にかかるリスクが20~30%高く、死亡リスクは2倍も高くなるという結果も出ているため、AGEsをためない対策が大切です。
AGEsは体内で作られるパターンと、体の外で作られたものが体内に入るパターンの2つがあります。前者は甘い食べ物やジュースなど糖質が多いものの食べ過ぎや糖尿病などが原因で、血糖値が高い状態が続いたり、繰り返し血糖値が上がったりすると、体内でAGEsが作られるといわれています。一方後者は、AGEsが含まれる食べ物や飲み物を取り入れることで、AGEsを増やすことにつながるといわれています。たとえば、小麦粉(糖)と牛乳や卵(たんぱく質)を混ぜて焼いたパンケーキのきつね色に焼けた部分にはAGEsが含まれており、それを食べることで一部が体内に残ってしまうことがあるといわれています。そのため、食生活を見直すことがAGEsをためないポイントになります。
検査がすすめられる人の特徴は、以下のとおりです。
など
検査で分かることは、“糖化が原因になる健康や美容面のリスク”です。
前述のとおり、数値が高い場合は健康や美容に影響がある可能性が高い状態です。また、AGEsの蓄積度が高い方は、転びやすかったり、骨折しやすかったりするので、健康寿命を縮めてしまう可能性もあると考えられています。
糖化度の数値を知ることで、自身の糖化度や糖化年齢を自覚し生活習慣を振り返るきっかけとなります。
数値が高い場合は、生活習慣を改めることで糖化を改善できるとされています。そのため、不規則な食生活、甘いものや油っこいもの、清涼飲料水、ファーストフード、酸化物、アルコールの取り過ぎを控えるとよいでしょう。喫煙も糖化の原因になると考えられているため、禁煙することも大事です。
eHealth clinicでは、管理栄養士が一人ひとりに合った食事療法のご提案をしています。
AGEs検査を受けるにあたって、検査前の準備や痛みの有無、結果の活用法などについて知っておきましょう。詳細は以下のとおりです。
AGEs検査は内科、泌尿器科、糖尿病内科など、診療科を問わずさまざまな医療機関で実施されています。ただし、一般的な健康診断とは異なり、取り扱いのない医療機関も多いです。
eHealth clinicでは、採血によるAGEs検査(ペントジン)を実施しています。
AGEs検査は保険適用外となり、全額自己負担となることが一般的です。eHealth clinicでは3,300円(税込:自由診療)で提供しています。詳細はこちらをご確認ください。
Diabetologia. 2019 Feb;62(2):269-280.