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花粉やハウスダスト、ペットの毛など、アレルギー性鼻炎の原因を確定することは、いま困っているくしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状を改善する手段につながります。また、その後の治療方針の決定や生活習慣の改善などに向けた重要な情報となるため、さまざまな検査を実施することが必要です。医療機関では、必要に応じて何種類か実施されることもあります。医師だけではなく、自分自身も検査について十分に理解したうえで受けるようにしましょう。
ここでは、アレルギー性鼻炎で行われる検査の種類や治療法について解説します。
アレルギー性鼻炎の診断では、一般的に血液検査が用いられます。血液検査では、免疫に関係している物質であるIgE抗体の値を測定します。特定のアレルゲン(花粉やダニなど)に対してだけ反応する“特異的IgE抗体”が血中で増加していると、何がアレルゲンになっているのかを特定できます。
医療機関によっては、鼻水を綿棒で採取して鼻水の中に含まれる好酸球の値を調べる鼻汁好酸球検査や、アレルゲンを皮膚に触れさせたり注射したりしてアレルギー反応を調べる皮膚テストが行われることもあります。
アレルギー性鼻炎の診断の際には、検査の前に問診が行われます。
医師は、具体的な症状や発生時期・時間・場所のほか、生活環境や体質、これまでにかかった病気、家族の病歴なども細かく聴き取り、アレルギー性鼻炎の検査結果とともに診断を行うための重要な情報とします。問診の際には、医師が治療薬を選択するうえで飲み合わせなどを考慮するために、現在服用中の薬剤なども正確に答えられるように、メモにまとめておくとよいでしょう。
アレルギー性鼻炎の検査を受けたいときに、何科を受診すべきか悩む方もいるでしょう。アレルギー性鼻炎の検査はアレルギー科などで受けるのが一般的です。eHealth clinicにはアレルギー科があり、アレルギー性鼻炎の検査・治療に対応しています。
アレルギー性鼻炎の検査にかかる費用は、検査方法や検査項目数などによって異なります。検査には代表的なアレルギー39項目を調べるView39、代表的なアレルギー36項目を調べるMAST36、代表的なアレルギー48項目を調べるMAST48mixなどがあります。
検査費用は保険適用の場合3割負担で約6,000円~、保険適用外の場合は約15,000円~が目安になりますが、医療機関によって異なるため、詳しく知りたい場合は問い合わせるとよいでしょう。
eHealth clinicでは、39項目のアレルギー検査を健診オプション(自由診療)として5,500円(税込)で行っています。詳細はこちらをご覧ください。
アレルギー性鼻炎には、1年中症状が出る通年性のものと、特定の時期のみ症状が出る季節性のものがあります。通年性のアレルギー性鼻炎の原因物質として代表的なのが、ダニやカビ、ホコリなどです。季節性のアレルギー性鼻炎の原因物質には、スギやヒノキ、イネ科の植物の花粉などがあります。いずれの場合も、くしゃみ、水っぽい透明の鼻水、鼻づまりなどの症状が出ます。
アレルギー性鼻炎の治し方には、主に薬の処方とアレルゲン免疫療法があります。このような治療に加えて、症状の原因となるアレルゲンに触れないようにする対策が必要となります。薬には症状を抑える抗ヒスタミン薬(ビラノア、ザイザルなど)や点鼻ステロイド薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬などが使用されることが一般的です。
また、薬では効果が出ないような患者さんの場合は、アレルゲンを少しずつ投与して体を徐々にアレルゲンに慣らしていく舌下免疫療法などのアレルゲン免疫療法が行われることもあります。舌下免疫療法はアレルギー性鼻炎を根本的に改善する唯一の治療として知られています。
医師が症状の改善に適した治療方針を立てられるように、検査の前の問診では聞かれたことに正確に回答することが大切です。正しい検査結果を得るためには、検査の内容や方法、結果などに疑問があれば医師や医療従事者に確認するようにしましょう。アレルギー性鼻炎の検査結果や症状などに応じて治療薬の選択が異なるため、その後の快適な生活に影響する可能性があります。
eHealth clinicのアレルギー科では、アレルギー性鼻炎の診療を行っています。何が原因になっているのかを調べるため、代表的なアレルギーを調べる検査を実施し、患者さんに合わせた治療方針をご提案します。ご不明点があればお気軽にご相談ください。