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花粉が原因でくしゃみや鼻水などのアレルギー症状が出る病気を花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)といいます。しかし、このような症状は花粉症だけではなく、別の病気でもみられることがあります。また、花粉症であっても原因となる花粉には種類があります。花粉の種類を知って対策を行うためにも検査を受けることがすすめられます。
本記事では、花粉症の診断のために行われるアレルギー検査について解説します。
花粉症では、診断や原因となっている花粉を調べるために行われるアレルギー検査を行います。この検査には種類がありますが、eHealth clinicでは “特異的IgE抗体検査”を実施しています。特異的IgE抗体検査とは、花粉などの特定のアレルゲンに対する血液中のIgE抗体(異物を排除するはたらきを持つ物質)の量を調べる検査のことです。特定のアレルゲンに対する抗体の量が多いということは、そのアレルゲンに対してアレルギーを起こす可能性が高いことを示しています。ただ、抗体価が高くても、症状を引き起こさない場合もあります。
特異的IgE抗体検査の結果は、クラス0~6の7段階で評価されます。クラス0〜1は“陰性”、クラス2は“疑陽性”、クラス3~6は“陽性”という判定になり、クラスが高い場合はそのアレルゲンが原因である確率が高いという考え方になります。つまり、クラスが高くても症状がないこともあるので、このアレルギー検査のみでアレルギーの診断はできません。
特異的IgE抗体検査では、検査したいアレルゲンを1種類から複数種類を選ぶことができます。医師が必要だと判断した場合は、健康保険が適用され、治療を受けることができます。自分で希望する場合は全額自己負担で受けることになります。
eHealth clinicでは、39項目のアレルギー検査を5,500円(税込:自由診療価格)で実施しています。詳しくはこちらをご確認ください。
花粉症の治療法には、くしゃみや鼻水などの症状を抑える“対症療法”と、花粉症の体質自体を改善する“根本治療”があります。
対症療法では、抗ヒスタミン薬や点鼻薬、目薬などでかゆみやくしゃみといった症状を抑えます。このような治療によって、50~60%の患者さんは花粉症の症状がほとんど出現せずに花粉の季節を過ごせることが確認されています。
根本治療の代表的な方法には“舌下免疫療法”があります。これは花粉症を根本的に治療できることが期待できる唯一の方法で、スギ花粉が原因の花粉症の場合のみ行うことができます。アレルゲン(花粉)が含まれる薬を少量ずつ体に取り入れることで徐々に体を慣らし、くしゃみや鼻水といった花粉症の症状を抑えます。治療期間は3~5年と長期にわたりますが、治療をはじめた約80%の方で効果がみられるといわれています。治療で使われる薬にはシダキュアなどがあります。
花粉症を改善するには薬などの治療のほか、原因となる花粉に対して自分でも対策を行うことが大切です。そのためには、検査によって自分がどんな花粉が原因で症状が出ているのか確認する必要があります。検査について分からないことや気になることがあれば、事前に医師や看護師に聞いておくようにしましょう。
eHealth clinicでは花粉症の診療を行っています。適切な治療や生活改善につなげるため、アレルギー検査を行い花粉症の改善を目指します。ぜひ一度ご相談ください。