2022年の秋から冬にかけて、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の同時流行の可能性が極めて高いといわれています。そのため、それぞれのワクチンをなるべく早く接種することが大切です。このとき、新型コロナワクチンの接種時期と重なる方は、同時接種の可否や接種間隔について不安に思っている方も多いでしょう。そこで本記事では、インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの接種間隔について解説します。
インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは、間隔を空けずに同時接種することが可能です。実際に単独で接種した場合と比べて、有効性や安全性が劣らないといった報告がされています。これを踏まえた議論の結果、実施が可能となりました。
たとえば、午前に新型コロナワクチン、午後にインフルエンザワクチンというように1日の中で両者を接種しても問題はないと考えられています。また、同時に摂取しても問題がないといわれています。
ただし、インフルエンザワクチン以外のワクチンは、現時点(2022年12月時点)では新型コロナワクチンと同時に接種できないとされています。どちらも、片方のワクチンを受けてから2週間の間隔を空ける必要があるので、注意しましょう。
新型コロナウイルス感染症が流行して以来、感染が減少していたインフルエンザですが、今シーズン(2022~2023年)は流行することが予測されています。実際に、2021年後半から2022年前半にかけて、北半球の多くの国ではインフルエンザの小~中規模の流行がみられており、海外からの入国緩和によって国内へインフルエンザウイルスが持ち込まれると考えられています。そのため、日本においても今秋~冬には同様の流行が起こる可能性があるのです。
特に以下のような方は、インフルエンザにかかった際に重症化しやすい傾向があるため、接種を検討しましょう。
以上に該当する方は流行に備え、積極的にインフルエンザワクチンで対策しましょう。
インフルエンザの流行に加えて、新型コロナも今冬において今夏を上回る感染が予測されており、同時流行の可能性も考えられています。そうした事態にも対応できるよう、国では感染の有無を確認するために必要な新型コロナ抗原検査キットを準備しておいたり、自宅療養に際して解熱鎮痛薬や日用品などを備えておいたりすることなどを国民に呼びかけています。もしものことに備え、十分な準備をすることがすすめられます。
インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは、同時接種が可能であり、それぞれ単独で接種した場合と比べても、その有効性や安全性が確かめられています。ただし、インフルエンザワクチン以外のワクチンは、新型コロナワクチンとの同時接種はできません。片方のワクチン接種から2週間は間隔を空けましょう。ワクチン接種について不明点や気になる点がある場合は、必ず医師や看護師に確認するようにしましょう。
eHealth clinicではインフルエンザワクチンや新型コロナワクチンの接種を受け付けているほか、発熱外来ではインフルエンザや新型コロナに感染した患者さんの診療も行っています。感染予防対策についてご不安なことがあればお気軽にご相談ください。