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健康診断
2022.08.22

乳がん検診

乳がん検診とは

乳がん検診とは、X線検査(マンモグラフィ)を定期的に受けることで、乳がんによる死亡率を減少させることが科学的に認められている検診のことです。

乳がんってどんな病気?

乳がんは乳腺の組織にできるがんのことで、好発年齢は40〜60歳ぐらいです。日本では女性がかかるがんの中でもっとも多いですが、死亡数は5番目で、早期発見・早期治療ができれば治る確率も高くなるといわれています。

ただし、乳がんは初期段階では自覚症状がないことが多く、症状が出ているときには進行している可能性があります。そのため、自覚症状がない40歳以上の女性は2年に1度のペースで定期的な検診を受けることが推奨されています。なお、しこりや乳房の引きつれなど気になる症状がある場合は、がん検診を待つのではなく早めに受診を検討しましょう。

いつ・誰が受ければよいの?

がん検診には医療機関が任意で提供する“任意検診”と各自治体が主体となって提供する“対策型検診”があります。乳がん検診は対策型検診に含まれるがん検診です。

対象者

日本人女性の乳がんの好発年齢を踏まえ、乳がん検査が推奨されるのは、自覚症状がない40歳以上の女性です。そのため、対策型検診の対象者も40歳以上の女性となります。

40歳頃までは乳腺が発達しているので、検診で実施するマンモグラフィ撮影では乳腺が白く写ってしまい、異常が分かりにくい傾向があるため注意が必要です。

時期・受診間隔

乳がん検診は、2年に1度、定期的に受診することが推奨されていますが、できれば1年に1度受診することが望ましいとされています。対策型検診では2年に1度の間隔で実施されているため、対策型検診がない年は必要に応じて任意検診を検討するとよいでしょう。

場所・費用

受診するには、次の3つの方法があります。

住んでいる市区町村で受ける(対策型検診)

市区町村が実施している検診は自治体が費用の一部を負担しているため、通常より自己負担が少なくなっています。ただし、誰でもいつでも受診できるわけではなく、40歳以上で2年に1度といったような、受診年齢や受診間隔が定められています。

職場の健康診断などで受ける

勤務先が行う健康診断に含まれている場合は、企業や健康保険組合が費用の一部を負担するため自己負担が軽減されます。

自分で医療機関を選んで受ける

自分で医療機関を選んで任意で受ける場合は補助がないことが一般的です。基本的に全額自己負担となるので、高額になることもあります。

乳がん検診ではどんな検査をするの?

乳がん検診では、問診とマンモグラフィ検査を行い、場合によっては視触診を併せて行うこともあります。また受診者の年齢によっては、マンモグラフィ検査ではなくエコー検査が検討されることがあります。

問診

問診は、乳がんになるリスクがどの程度あるかを判断するために必要なものです。問診票の記載や医師からの質問に答える形で行われます。

質問される主な内容は、初潮の時期や生理周期といった月経の状況、妊娠や出産、授乳の経歴、家族でがんになった人がいるか、家族の病気の有無などがあります。

マンモグラフィ検査

マンモグラフィ検査とは、乳房専用のX線検査(レントゲン検査)のことです。

大きなしこりだけでなく、触れることのできないしこりになる前の小さな乳がんも発見できるため、早期発見につながる重要な検査です。乳房を2枚の板で挟み、できるだけ平たくして乳房全体を撮影します。

ただし、マンモグラフィ検査は乳腺が豊富な若い年代の方では、異常があっても見つかりにくいという特徴があります。またX線を使用した検査のため、妊娠中の方も行えません。

エコー(超音波)検査

エコー検査とは超音波を用いて、乳房の内部の状態を確認する検査です。前述のような乳房が発達した若い年代の方であっても比較的異常を発見しやすいため、若い年代の方の検診に適していると考えられています。乳房に専用のジェルを塗り、上からエコー機器を当てることによって内部の状態を観察します。X線は使用しないため、妊娠中の方にも行えます。

ただしエコー検査はマンモグラフィ検査と比較すると、しこりを形成しない乳がんを発見しにくいという注意点があります。また良性のしこりも映る検査のため、良性・悪性の判断には医師や検査技師の技術が必要であるといえます。

視触診

場合によっては、マンモグラフィ検査と視触診を併せて行うことがあります。視触診では、医師が乳房に触れて観察し、しこりや皮膚の異常、乳頭からの分泌物、(わき)の下のリンパ節の腫れなどがないかを確認します。

検診結果の見方

検診の結果は、“異常なし”か“要精密検査”のどちらかで通知されることが一般的です。

異常なし

異常がない、または明らかに良性と判断できる場合は“異常なし”と通知されます。この結果によりなんらかの検査を受ける必要はありませんが、引き続き2年に1度を目安で定期的に検診を受けるようにしましょう。

要精密検査

“要精密検査”という結果が出ても、必ずしも乳がんであるというわけではありません。疑わしい部分があるので詳しい検査をしましょうという意味です。実際に精密検査をした約90%は良性の診断をされているといわれています。

したがって、自己判断せず“要精密検査”の結果が出たら速やかに医療機関を受診し、精密検査を受けるとよいでしょう。

乳がん検診を受けるときに気を付けたいポイント

事前準備

マンモグラフィ検査では、上半身裸で直接乳房を挟んで撮影します。脱ぎ着しやすい服装で受診しましょう。また、髪が長い人は検査前に束ねておいてください。

このほか、ボディパウダーや制汗スプレーが付着していると、きれいに撮影できないことがあります。これらを使用した場合は、乳房や腋の下などの撮影範囲をよくふき取ってから検査を受けるとよいでしょう。

検査が受けられない人もいる

次のような人はマンモグラフィ検査を受けられない場合があります。

  • 心臓ペースメーカーや乳房の手術(豊胸手術など)をしている人
  • 妊娠中の人(問題になるほどではありませんが、放射線を使用するため推奨されていません)

授乳中の人は自治体によって判断が異なります。マンモグラフィ検査は小さなしこりの発見も可能な優れた検査方法ですが、授乳中の人は乳腺が発達しているため、検査がしづらい場合があります。その場合、超音波による検査が提案されることもあります。

マンモグラフィ検査を受けられるかどうかは、お住まいの自治体の乳がん検診の注意事項を確認してください。

痛み

マンモグラフィ検査では、乳房をプラスチックの板で挟んで撮影するため、痛みを感じることもあります。ただし、圧迫時間は数十秒ほどとそれほど長くありません。

月経前は乳房が張るため、痛みが強くなる可能性があります。痛みが心配な人は、月経前に検査を受けると痛みを軽減できる可能性があります。

乳がん検診について不安や疑問がある場合は、事前に医師や看護師に相談するようにしましょう。