社員の皆様の健康を守るためには、会社全体で感染対策を行っていく必要があります。
各企業様へ医療スタッフが伺い、オフィスの会議室などで予防接種を実施しております。
移動時間の削減にもつながり、事前にスケジュール調整を行いますので待ち時間もありません。
当院では、直接訪問させていただき、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスなどの予防接種を行います。
感染症予防の対策として、お気軽にお問い合わせください。
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HPVワクチン
HPVワクチンとは HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)とは、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を予防する効果が期待できる不活化ワクチンのことです。 HPVには約100種類の型があり、このうち約15種類が子宮頸がんをはじめ、がんの発症に関わっているといわれています。中でもHPV-16型、18型は20~30歳代の子宮頸がん患者さんの約70~80%から見つかっているとされ、実際にHPVワクチンを接種することによって約60~70%の子宮頸がんの発症を予防できると考えられています。 HPVワクチンで予防できる病気 HPVワクチンを接種することでさまざまな病気を予防できますが、一般的には“子宮頸がん”の発症を防ぐ目的で接種されることが知られています。子宮頸がんとは、子宮頸部(子宮下部にある管状の部分)にできるがんのことです。若い女性の発症が増えており、年々患者数や死亡数が増加傾向にあるといわれています。 主な原因であるHPVは性的接触のある女性の50%以上が一度は感染するといわれているウイルスですが、約90%の人は自身の免疫力でウイルスを排除することができるといわれています。しかし、ごく一部の人は感染が持続して、がんの前段階である“子宮頸部異形成”を経て、子宮頸がんに進行すると考えられています。 HPVのワクチンの種類 現在日本国内で販売されているHPVワクチンは2価、4価、9価の3つの種類があり、現在日本で定期接種の対象になっているのは、2価、4価ワクチンです。また、各ワクチンの違いは予防効果が期待できるHPVの種類です。 2価ワクチン: HPV-16型、18型 4価ワクチン:HPV-16型、18型のほか、良性の尖形(せんけい)コンジローマの原因となる6型、11型 9価ワクチン:HPV-16型、18型のほか、腟がん、外陰部にできるがん、尖圭コンジローマの原因となるHPV-6型、11型、31型、33型、45型、52型、58型 このようにHPVワクチンは全てのHPVに対応しているわけではないため、ワクチンの接種のほか、定期的な子宮頸がん検診を受けることが子宮頸がんの予防効果を高めることにつながると考えられています。 いつ接種すればよいの? 対象者 予防接種には、自治体が主体となって実施する“定期接種”と、希望者が各自で受ける“任意接種”の2種類があります。また、HPVワクチンでは、対象となる年代で接種する機会を逃した方に対して “キャッチアップ接種”が行われています。 定期接種 HPVワクチンの定期接種は小学校6年生~高校1年生相当の女性が対象となります。ただし、接種は強制ではなく、対象者や保護者に適切な説明を行ったうえで同意が得られた場合に行われます。 キャッチアップ接種 定期接種で定められている年代より上の場合でも、公費で接種できる“キャッチアップ接種”が行われています。これは2013年6月から積極的勧奨が中断されていたことによって、ワクチン接種の機会を逃してしまった方に向けた制度です。対象者は以下のような方です。 1997年4月2日~2006年4月1日生まれで、過去にHPVワクチンの接種を計3回受けていない方 2006・2007年度生まれで、過去にHPVワクチンの接種を計3回受けていない方 対象者には自治体からお知らせが届くため、接種を希望する場合は案内にしたがって自治体や医療機関に相談するとよいでしょう。また、キャッチアップ接種も定期接種と同様に強制ではなく、対象者や保護者の同意のもとに接種が行われます。 任意接種 上記の対象者に該当しない場合でも、任意で接種が可能です。女性の場合2価ワクチンは10歳以上から、4価ワクチンと9価ワクチンは9歳以上から接種が可能です。なお、男性への接種は4価ワクチンのみ承認され、9歳以上から接種が可能です。 時期 HPVは一般的に性交渉によって感染するため、最初の性体験の前に接種することが大切です。女性の場合、定期接種の対象年齢である16歳頃までに接種するのがもっとも効果が高いといわれています。 ただし、それ以外の年齢でも有効性があることが国内外の研究で報告されており、疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)では性交渉があっても26歳までは接種することを推奨しています。 回数 合計3回の接種が必要で、1年以内に3回の接種を完了させることが望ましいとされています。また、ワクチンの種類によって接種間隔が異なるため注意しましょう。標準的な接種間隔は以下のとおりです。 2価ワクチン:1回目を基準として、1か月後に2回目、半年後に3回目の接種を受ける 4価ワクチン:1回目を基準として、2か月後に2回目、半年後に3回目の接種を受ける 9価ワクチン:1回目を基準として、2か月後に2回目、半年後に3回目の接種を受ける 接種スケジュールを立てるときのポイント HPVワクチンを接種してから、ほかのワクチンを接種する際の間隔に制限はありません。ただし、2022年4月現在接種が進んでいる新型コロナワクチンは、他のワクチンと同時期に接種できず、原則として2週間以上の間隔をあける必要があります。そのため、新型コロナワクチンを接種してからHPVワクチンを接種する場合は、このような点にも注意して接種スケジュールを立てるようにしましょう。 費用 定期接種とキャッチアップ接種の対象者の場合は無料(公費)で接種が受けられます。一方で、上記に該当しない場合は任意接種になるため全額自己負担となります。また、9価ワクチンは、接種年齢にかかわらず全額自己負担となります。実際の費用は医療機関によって異なるため、事前に確認するとよいでしょう。 eHealth clinicでは、HPVワクチンを以下の費用にて実施しています。※自由診療 ガーダシル(4価) 1回 22,000円 ガーダシル(4価) 3回 55,000円 シルガード(9価) 1回 33,000円 シルガード(9価) 3回 93,500円 HPVワクチンを接種するときに気を付けたいポイント クリニックでの待機について 接種直後に、注射による痛みや恐怖、興奮などがきっかけとなって失神することがあります。このような症状の9割程度が接種から約15分以内に起こるとされているため、接種後15から30分ほどは体を預けられるような場所で待機し、様子を見るようにしましょう。また、その際はなるべく立ち上がることを避けましょう。 接種後に出る可能性がある症状 接種した後は、ときに発熱や接種した部位の痛みや腫れ、腹痛、頭痛、筋肉痛や関節痛などが現れることがあります。また、極めてまれにアナフィラキシー(呼吸困難やじんましんなどが現れる重いアレルギー)が起こることがありますが、医療機関ではもしアナフィラキシーが起きたときにすぐ処置できるように医薬品などの準備をしています。適切な処置によってほとんどが改善するといわれています。 接種部位の異常や体調の変化、気になる症状が出た場合は、接種した医療機関に相談するとよいでしょう。特に、高熱やけいれん、激しい痛みが長期間続くといった異常な症状がある場合は早めの受診が必要とされています。針を刺した直後から強い痛みやしびれを感じるような場合は、すぐに医師に伝え、針を抜いてもらうなど適切な対応をしてもらうことも必要です。 接種できない・注意が必要な人 以下のような方は接種に注意が必要なため、医師に伝えたうえで効果やリスクについて十分に説明を受けてから接種を受けるようにしましょう。 血小板が減少している、出血が止まりにくいなどの症状がある 基礎疾患(心血管系、腎臓、肝臓、血液の病気、発育障害など)がある 予防接種で接種後2日以内に発熱したことがある けいれんが起こったことがある 妊娠中または妊娠している可能性がある ワクチンの接種後やけがをした後などに原因不明の痛みが続いたことがある
ワクチン名 | HPVワクチン |
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価格 | ・ガーダシル(4価) 1回 22,000円~ ・シルガード(9価) 1回 33,000円~ |
インフルエンザワクチン
インフルエンザワクチンとは インフルエンザワクチンとは、インフルエンザの発症を減らすほか、発症後の重症化を予防する効果が期待できる不活化ワクチンです。 2023年秋冬 インフルエンザワクチン接種のご案内 イーヘルスクリニック新宿院でも、2023年秋冬のインフルエンザ予防接種を開始いたしました。 接種開始日 2023年10月2日 . 料金 1回 3,850円(税込) . 交通案内 地下鉄「新宿三丁目駅」C5 出口から徒歩1分 JR「新宿駅」東南口から徒歩7分 . 診療時間 平日は20時まで、土日祝日も開院しています . ご予約について 以下のフォームよりご予約をお願いいたします 【来院】”自由診療・点滴療法”から予約をお願いします。 ※訪問・出張インフルエンザ・ワクチン予防接種のご案内 インフルエンザワクチンで予防できる病気 ワクチンによって予防できる“インフルエンザ”は、インフルエンザウイルスによって起こる病気です。38℃以上の発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛などの症状が突然現れるほか、鼻水や喉の痛みなどのかぜ症状がみられることもあります。 発症した場合多くの方はワクチンを接種していなくても1週間程度で回復することが一般的です。しかし、高齢の方や基礎疾患がある方、5歳未満の子どもは重症化するリスクが高く、肺炎や脳症などの重い合併症を起こして入院が必要となる方や、死亡する方もいます。インフルエンザワクチンの最大の効果は重症化予防とされているため、重症化リスクの高い高齢の方や基礎疾患がある方、5歳未満の子供などは接種を検討するとよいでしょう。 いつ接種すればよいの? 時期 流行前に接種するとよいとされています。インフルエンザは毎年12~4月頃に流行し、1月末~3月上旬頃にピークとなるため、12月中旬までに接種しておくとよいでしょう。 過去2年間は流行がなかった一方で、 ・海外との人流の復活 ・インフルエンザに対する免疫力の低下 などの影響で、今年の冬は大流行が危惧されております。 また、インフルエンザウイルスは毎年少しずつ変異していることから、毎シーズン、流行が予測されるウイルスを使ってワクチンを製造しています。そのため、前年に接種していても、今年もまた接種を検討したほうがよいとされています。 ■ インフルエンザワクチンの接種間隔はどのくらい? ~効果の持続期間や適切な接種時期についても解説~ 対象者 予防接種には、定期接種(法律に基づき、市区町村が主体となって実施する)と任意接種(希望者が各自で受ける)があります。 インフルエンザワクチンの定期接種対象者は、65歳以上の方、または60~64歳で心臓や腎臓、呼吸器の機能の障害によって、身の回りの生活が極度に制限されている方、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能の障害があり、ほとんど日常生活が不可能な方です。 任意接種の場合は生後半年以上3歳未満(一部のワクチンは1歳以上3歳未満)の方から受けることができます。 回数 13歳以上は原則1回接種です。ワクチンの添付文書には“13歳以上は1回または2回”と記載されていますが、0.5mLの1回接種で、2回接種と同等の抗体価(抗原と反応できる抗体の量)の上昇が得られるとの研究結果があります。ただし、基礎疾患があり、免疫が著しく抑制されている場合など、医師が必要と判断した場合は2回接種となることがあります。 一方で、13歳未満は2回接種を行います。詳細は以下のとおりです。 生後半年以上(一部のワクチンは1歳以上)3歳未満:1回0.25mLを2回接種 3歳以上13歳未満:1回0.5mLを2回接種(12歳で1回目の接種を行い、2回目の接種時に13歳になっている場合も2回目の接種を受けてよい) 接種スケジュールを立てるときのポイント 生後半年~12歳までは2回接種が必要となります。1回目と2回目は2~4週間(できれば4週間)空ける必要があるため、計画的に接種しましょう。また、接種は流行前の12月中旬頃までに終えたほうがよいため、1回目は10~11月頃に、2回目は11月中に接種できるとよいでしょう。 費用 定期接種は市区町村が費用を負担してくれる場合があります。詳しく知りたい場合は住んでいる地域の保健所や保健センター、医師会、医療機関などに問い合わせるとよいでしょう。 一方で任意接種は全額自己負担となり、医療機関によって費用が異なります。ただし、独自の助成事業を行っている自治体もあります。 インフルエンザワクチンを接種するときに気を付けたいポイント 接種後に出る可能性がある症状 10~20%の方に、接種した場所の赤み、腫れ、痛みなどが起こりますが、2~3日で解消されることが一般的です。さらに、5~10%の方に発熱、頭痛、寒気、だるさなどが起こりますが、こちらも2~3日で解消されることが一般的です。 ただし、まれにショックやアナフィラキシー様症状(発疹(ほっしん)、じんましん、赤み、かゆみ、呼吸困難など)が起きることがあります。このような異常が起きた場合はすぐに医療機関に連絡しましょう。 クリニックでの待機について ショックやアナフィラキシー様症状は接種後すぐに起こることが多いため、接種してから30分間は医療機関の中で安静に待機する必要があります。なお、クリニックや接種会場では、アレルギー反応が起きたとしても、すぐに対応ができるよう医薬品などの準備を整えています。適切な処置によってほとんどが改善するといわれています。 接種ができない方・注意が必要な方 以下のような方は接種できないことがあります。 明らかな発熱がある 重篤な急性疾患にかかっている インフルエンザワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある インフルエンザワクチンの接種後2日以内に発熱または全身性発疹などのアレルギーが疑われる症状が出たことがある など また、以下のような方は注意が必要とされています。 心臓血管系、腎臓、肝臓、血液などの基礎疾患がある 発育障害などの基礎疾患がある けいれんの既往がある 免疫不全の診断をされている 近親者に先天性免疫不全症の方がいる ワクチンの成分に対してアレルギーを起こす可能性がある など
ワクチン名 | インフルエンザワクチン |
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価格 | 3,850円 |
ワクチンの種類別の特徴とは?〜接種間隔のルールや注意点をご紹介〜
ワクチンの種類 ワクチンとは、感染の原因となる細菌やウイルスをもとにつくられた薬剤のことです。ワクチンを接種することで、病気に対する免疫をつけたり免疫を強化したりすることができ、さまざまな病気を予防する効果が期待できます。 ワクチンには種類があり、主に“生ワクチン”“不活化ワクチン”“mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン”“DNAワクチン”“ウイルスベクターワクチン”などがあります。それぞれの特徴は以下のとおりです。 生ワクチン 生ワクチンとは、感染の原因となる細菌やウイルスの毒性を弱め、病原性をなくしたものをもとにつくられるワクチンのことです。接種することで自然にその病気にかかった場合とほとんど同じくらいの免疫がつくといわれています。 そのため、接種回数が少なく済むという特徴があります。ただし、十分な免疫ができるには1か月程度の時間がかかるとされています。 また、副反応は軽く済む場合が多いですが、その病気にかかったときに出るような症状がみられることがあります。 なお、生ワクチンには注射で投与する注射生ワクチンと口から投与する経口生ワクチンがあります。 生ワクチンの種類 麻しん風しん混合(MR)ワクチン、水痘(すいとう)ワクチン、BCGワクチン、おたふくかぜワクチンなどがあります。 不活化ワクチン、組換えタンパクワクチン 不活化ワクチンとは、感染の原因となる細菌やウイルスを殺菌または不活化し、感染する能力を失わせたものをもとにつくられるワクチンです。生ワクチンを接種した場合や自然に感染した場合と比べて免疫が弱いため、十分な免疫を得るために複数回接種する必要があります。 また、不活化ワクチンには、組換えタンパクワクチンやトキソイドといった種類のワクチンもあります。組換えタンパクワクチンとは、原因となる細菌やウイルスを構成するタンパク質からできているワクチンです。トキソイドは、原因となる細菌が作る毒素だけを使い、毒性をなくしたものでつくられるワクチンです。 不活化ワクチン、組換えタンパクワクチンの種類 不活化ワクチンには、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、4種混合ワクチン、日本脳炎ワクチン、季節性インフルエンザワクチンなどがあります。 また、組み換えタンパクワクチンには、帯状疱疹(たいじょうほうしん)ワクチン、B型肝炎ワクチン、破傷風(はしょうふう)ワクチン、百日咳ワクチンなどがあります。トキソイドには、破傷風トキソイド、成人用ジフテリアトキソイドなどがあります。 mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン、DNAワクチン、ウイルスベクターワクチン ウイルスを構成するタンパク質の遺伝情報を使ったワクチンのことです。接種すると、体内では遺伝情報をもとにウイルスのタンパク質がつくられ、このタンパク質に対する抗体がつくられることによって免疫が獲得できるとされています。 mRNAワクチンとウイルスベクターワクチンは新型コロナワクチンとして実用化されています。 mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン、DNAワクチン、ウイルスベクターワクチンの種類 代表的なものには新型コロナワクチンがあります。 ワクチンを接種するときの接種間隔のルール ワクチンによって、接種する年齢や回数・間隔が異なります。そのため、事前にスケジュールを立てて適切な時期に接種できるようにするとよいでしょう。 異なる種類のワクチンを接種する場合 ワクチン接種の間隔では、注射生ワクチンの際に注意が必要です。注射生ワクチンを接種してから次に注射生ワクチンを接種する場合、必ず27日以上空けてから接種する必要があります。一方で、このほかのワクチンの場合は接種間隔に制限はありません。 同じワクチンを複数接種する場合 ワクチンによっては、十分な免疫をつけるために複数回接種するものがあります。この場合は、ワクチンごとで決められた間隔を守って接種するようにしましょう。たとえば、麻しん風しん混合(MR)ワクチンでは、合計2回接種する必要があり、1回目は1歳代で、2回目は小学校入学前の(通常、幼稚園・保育所の最年長児)1年間に接種することが望ましいとされています。 ワクチンを接種するときに気を付けたいポイント クリニックでの待機について ワクチン接種後に、アナフィラキシー(重いアレルギー反応)や血管迷走神経反射(注射の痛みや緊張による血圧低下、脈拍減少)やそれに伴う失神などが起こることがあります。これらの症状は接種後30分以内に起こることが多いため、接種後30分は院内などの接種場所で待機することが一般的です。 もしアナフィラキシーなどが起こっても医療機関や接種会場では対応できる万全の準備を整えており、治療によって回復することが一般的です。 接種後に出る可能性がある症状 ワクチンの接種後に、接種部位の赤み、皮膚が硬くなる、痛みといった症状や、発熱、発疹(ほっしん)などが現れることがあります。また、まれにアナフィラキシーや脳炎、脳症などが起こることもあります。 また生ワクチンの接種後は、ワクチンによる弱い感染によって症状が現れることがあります。たとえば、おたふくかぜワクチンを接種すると、耳下腺腫脹(じかせんしゅちょう)(耳の下にある耳下腺の腫れ)が生じることがあります。 ワクチン接種後に気になる症状が現れた場合は、接種を受けた医療機関に相談するとよいでしょう。 接種できない・注意が必要な人 ワクチンの種類によって接種できない人や注意が必要な人が異なることもありますが、以下に当てはまる場合は接種できないことが一般的です。 明らかな発熱がある場合 重篤な基礎疾患にかかっている場合 ワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある場合 そのほか、予防接種を行うことが不適当だと判断された場合 など また、妊婦は生ワクチンの接種はできません。さらに、以下に当てはまる場合は接種に注意が必要であることが一般的です。そのため、気になることがある場合は事前に医師や看護師に相談するようにしましょう。 心臓、血管、腎臓、肝臓、血液に持病がある場合 発育に障害がある場合 これまでの予防接種で接種後2日以内に発熱や、全身性の発疹などのアレルギーを疑う症状があった場合 けいれんを起こしたことがある場合 免疫不全と診断されている場合 近親者に先天性免疫不全症患者がいる場合 ワクチンの成分でアレルギー反応を起こす可能性がある場合 など ワクチンについて不安や疑問がある場合は医師や看護師などに相談するとよいでしょう。 eHealth clinicではインフルエンザウイルスなどのワクチン接種を行っています。詳しくはスタッフまでお問い合わせください。
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹ワクチンとは 帯状疱疹(たいじょうほうしん)ワクチンは、帯状疱疹を予防するワクチンです。ワクチンによって帯状疱疹の発症率を低下させます。また重症化予防とともに、間接的に帯状疱疹後神経痛という合併症の発症リスク低下にもつながるとされています。 帯状疱疹で用いられるワクチンには、水ぼうそう(水痘)の予防の目的でも使用される“乾燥弱毒生水痘ワクチン(生ワクチン)”と帯状疱疹の予防のために開発された“乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(不活化ワクチン)”の2種類があります。生ワクチンのほうがより少ない接種回数で抗体ができますが、ワクチンによっては使用できない方などもいるため注意が必要です。不活化ワクチンは比較的安全性が高く、多くの方で接種ができますが、複数回の接種が必要となるものもあります。 生ワクチンや不活化ワクチンについて詳しくはこちら 乾燥弱毒生水痘ワクチン “乾燥弱毒生水痘ワクチン”は、1回の接種でおよそ5年間効果が持続します。しかし免疫が低下している方や、ステロイドを内服している方、抗がん剤治療を受けている方では接種が行えませんので注意しましょう。 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン “乾燥組換え帯状疱疹ワクチン”は、2回接種で9年以上効果が持続するといわれています。2020年1月に認可されたばかりの比較的新しいワクチンで、免疫の落ちている方やステロイド治療、抗がん剤治療中の方でも接種可能です。 帯状疱疹ってどんな病気? 帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で発症します。初感染時には水ぼうそうがみられます。しかしこのウイルスに感染すると、排出されることはなく、症状が治っても体の中に潜んでいます。そのため、体の免疫力が下がったときなどをきっかけに再活性し、帯状疱疹の症状がみられるのです。症状には個人差がありますが、多くはまず体の左右どちらかに刺すような痛みが現れます。続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状に生じるとされています。 軽症の場合は2〜3週間で自然に治ることもありますが、このような痛みから家事や仕事に集中できなくなったり、眠れなくなったりするなど日常生活に支障が出ることもあります。また、高齢者が帯状疱疹になると重症化するケースが多く、症状が治ってからも半年~数年以上もの間痛みが残る“帯状疱疹後神経痛”といった後遺症が残ってしまったり、入院が必要になったりする可能性もあります。特に50歳以上は帯状疱疹の発症率が高くなる傾向があるといわれているため、発症・重症化予防の効果が期待できるワクチン接種を検討することがすすめられます。 いつ誰が接種すればよいの? 予防接種には、定期接種(法律に基づいて市区町村が主体となり行うもの)と、任意接種(希望者が各自で受けるもの)があります。帯状疱疹ワクチンは定期接種として行われておらず、全て任意接種となります。 ※※新型コロナワクチンとの同時接種について 2022.09.20更新※※ 現在、新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種は可能ですが、 インフルエンザワクチン以外のワクチンは、新型コロナワクチンと同時に接種はできません。 互いに、片方のワクチンを受けてから2週間後に接種可能となります。 ワクチン接種についてご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。 参照:https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0037.html 対象者 接種可能な年齢は50歳以上です。 回数・間隔 回数は種類によって異なります。生ワクチンの場合は皮下注射を1回、不活化ワクチンの場合は、2か月の間隔を空けて筋肉注射を2回行うことが一般的です。 接種スケジュールを立てるときのポイント 異なる種類の注射生ワクチンを接種する場合、次の注射生ワクチンとの接種間隔を27日以上空ける必要があります。そのため、生ワクチンの帯状疱疹ワクチンを接種する際に、ほかの生ワクチンの予防接種も予定している場合は日程に注意するとよいでしょう。 注射生ワクチンは、帯状疱疹ワクチン(水痘ワクチン)以外にも、麻疹風疹混合(ましんふうしんこんごう)(MR)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、 結核(BCG)、 黄熱ワクチンなどが挙げられます。 費用 任意接種のため、全額自己負担となることが一般的です。ただし、自治体によっては費用の一部を助成しているところもあるため、お住まいの自治体に確認するとよいでしょう。 ▼イーヘルスクリニック新宿院で接種を希望される場合 乾燥弱毒性水痘ワクチン「ビケン」 6,600円(税込) 帯状疱疹ワクチン「シングリックス」 2回接種 49,500円(税込) 1回のみ 25,300円(税込) 帯状疱疹ワクチンを接種するときに気を付けたいポイント 接種後に出る可能性がある症状 接種した場所に赤みや腫れ、発熱などが現れることがあります。また、まれではありますが、重いアレルギー反応のアナフィラキシーや血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎などが起きることがあります。 クリニックでの待機について まれではありますが、接種後30分以内にアナフィラキシーなどの症状が現れることがあります。そのため、接種してから30分間程度はクリニック内などで待機し、医師とすぐに連絡が取れるようにしておくとよいでしょう。万一アナフィラキシーなどが起こっても医療機関ではすぐ対応できるよう万全の準備が整えられています。 接種できない・注意が必要な人 以下に当てはまる場合は接種ができないとされています。 明らかな発熱がある 重篤な基礎疾患がある ワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある 免疫機能の異常や、免疫機能を抑える薬を使っている そのほか予防接種の実施が不適当だと判断された場合 また、以下に当てはまる場合は接種に注意が必要であるため、医師に申告するとよいでしょう。 心臓、血管、腎臓、肝臓、血液に持病がある 発育に障害がある これまでの予防接種で接種後2日以内に発熱や、全身の発疹(ほっしん)などのアレルギーを疑う症状を経験したことがある けいれんの既往がある 免疫不全と診断されている 近親者に先天性免疫不全症患者がいる ワクチンの成分でアレルギー反応を起こす可能性がある
ワクチン名 | 帯状疱疹ワクチン |
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インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの接種間隔は?
2022年の秋から冬にかけて、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の同時流行の可能性が極めて高いといわれています。そのため、それぞれのワクチンをなるべく早く接種することが大切です。このとき、新型コロナワクチンの接種時期と重なる方は、同時接種の可否や接種間隔について不安に思っている方も多いでしょう。そこで本記事では、インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの接種間隔について解説します。 インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの接種間隔は? インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは、間隔を空けずに同時接種することが可能です。実際に単独で接種した場合と比べて、有効性や安全性が劣らないといった報告がされています。これを踏まえた議論の結果、実施が可能となりました。 たとえば、午前に新型コロナワクチン、午後にインフルエンザワクチンというように1日の中で両者を接種しても問題はないと考えられています。また、同時に摂取しても問題がないといわれています。 ただし、インフルエンザワクチン以外のワクチンは、現時点(2022年12月時点)では新型コロナワクチンと同時に接種できないとされています。どちらも、片方のワクチンを受けてから2週間の間隔を空ける必要があるので、注意しましょう。 インフルエンザワクチン接種の重要性 新型コロナウイルス感染症が流行して以来、感染が減少していたインフルエンザですが、今シーズン(2022~2023年)は流行することが予測されています。実際に、2021年後半から2022年前半にかけて、北半球の多くの国ではインフルエンザの小~中規模の流行がみられており、海外からの入国緩和によって国内へインフルエンザウイルスが持ち込まれると考えられています。そのため、日本においても今秋~冬には同様の流行が起こる可能性があるのです。 特に以下のような方は、インフルエンザにかかった際に重症化しやすい傾向があるため、接種を検討しましょう。 65歳以上の高齢者 5歳未満のお子さん 心臓や肺などに慢性の持病のある方 悪性腫瘍で治療中の方 高度の肥満の方 以上に該当する方は流行に備え、積極的にインフルエンザワクチンで対策しましょう。 インフルエンザと新型コロナの同時流行に備えた対策が大切 インフルエンザの流行に加えて、新型コロナも今冬において今夏を上回る感染が予測されており、同時流行の可能性も考えられています。そうした事態にも対応できるよう、国では感染の有無を確認するために必要な新型コロナ抗原検査キットを準備しておいたり、自宅療養に際して解熱鎮痛薬や日用品などを備えておいたりすることなどを国民に呼びかけています。もしものことに備え、十分な準備をすることがすすめられます。 ワクチン接種について気になることがある場合は医師に相談を インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは、同時接種が可能であり、それぞれ単独で接種した場合と比べても、その有効性や安全性が確かめられています。ただし、インフルエンザワクチン以外のワクチンは、新型コロナワクチンとの同時接種はできません。片方のワクチン接種から2週間は間隔を空けましょう。ワクチン接種について不明点や気になる点がある場合は、必ず医師や看護師に確認するようにしましょう。 eHealth clinicではインフルエンザワクチンや新型コロナワクチンの接種を受け付けているほか、発熱外来ではインフルエンザや新型コロナに感染した患者さんの診療も行っています。感染予防対策についてご不安なことがあればお気軽にご相談ください。 インフルエンザワクチン: 3,850円(税込:※自由診療) 新型コロナワクチン:無料接種(※行政発行接種券必要)
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌ワクチンとは 肺炎球菌ワクチンとは、肺炎球菌が原因となる感染症を予防するワクチンです。13種類の血清型の肺炎球菌に対する抗体ができ、感染症にかかりにくくなるとされています。eHealth clinicでは各種ワクチンの接種を受け付けています。肺炎球菌ワクチンについては、以下2種類をご用意しています。 ニューモバックスNP:定期接種対象(5年ごとの再接種) プレベナー13:任意接種 肺炎球菌とは? 肺炎球菌は主に空気の通り道(気道)の分泌物に含まれる細菌のことです。これに感染すると、気管支炎や肺炎、敗血症などの重い病気を引き起こすことがあります。特に免疫力が低下している高齢者は入院が必要になったり、時に命に関わることがあったりするため予防対策を行うことが大切です。 いつ接種すればよいの? ワクチン接種には、法律に基づいて市区町村が主体で行う“定期接種”と、希望者が任意で受ける“任意接種”があります。 対象者 肺炎球菌ワクチンの定期接種の対象者は、以下の通りです。 生後2か月~5歳の誕生日前日までの子ども 65歳以上のこれまでに一度も肺炎球菌ワクチンを接種したことがない高齢者 なお、心臓や腎臓、呼吸器、免疫機能に日常生活が極度に制限されるほどの障害がある場合などは、60歳以上65歳未満の人も定期接種の対象となります。また、5歳以上でも、免疫不全である場合や脾臓ひぞう摘出術を受けた場合など、肺炎球菌感染症にかかるリスクが高いと判断される場合は定期接種として接種が可能です。 任意接種の対象者は、5歳以上の人です。 時期・回数 定期接種 子どもの場合 子どもは、生後2~6か月未満までにワクチン 接種を開始し、合計4回の接種を受けることが標準スケジュールとなり、開始時期が遅れた場合は接種回数を減らすことになります。 高齢者の場合 高齢者は、皮下接種または筋肉内注射を1回行うことが一般的です。 任意接種 定期接種の対象外の人や、定期接種に定められていない種類の肺炎球菌ワクチンを接種したい場合は、任意接種を受ける選択肢があります。 5歳以上の場合は、1回のみの接種です。 接種スケジュールを立てるときのポイント 乳児期前半は予防接種が立て続けにあるため、接種できる時期になったらなるべく早く接種するとよいでしょう。一般的に、同時に複数のワクチンを接種するか、複数回受診する必要があります。 また、現在流行している感染症や、接種を受ける人の生活状況(集団生活、兄弟姉妹、海外渡航などの有無)、健康状態(基礎疾患の有無など)を総合的に考えて、かかりつけ医に適した接種スケジュールを相談するとよいとされています。自治体によっては集団接種を行っている場合があるため、事前に確認しておきましょう。 費用 定期接種は原則無料(公費負担)ですが、自治体によっては一部自己負担が発生する場合があります。一方で、任意接種は全額自己負担となることが一般的です。また、任意接種の場合でも、脾臓摘出患者が肺炎球菌による感染症の予防を目的としてワクチンを接種する場合は健康保険が適用されます。 eHealth clinicでは、ニューモバックスNP(定期接種対象)とプレベナー13(任意接種対象:自由診療)をそれぞれ8,800円(税込)で実施しています。 肺炎球菌ワクチンを接種するときに気を付けたいポイント 接種後に出る可能性がある症状 子どもの約70%に注射した場所の赤み、腫れが生じることがありますが、症状は軽く、自然に回復することが一般的です。また、子どもの約10~20%に発熱、機嫌が悪くなる、うとうとするなどの症状が生じることがあります。 気になる症状が現れた場合は医師に相談するとよいでしょう。 クリニックでの待機について アナフィラキシー(重いアレルギー反応)などは、接種の後30分以内に現れることが多いとされています。そのため、接種後30分程度はその場で待機するとよいでしょう。 万一アナフィラキシーなどが起こっても、医療機関ではすぐ対応できるよう準備が整えられています。 接種できない・注意が必要な人 接種できないのは、明らかに発熱している場合、重篤な基礎疾患を患っている場合、肺炎球菌ワクチンまたはジフテリアトキソイドでアナフィラキシーを起こしたことがある場合などです。 また、接種に注意が必要なのは、心臓、血管、血液、腎臓、肝臓に持病がある場合、発育に障害がある場合、過去のワクチン接種で接種後2日以内に発熱や全身性の発疹ほっしんなどのアレルギーが疑われる症状があった場合、けいれんの既往がある場合、免疫不全の場合、近親者に先天性免疫不全症と診断されている人がいる場合、肺炎球菌ワクチンまたはジフテリアトキソイドでアレルギー反応が生じる可能性がある場合などです。当てはまる場合は医師に伝えるようにしましょう。 eHealth clinicでは各種ワクチンの接種を受け付けています。肺炎球菌ワクチンについては、以下2種類をご用意しています。 ニューモバックスNP:定期接種対象(5年ごとの再接種) 8,800円(税込) プレベナー13:任意接種 8,800円(税込)※自由診療
MRワクチン
MRワクチンとは MRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)とは、麻疹(はしか)と風疹の感染、発症を予防するための生ワクチンです。1回接種すると95%以上の人が免疫を獲得するといわれています。定期接種に含まれているため、子どもの頃に接種している人もいますが、大人になると免疫が弱くなってくることが分かっています。そのため、大人でも再度のワクチン接種を検討してもよいでしょう。 eHealth clinicでは大人の方へのMRワクチンの接種を受け付けています。詳細はお問い合わせください。 MRワクチンで予防できる病気 麻疹(はしか) 麻疹とは、麻疹ウイルスの感染によって起こる病気で、主に高熱、咳、鼻水、発疹(ほっしん)などの症状が現れます。肺炎や中耳炎といった合併症を起こしやすく、時に脳炎を発症したり死亡したりすることもあります。また、妊娠中に麻疹になると、流産や早産につながる場合があるため注意が必要です。 感染経路は空気や飛沫、接触のいずれかの経路で感染します。特に空気感染の場合は手洗いやマスクだけでは予防しきれないため、ワクチン接種がもっとも有効な予防法とされています。また、麻疹の患者さんと接触した場合は、72時間以内にワクチンを接種すれば発症を予防できる可能性があるといわれています。妊娠中はワクチン接種が受けられないため、妊娠を希望する女性は前もって接種を検討するほか、妊娠中の女性の家族などもかかりつけ医に接種の相談をするとよいでしょう。 風疹 風疹とは、風疹ウイルスの感染によって起こる病気です、主に発熱、発疹、リンパ節の腫れといった症状が現れます。基本的に予後はよいとされていますが、成人になってから発症した場合は子どもよりも重症化しやすいとされているほか、まれに脳炎などの合併症が引き起こされることがあります。また、風疹への免疫が不十分な女性が妊娠20週頃までに発症すると、先天性風疹症候群(目、耳、心臓などに障害が生じた状態)の子どもが産まれることがあります。 主な感染経路は飛沫感染ですが、接触感染によって発症することもあります。風疹の場合もワクチン接種がもっとも有効な予防法です。なお、妊娠中はワクチン接種が受けられないため、妊娠を希望する女性や家族は早めに接種を検討するとよいでしょう。 いつ誰が接種すればよいの? 接種を検討するとよい人 前述のとおり、子どもの頃にワクチン接種を受けていても、大人になると免疫が弱まることが分かっています。免疫がなければ大人でもかかってしまうため、再度のワクチン接種を検討してもよいでしょう。特に妊娠中の感染は胎児に影響が及ぶことがあり、妊娠してしまうと接種は受けられないため、妊娠を希望する女性や妊娠中の女性の家族なども接種を検討するとよいでしょう。 また、重症化リスクが高い子どもを守るために、0歳児や接種できない子どもが家庭にいる方、2回接種が完了していない未成年者なども接種が推奨されています。 時期・回数・対象者 予防接種には、法律に基づき自治体主体で実施する“定期接種”と、希望者が自己判断で接種する“任意接種”があり、大人が接種を検討する際は任意接種になります。 任意接種は生後半年から受けることができ、20歳以上の大人の場合は2回受けます。この時1回目と2回目の接種間隔は1か月以上空けて接種します。 接種スケジュールを立てるときのポイント MRワクチンのような生ワクチンは、別の注射生ワクチンの接種との間隔を27日以上空ける必要があるため、計画的に接種するとよいでしょう。生ワクチンには、水痘(すいとう)ワクチン、おたふくかぜワクチン、BCG(結核)ワクチン、黄熱ワクチンなどがあります。また、現在接種が広がっている新型コロナワクチンも同様で、MRワクチンと同時に接種できません。接種する際は片方のワクチンを受けてから2週間以上空けて接種する必要があります。 費用 定期接種の場合は公費負担のため無料ですが、任意接種は基本的に全額自己負担となります。なお、年齢によっては風疹の抗体検査と予防接種が無料で受けられる場合があります。現在は、昭和37年度~53年度生まれの男性が対象となっています。これは、この年代では女性のみにワクチン接種が行われていたことが理由です。 eHealth clinicでは、MRワクチンを11,000円(税込)で実施しています。※自由診療 MRワクチンを接種するときに気を付けたいポイント 接種後に出る可能性がある症状 接種後に、発熱や発疹、鼻水、咳、接種部位の赤みや腫れなどが現れることがあります。発熱は1回目の接種後1週間前後に起こることが多いといわれています。また、発疹は接種後1週間前後の時期に現れることがあるとされています。 さらに、重大な症状としてアナフィラキシー(重いアレルギー反応)や脳炎、脳症、けいれんなどが起こったという報告もありますが、ワクチンと関連が明らかになっていない場合も含まれています。接種後に気になる症状があれば、まずは接種した医療機関の医師に相談するとよいでしょう。 クリニックでの待機について アナフィラキシーや失神などの急激な症状は、接種から30分以内に起こることが多いとされています。そのため、30分程度は接種した医療機関で体調を観察しながら待機するとよいでしょう。なお、万一アナフィラキシーなどの反応が起こっても、すぐに対応ができるよう医療機関では医薬品などの準備を整えています。また、適切な処置によってほとんどが改善するといわれています。 接種できない・注意が必要な人 以下に当てはまる場合は接種ができないことがあります。 明らかに発熱している 重い基礎疾患がある ワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある 免疫機能に異常がある 免疫を抑える治療を行っている 妊娠している など また、接種後2か月程度は、胎児への影響を避けるために避妊が必要とされています。さらに、以下に当てはまる場合も接種には注意が必要です。 心臓、血管、腎臓、肝臓、血液に持病がある 発育に障害がある これまでの予防接種で接種後2日以内に発熱や、全身性発疹などのアレルギーを疑う症状があった けいれんの既往がある 過去に免疫不全と診断されたことがある 近親者に先天性免疫不全症患者がいる ワクチンの成分でアレルギー反応を起こす可能性がある eHealth clinicでは各種ワクチンの接種を受け付けています。詳細はスタッフまでお問い合わせください。
水痘ワクチン
水痘ワクチンとは 水痘(すいとう)()ワクチンとは、重症の“水痘(いわゆる水ぼうそう)”や、帯状疱疹の発症を予防する効果が期待できる生ワクチンです。水痘ワクチンを1回接種することで重症の水痘をほぼ100%予防できるとされており、2回接種で軽症も含めて水痘の発症を予防できるといわれています。 また、帯状疱疹の予防で用いられる場合は、1回の接種でおよそ5年間効果が持続します。しかし免疫が低下している方や、ステロイドを内服している方、抗がん剤治療を受けている方では接種が行えませんので注意しましょう。 「ワクチンの種類」について詳しく見る 水痘とは 水痘とは、水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる病気のことです。発症者の9割以上が9歳以下といわれ、発熱、発疹(ほっしん)(赤み)からはじまり、水ぶくれ、膿疱(のうほう)(膿(うみ)がたまった発疹)を経て、かさぶたになって治ることが一般的です。子どもの場合は軽症で終わることも多いですが、成人の初感染では水痘肺炎などの合併症を伴いやすいといわれているため、注意が必要です。また、妊娠中における初感染では胎児に影響を与える可能性があることが知られています。さらに、すでに水痘の免疫がある高齢者でも再び感染することがあるため、大人であっても注意が必要です。 水痘ワクチンでは、2回接種することで発症が予防できるとされています。 帯状疱疹とは 水痘帯状疱疹ウイルスに感染すると、排出されることはなく、症状が治っても体の中に潜んでいます。そのため、体の免疫力が下がったときなどをきっかけに再活性すると帯状疱疹を発症します。症状は個人差がありますが、多くはまず体の左右どちらかに刺すような痛みが現れます。続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状に生じるとされています。 軽症の場合は2〜3週間で自然に治ることもありますが、痛みから日常生活に支障が出ることもあります。また、高齢者が帯状疱疹になると重症化するケースが多く、症状が治ってからも半年~数年以上もの間痛みが残る“帯状疱疹後神経痛”といった後遺症が残ってしまったり、入院が必要になったりする可能性もあります。特に50歳以上は帯状疱疹の発症率が高くなる傾向があるといわれているため、発症・重症化予防の効果が期待できるワクチン接種を検討することがすすめられます。 いつ接種すればよいの? 対象者 予防接種には、市区町村が主体となって行う“定期接種”と、希望者のみが自主的に受ける“任意接種”があります。水痘ワクチンの定期接種では、1歳以上3歳未満(生後12か月~36か月になるまでの間にいる方)が対象です。一方の任意接種では、3歳以上が対象です。 以下に該当する方は水痘ワクチンの接種がすすめられます。 水痘を発症したことがない生後12か月以上の子ども 13歳以上の健康な方で、水痘にかかったことがない 50歳以上の方で過去に水痘にかかったことがある、または帯状疱疹にかかったことがある(帯状疱疹予防) 水痘にかかった家族がいる方で、水痘になったことがなくワクチンも接種したことがない 回数・時期 水痘ワクチンの定期接種は、1歳~3歳の間に2回行います。1回しか接種しないと、免疫が不十分で発症の可能性があるため注意しましょう。標準的な接種時期と間隔は以下のとおりです。 1回目:生後12~15か月の間に接種 2回目:1回目から6~12か月以上間をあけて接種(1回目から3か月以上経過すれば接種可能) 13歳以上(任意接種)では、1回目と2回目の間隔を4週間以上あける必要があるといわれています。50歳以上(任意接種)で帯状疱疹予防のために接種する場合は、1回の接種を行います。 また、定期接種の対象となる時期に病気療養などで接種を受けられず、対象年齢が過ぎてしまった場合は、療養特例として定期接種を受けられる場合があります。特例に該当するかは医学的な判断が必要となるため、詳しくは住んでいる自治体に問い合わせるとよいでしょう。特例に該当した場合、接種が可能になった日から2年以内に接種を受ける必要があります。 接種スケジュールを立てるときのポイント 定期接種の対象となる1歳になったら、すぐに接種を受けるとよいといわれています。また、水痘ワクチンは生ワクチンのため、ほかの生ワクチンを接種したい場合は27日以上の間隔をあける必要があります。不活化ワクチンなどの接種についての制限はありません。 生ワクチンには、麻しん風しん混合(MR)ワクチン、おたふくかぜワクチン、結核(BCG)ワクチン、黄熱ワクチンなどがあり、このようなワクチンの接種を予定している場合は特に計画的に接種を行いましょう。 費用 定期接種の対象者は自己負担なし(公費負担)で接種が可能です。一方で、任意接種は基本的に全額自己負担となります。かかる費用は、医療機関によって異なります。 eHealth clinicでは、水痘ワクチンを6,600円(税込)で実施しています。※自由診療 水痘ワクチンを接種するときに気を付けたいポイント 接種後に起こる可能性がある症状 接種直後から翌日頃に、発疹、蕁麻疹(じんましん)、赤み、かゆみ、発熱、注射部位の腫れ、しこりなどが現れることがあります。しかし、発熱や発疹は数日程度で解消されることが一般的です。 また、まれではありますが、アナフィラキシー(重篤なアレルギー反応)や急性血小板減少性紫斑病(きゅうせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)(血小板が減少し、出血しやすくなる病気)が報告されています。医療機関では、もしこのような反応が起こったとしても、すぐに対応できるよう医薬品などの準備を整えています。適切な処置によってほとんどが改善するといわれています。 クリニックでの待機について アナフィラキシーなどの急に現れることがある症状は、接種して30分以内に起こることが多いとされています。そのため、接種後は30分程度その場で待機するとよいでしょう。 接種できない人・注意が必要な人 以下のような方は接種できないことがあります。 明らかな発熱がある 重い基礎疾患にかかっている ワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある 免疫機能の異常がある 免疫機能を抑える薬を使っている など また、以下のような方は接種に注意が必要です。 心臓、腎臓、肝臓、血管、血液に持病がある 発育に障害がある これまでのワクチン接種で接種後2日以内に発熱や、全身の発疹といったアレルギーを疑う症状があった けいれんの既往がある 免疫不全と診断されたことがある 近親者に先天性免疫不全症の患者さんがいる ワクチンの成分でアレルギー反応を起こす可能性がある など eHealth clinicでは各種ワクチンの接種を受け付けています。水痘は子どもの頃に発症することが多いですが、既感染であれば大人になってから免疫力の低下などがきっかけで帯状疱疹を発症することがあります。特に50歳代からの発症が増加するため、ワクチン接種がすすめられています。eHealth clinicでは、乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」を6,600円(税込:自由診療)を準備しております。詳細はスタッフまでお問い合わせください。
B型肝炎ワクチン
B型肝炎ワクチンとは B型肝炎ワクチンとは、B型肝炎ウイルスの感染を防ぐ効果が期待できる不活化ワクチンのことです。 「ワクチンの種類」について詳しく見る B型肝炎とは “B型肝炎”は、B型肝炎ウイルスの感染が原因となる肝臓の病気です。肝臓のはたらきが悪くなることで、倦怠感や食欲不振、吐き気・嘔吐、黄疸(おうだん)(皮膚や目の白い部分が黄色くなること)などの症状が現れることがあります。 B型肝炎ウイルスは、感染者の血液などが未感染者の血液と触れること(たとえば予防接種での注射の使い回しなど)だと考えられており、一過性の感染で終わるものと、そのまま感染が続く(キャリア)ものに分けられます。特にキャリアの場合は慢性肝炎となり、一部の人は肝硬変や肝臓がんなどの命に関わる病気を引き起こすこともあります。 B型肝炎の予防ではワクチンを接種することが大切です。実際に40歳までの接種では、ワクチン接種によって95%の確率で抗体が獲得できるという報告がされています。体質や体調によっては抗体が獲得できない可能性もありますが、抗体を獲得できれば3回接種後の感染予防効果は20年以上続くといわれています。 いつ接種すればよいの? 対象者 予防接種には、市区町村が主体となり公費で実施される“定期接種”と、希望者が費用を自己負担して受ける“任意接種”があります。B型肝炎ワクチンは平成28年4月1日以降に生まれた0歳児から定期接種の対象となりました。また、定期接種の対象年齢以降も、任意接種としてどの年齢でも接種を受けることができ、大人の場合も職業など必要に応じてワクチン接種がすすめられる場合はあります。具体的には、以下に該当する方です。 HPVに感染している母親から生まれた赤ちゃん 血液や体液に接する可能性の高い仕事をしている方(医療従事者、消防士、警察官など) 一緒に住んでいる家族にB型肝炎の方がいる場合、施設に入っている方 血液透析治療を受けている方 など 回数・時期 通常は生後2か月、生後3か月、生後7~8か月の時に1回ずつ接種します。ただし、母親がB型肝炎ウイルスに感染している場合、母子感染すると特にキャリアになりやすいため、予防のために早めの接種が必要とされています。この場合は生まれてすぐ(生後12時間以内)に1回、4週間後(生後1か月のとき)に1回、1回目の接種から半年後(生後6か月のとき)に1回接種を受けます。 1歳以降の任意接種での接種回数は0歳児と同じく合計3回で、1回目と2回目の間を27日以上、2回目と3回目の間を136日以上あけて接種します。 費用 定期接種は公費負担(一部自己負担がある可能性もある)ですが、任意接種(1歳以上)は全額自己負担となります。また、母親がB型肝炎ウイルスに感染している場合の接種費用は健康保険から支払われます。 eHealth clinicでは各種ワクチンの接種を実施しています。詳細についてはスタッフまでお問い合わせください。 ▼eHealth clinicのワクチンについて▼ B型肝炎ワクチンを接種するときに気を付けたいポイント クリニックでの待機について 接種後30分間は急な体調の変化が起こることがあります。そのため、医療機関の中で待機するか、すぐに医師に連絡が取れるような状態にしておくのがよいでしょう。 接種後に起こる可能性がある症状 接種後に以下のような症状がみられる可能性があります。しかし、いずれも数日程度で治るといわれています。 接種箇所の赤み、腫れ、しこり、痛み 発熱 刺激に反応しやすくなる いつもより機嫌が悪い、ぐずる、眠そうにする また、まれにアナフィラキシー(急激なアレルギー反応)や、免疫機能が自分自身を攻撃してしまい、発熱、嘔吐、意識がはっきりしないなど(急性散在性脳脊髄炎(きゅうせいさんざいせいのうせきずいえん))の重い症状がみられることがあるとされています。そのため、接種後に気になる症状や体調の変化があれば、すぐ医師に相談するとよいでしょう。 接種できない人・注意が必要な人 以下に当てはまる場合は、接種できないことがあります。 明らかな発熱がある 重篤な急性疾患にかかっている ワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある など また、以下に当てはまる場合は注意が必要なので、接種前に医師に相談するとよいでしょう。 心臓、血管、腎臓、肝臓、血液に持病がある 発育に障害がある 過去の予防接種後2日以内に、発熱や、全身性の発疹(ほっしん)といったアレルギーが疑われる症状があった けいれんの既往がある 免疫不全と診断されている 近親者に先天性免疫不全症の患者さんがいる ワクチンの成分でアレルギーを起こす可能性がある 妊婦さん、または妊娠の可能性がある eHealth clinicでは各種ワクチンの接種を実施しています。詳細についてはスタッフまでお問い合わせください。 ▼eHealth clinicのワクチンについて▼