高尿酸血症の治療薬ユリス(ドチヌラド)とは?処方される病気や使用時の注意点を解説
尿路結石は、腎臓から尿管、膀胱、尿道までの尿路にできる石のことです。無症状のうちに検診などで偶然発見されることもありますが、症状がないからといって放置すると突然激しい痛みに襲われることもあります。また、再発率が高いことでも知られており、5年の間で40%程度が再発するといわれています。そのため、尿路結石の原因を理解し、適切な治療を受けたり、予防に努めたりすることが大切です。ここでは、尿路結石の原因と予防法について解説します。
尿路結石は、結石の材料となるシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウム、尿酸などが尿中で多くなり過ぎたり(過飽和状態)、結石の形成を阻害する物質(クエン酸など)が尿中で不足したりすることで発症します。この原因としては、食事などの生活習慣や内分泌・代謝異常、尿路感染、尿の流れの停滞、遺伝、寝たきりの状態であることや骨折などが考えられていますが、8割以上は原因不明といわれています。
食事により動物性たんぱく質やビタミンCなど(結石を作りやすくするもの)を大量に摂取する人、水分やカルシウムの摂取量(結石の抑制につながるもの)が不足している人などに多くみられるといわれています。
尿路結石の材料となる成分のうち、多くはシュウ酸カルシウムであることから、シュウ酸を含む食べもの(ほうれん草など)を取り過ぎないようにすることが発症・再発予防になるといわれていますが、日本人が食事から取り入れるシュウ酸の量が少ないことや、結石ができる原因にはさまざまな要素が関係していることなどから、関係性は薄いといわれています。
また、最近は肥満、糖尿病、高血圧などの生活習慣病だけでなく、メタボリックシンドローム(内臓肥満に脂質代謝異常、高血圧、高血糖が組み合わさることによって心臓病や脳卒中などになりやすい病態)とも関連すると考えられています。このことからも生活習慣を見直すことが尿路結石の予防につながるといえます。
内分泌・代謝異常や尿路感染、尿路の形態異常など特定の病気が尿路結石の原因になることがあります。たとえば、腎臓から尿道の間に通過障害や形態異常があると、尿の流れが悪くなり結石が作られやすくなります。また、寝たきりの状態が続く人では尿の流れが悪くなったり、古い骨が壊されること(骨吸収)が進んだりするのも結石の原因となります。
さらに慢性的に持続する尿路感染では、尿素を分解する細菌がアンモニアを作り出し、尿をアルカリ性に傾けるために結石が作られやすくなるといわれています。このほか、高カルシウム尿症や高シュウ酸尿症、高尿酸尿症、低クエン酸尿症、低マグネシウム尿症などの内分泌・代謝異常が尿路結石に関与していることも知られています。また、まれですが使用している薬が原因で結石が作られることもあります。
尿路結石の予防法は、結石の材料となる成分や原因によって異なりますが、共通して大切なことは水分を取ること、栄養バランスのよい食事をすることなど、食生活の見直しです。また、就寝中は結石が作られやすいため、夕食は食べ過ぎないように気を付け、夕食から就寝までは4時間程度の間隔をあけることも必要です。
eHealth clinicでは管理栄養士による栄養相談を実施しています。管理栄養士が食習慣や生活スタイルを丁寧にヒアリングし、無理なく続けられる食事や栄養の取り方などを提案します。
水分を多く取ると尿量が増え、結石の形成を抑えます。水分を取る際には下記のことに留意しましょう。
1日3回、栄養バランスのよい食事をすることが尿路結石の予防につながります。このほか、以下の点も意識するとよいでしょう。
など
尿酸結石を予防する食事については、医師や管理栄養士が生活スタイルや食習慣に合わせて、無理なく続けられる方法を提案してくれることもあるため、詳細は医師や管理栄養士に確認しましょう。
尿路結石の原因は生活習慣や代謝異常などさまざまで、原因に合わせた対策や治療を行うことが大切です。健康診断や人間ドックの尿検査で尿路結石の疑いを指摘された方は、早めに泌尿器科を受診しましょう。また、治療後も再発する可能性があるため治療後でも油断せずに尿路結石の予防に努めるようにしましょう。
eHealth clinicの泌尿器科では、尿路結石の診療を行っています。尿路結石の原因は病気のほか食生活が関係することもあるため、治療や再発予防には食生活を見直すことも必要です。eHealth clinicには管理栄養士が在籍し、本人の生活スタイルなどを踏まえて食事を提案しています。ご不明点などあればいつでもご相談ください。
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