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喘息(気管支喘息)とは、気管支(気道)が慢性的に炎症を起こすことによって、激しい咳が出たり、呼吸が苦しくなったりする病気のことです。年々増加傾向にあるといわれています。本記事では喘息の原因を解説していきます。
喘息は大きくダニやカビなどアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)が原因となる“アトピー型喘息”と、アレルゲン以外でたばこの煙などが原因となる“非アトピー型喘息”に分けられ、それぞれ原因が異なります。なお、大人の喘息患者さんの場合は、アトピー型喘息の方が約6割、非アトピー型喘息の方が約4割であるといわれています。以下では喘息の種類別に原因をご紹介します。
アトピー型喘息を起こすアレルゲンにはさまざまにありますが、代表的なものは以下のとおりです。
など
アトピー型喘息患者さんの中で、もっとも多いのはハウスダストです。ハウスダストはダニやその死骸、カビ、人から出たフケ、垢、動物の抜け毛やフケ、細菌などのことで、非常に小さく人の目ではほとんど見ることはできません。そのため、気が付かない間に吸い込んでしまい喘息を発症することも少なくありません。このほか、犬や猫などのペットの抜け毛やフケもアレルゲンとなることもあります。また、住まいの高気密化に伴ってカビが原因となる喘息が増加傾向にあるといわれます。
eHealth clinic の呼吸器内科・アレルギー科では、喘息治療に際して39項目のアレルゲンが分かるアレルギー検査を実施し、原因や生活スタイルなどを踏まえた適切な治療をご提案いたします。
非アトピー型喘息の原因は、生活習慣などが挙げられます。代表的なものは以下のとおりです。
自分がたばこを吸うのはもちろん、人が吸ったたばこの煙を吸い込む受動喫煙も同様に喘息の原因となることが分かっています。アメリカで行われた調査では、喘息をはじめ、たばこが原因となる肺の病気“COPD(慢性閉塞性肺疾患)”で亡くなる方のうち、男性は85%、女性は64%がたばこに関係していると考えられており、たばこを吸っている方の死亡率は非喫煙者の約10倍になるといった報告がされています。男性では喫煙率の低下を反映してその増加率はとどまってきていますが、女性では喫煙率の増加にともなって増加傾向にあるとされています。また、たばこを吸うと、喘息の治療で使われる吸入ステロイド薬の効果が弱まることも分かっています。
禁煙は医師と一緒に取り組むことも可能です。eHealthclinicの禁煙外来では、患者さんの禁煙をサポートいたします。薬を使用することによって、自己流の禁煙よりも楽により確実に禁煙できるといわれています。また、禁煙治療は条件を満たせば保険適用で受けることができます。
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肥満やメタボリックシンドロームは、喘息を悪化させるだけでなく、喘息の発症にも関わっていることが明らかになっています。そのメカニズムは大きく2つあり、1つは内臓にある脂肪細胞から喘息を悪化させる物質が作られることです。もう1つは、気管支周辺の脂肪細胞の隙間に、喘息を悪化させる物質が集まってしまうことです。
実際に、中年期の女性では腹囲が90cm以上ある場合、健康な人に比べて約1.7倍も喘息を発症しやすいことが報告されています。また、海外のある研究では、BMI25未満の方とBMI25〜30の方の喘息の発症リスクを比較すると、BMI25〜30の方の場合は1.38倍、BMI30より高い方の場合は1.92倍と、喘息の発症リスクが高くなることが報告されています。
eHealth clinicの肥満外来では、自由診療にて肥満の診療を行っています。肥満の場合は生活習慣が原因となっていることが多いため、薬だけではなく生活習慣の見直しも大切です。eHealth clinicでは医師や管理栄養士などが一丸となり、患者さんのダイエットを全力でサポートしています。
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大気汚染も喘息の原因の1つです。たとえば、大気中に浮遊している非常に細かい粒子“PM2.5”が挙げられます。また、住宅建材などに使われる化学物質、線香の煙も気道を刺激して喘息を起こすことがあります。
アスピリンなどの“NSAIDs(エヌセイズ)”と呼ばれる非ステロイド性抗炎症薬(解熱鎮痛薬)を服用すると、とても重い喘息の症状が出ることがあり、これを“アスピリン喘息”といいます。
また、“β遮断薬”という緑内障や高血圧の治療に使われる薬は気管支を収縮させるため、喘息の症状が悪化します。
風邪、肺炎、インフルエンザなど、呼吸器感染症も喘息の症状を悪化させる原因です。
前述のように喘息にはさまざまな原因があり、喘息の改善のためには原因に対する治療や対策を行うことが大切です。そのため、何が原因となっているか確認するため、検査を受けるようにしましょう。
eHealth clinic の呼吸器内科・アレルギー科では喘息の診療を行っています。治療に際しては、喘息の原因を調べるため39項目のアレルゲンが分かるアレルギー検査を実施したり、問診したりして、原因や患者さん一人ひとりの生活スタイルなどを踏まえた適切な治療を提案しています。診療予約は24時間365日ネットから受け付けており、待ち時間も最小限で診療を受けることができます。喘息の症状がみられる場合は、お気軽にご相談ください。
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