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2022.10.31

喘息の治療とは? ~治療内容や適した診療科、注意点についてご紹介 ~

喘息は、アレルギーによって気管支の炎症が続くことで空気の通り道が狭くなる病気です。普段は症状がなくても、ホコリを吸い込んだりかぜを引いたりすることで炎症が悪化して気管支の粘膜がむくんで息苦しさなどの症状を引き起こします。重症な場合には通常の呼吸ができなくなって入院治療が必要になることもありますが、日頃から適切な治療を続けていくことで症状を抑えることが可能です。

そこで今回は、喘息治療の基本と注意点について詳しく解説します。

喘息はどうやって治療する? 何科を受診すればよい?

喘息の治療は基本的に呼吸器内科やアレルギー科で治療を行いますが、かかりつけの内科などで治療を受けることも可能です。治療は、“発作を抑えるための治療”と“症状が出たときの治療”の2つに大きく分けられます。それぞれどのような治療を行っていくのか詳しく見てみましょう。

発作を抑えるための治療とは?

喘息は常に息苦しさや咳などの症状が出る病気ではありません。何かのきっかけで気管支の炎症が悪化して発作のように症状が現れるのが特徴です。そのため、喘息の人は発作を抑えるために、気管支の炎症を鎮める“吸入ステロイド薬”や気管支を広げる“短時間作用型吸入β2刺激薬”などを使った治療を続ける必要があります。

また、喘息は症状の重さによって治療方法が異なります。症状が重く、吸入ステロイド薬などを使っても症状が抑えられない場合は、ステロイドの飲み薬や抗IgE抗体の注射などが必要となることも少なくありません。医師の指示にしたがって自分の症状に合った治療を継続していくことが大切です。

症状が出たときの治療とは?

息苦しさや咳などの症状が現れたときは、症状を抑えるための治療が必要になります。軽い症状であれば、狭くなった気道を広げるための“短期作用性吸入β2刺激薬”などを使います。しかし、症状が改善しない場合はステロイド薬の注射などが必要となり、呼吸がきちんとできないケースでは酸素吸入や人工呼吸器を使った治療が必要になることもあります。

苦しくて横になれない、会話や歩行ができないといった症状がある場合は、できるだけ早めに病院を受診しましょう。

喘息治療の注意点とは?

喘息は、完治する病気ではありません。症状がなくても正しい治療や経過観察を続けて発作を抑えていく必要があります。一方で、喘息は症状が重くても治療を続けることで通常の生活を送ることが可能です。

喘息治療をしていくうえでの注意点を見てみましょう。

ゴールは発作を起こさないこと

喘息治療のゴールは、発作を起こさないで健康な人と同じような生活を送ることです。

喘息は発作がなければ目立った症状もないため、治療を自己中断してしまう人も少なくありません。しかし治療を自己中断すると、気管支の炎症が続いて粘膜に強いダメージが生じ、発作を起こしやすくなります。重症化を予防するためにも医師の指示にしたがって治療を継続していきましょう。

症状の変化があるときは医師に相談を

喘息は、症状の重さによって治療方法が異なります。症状がない状態が3~6か月ほど続けば治療はうまくいっていると考えられ、体への負担を減らすためにお薬を減らしたり種類を変えたりできます。逆に、症状がある場合は治療がうまくいっていないのでお薬を増やすなどの対処が必要です。

喘息の症状が週に1回以上ある場合や日常の活動に支障がある場合は速やかに医師に相談してください。

喘息治療は継続が大切! 正しい治療で通常の生活を送ろう

喘息は症状が重くなると、呼吸がしにくくなって日常生活に大きな支障をきたす病気です。しかし、喘息は常に症状があるのではなく、長く続く気管支の炎症が何らかのきっかけで悪化したときに強い症状が現れます。そのため、喘息の治療は気管支の炎症を鎮めて発作を抑えていくことが大切です。

喘息の治療方法は症状の重さによって異なりますので、医師の指示にしたがって自分の症状に合った方法で治療を続けていく必要があります。自己判断で治療を中断せず、症状の変化があるときは速やかに医師に相談しましょう。

eHealth clinicの喘息外来では、本人の生活スタイルなどに合わせたよりよい治療法を提案します。医師はもちろん、看護師や管理栄養士などがチームになって喘息の改善をサポートします。ぜひご相談ください。