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2022.10.20

舌下免疫療法の治療薬の種類や効果とは? ~服用スケジュールや副作用、服用方法を間違えたときの対処法~

アレルギー性鼻炎の治療法の1つに、舌下免疫療法があります。アレルギー物質を少量から繰り返し投与することで体を慣らし、くしゃみや鼻水などの症状を和らげる治療法です。スギ花粉症およびダニアレルギー性鼻炎が治療対象で、検査によって確定診断を受けた方のみが治療を開始できます。舌下免疫療法はアレルギー症状の根本的な治療が期待できる唯一の治療法です。

※当院で舌下免疫療法(シダキュア)をご希望の方へ
現在、舌下免疫療法の治療においてシダキュアの急激な需要増により、薬剤が不足している状況です。
当院でも、周辺薬局に問い合わせ等しておりますが、周辺薬局でもお薬が不足しています。
(新規の患者様には、場合によってはご自身で薬局で手配していただく可能性があります。)
ご不便をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

本記事では、舌下免疫療法の薬の特徴について解説します。

舌下免疫療法の治療薬の種類

舌下免疫療法の治療薬にはスギ花粉アレルギー用の“シダキュア”、ダニアレルギー用の“アシテア”と“ミティキュア”があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

シダキュア(一般名:スギ花粉エキス錠)

シダキュアは、スギ花粉を原料にした治療薬で、スギ花粉が原因となる花粉症(アレルギー性鼻炎)に対して使用されます。症状に関係なく、スギ花粉の飛散時期ではない期間も含め毎日服用します。ただし、治療を開始する時期に注意が必要です。花粉が飛んでいる時期に服用を開始すると、花粉と治療薬の両方からアレルゲンを吸収することになり、副作用が増強する可能性があるためです。これを踏まえて、治療は6~11月頃からスタートするのがよいといわれています。

服用スケジュール

基本的に最初の1週間はスギ花粉の含有量が少ないもの(2,000JAU)を服用し、2週目以降はそれより含有量を増やしたもの(5,000JAU)を服用します。

アシテア

アシテアは、ダニを原料にした治療薬で、ダニが原因となるアレルギー性鼻炎に対して使用されます。症状に関係なく、毎日の服用が必要です。なお、ダニに対する治療開始時期は、年中いつからでも可能です。

服用スケジュール

基本的に1日目はダニエキスの含有量を100単位から始め、2日目は200単位、3日目は300単位、4日目以降は300単位……というように増やしていきます。最初の3日間の服用量は毎日異なりますが、これは患者さんの状態を見ながら必要に応じて期間を延長することもあります。

ミティキュア

ミティキュアも、アシテアと同様にダニを原料にした治療薬で、ダニが原因となるアレルギー性鼻炎に対して使用されます。症状に関係なく、毎日の服用が必要となります。

服用スケジュール

最初の3日間の服用量が毎日異なり、患者さんの状態を見ながら必要に応じて期間を延長することもあります。基本的に1週間(7日)はダニの含有量が少ないもの(3,300JAU)を1日1錠服用し、2週目以降はそれより含有量を増やしたもの(10,000JAU)を1日1錠服用します。

アシテアとミティキュアの違い

アシテアとミティキュアはどちらも同じ成分ですが、服用方法やダニの含有量が異なります。また、薬の溶けやすさも異なります。アシテアは舌に入れてから飲み込むまで(完全に溶けきるまで)約2分かかるといわれています。一方、ミティキュアはアシテアに比べて溶けやすく、約1分間といわれています。どの薬を使うかは医師が患者の状態などに応じて選択するため、医師や薬剤師の指示に従って服用するようにしましょう。

舌下免疫療法の副作用

舌下免疫療法の主な副作用は以下のとおりです。

  • 口の中の腫れやかゆみ、不快感、異常感
  • 唇の腫れ
  • (のど)の刺激感、不快感
  • 耳のかゆみ

など

このような副作用の多くは、服用してから30分以内に起こり、数十分程度で自然に治まるといいます。また、通常は1~2か月ほど経過すると、副作用が気にならなくなるといわれています。なお、副作用を予防するために、服用前後2時間程度は、激しい運動や入浴、飲酒を控えるようにしましょう。

また、ごくまれですがアナフィラキシーショックが起こる場合があります。アナフィラキシーショックとは、医薬品などに対する急性の過敏反応により、多くの場合30分以内で、蕁麻疹(じんましん)や嘔吐、息苦しさ、突然のショック症状などがみられることです。

アナフィラキシーショックは薬の飲み始めに出やすい症状なので、初回の服用は医師の監督のもとで行います。

服用方法を間違えたときの対処法

 飲み忘れたとき

その日のうちに飲み忘れに気が付いた場合は、その日の用量を服用するようにしましょう。翌日に気が付いた場合は、前日の用量を服用しましょう。服用したかどうか覚えていない場合は、その日は服用しないようにしましょう。

1分間保持できずに飲み込んでしまったとき

舌の下で薬を保持できずにすぐ飲み込んでしまった場合は、その日は再度服用せず、翌日に改めて前日の用量を服用するようにしましょう。

詳細については、医師や薬剤師に確認しましょう。

舌下免疫療法の薬について分からないことは医師に相談しよう

舌下免疫療法では、スギ花粉とダニのそれぞれのアレルゲンを含む治療薬を使用します。効果が出るまでに時間がかかる治療ですが、舌下免疫療法はアレルギー性鼻炎の根本的な改善を期待できる治療法です。舌下免疫療法の薬について分からないことがあれば、医師に相談や医療機関を受診しましょう。

eHealth clinicでも舌下免疫療法を行っています。ぜひご相談ください。

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