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性病予防・治療の最新情報
2025.04.25

クラミジアが再発する原因と予防策!完治のための重要ポイント

クラミジアは再発のリスクがある性感染症で、治療後も症状が再び現れる場合があります。治療を適切に完了しなかった場合、パートナーへ感染させるリスクや出産時に母子感染する危険性があります。

この記事では、クラミジア再発の主な原因を3つに絞って解説し、役立つとされる予防策を5つご紹介します。パートナーや赤ちゃんへの感染を防ぎ、自分自身も再発の不安を軽減するために参考にしていただければ幸いです。

クラミジアへの感染が少しでも疑われる場合は、新宿区保健所や東京都新宿東口検査・相談室など、信頼できる検査機関で早期に検査を受けることが大切です。当院では、土日や祝日も診療しています。クラミジアに感染した可能性がある場合は、お気軽にお問い合わせください。
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クラミジア再発の3つの原因

クラミジアの治療を終えても、再発に悩まされる方は少なくありません。クラミジア再発の主な3つの原因を詳しく解説します。

  • 性的パートナーからの再感染
  • 抗生物質の服用不足による治療の不徹底
  • 他の性感染症の合併による治療の複雑化

性的パートナーからの再感染

治療が完了し、体内のクラミジアが一時的に消滅したとしても、パートナーがクラミジアに感染している状態で性行為を行うと、再び感染してしまいます。パートナーが感染しているかどうかは、見た目では判断できません。無症状の場合も多いので、クラミジアと診断されたら、必ずパートナーも一緒に検査と治療を受けましょう

治療後、新しいパートナーと性行為をする場合も、新しいパートナーがクラミジアに感染している可能性を常に考慮しなければなりません。再感染のリスクを十分に理解し、新しいパートナーとの性行為もコンドームを使用するなど、予防策を講じることが大切です。

抗生物質の服用不足による治療の不徹底

クラミジアの治療には、抗生物質が使われます。抗生物質は、体内のクラミジア菌(クラミジア・トラコマティス)の増殖を抑制し、除去する効果が期待できます。

抗生物質の効果を最大限に発揮させるためには、医師の指示通りに、決められた量と期間をきちんと服用し続ける必要があります。症状が軽くなったと感じても、自己判断で服用を中断してはいけません。体内に残存するクラミジア菌が増殖し、再発につながる可能性があるからです。

処方された抗生物質の種類や服用方法、服用期間は、患者さんの状態によって異なります。医師の説明をよく聞き、指示通りに服用することが重要です。

他の性感染症の合併による治療の複雑化

クラミジアは、淋病などの他の性感染症と同時に感染して、治療が複雑になる場合があります。それぞれの感染症に対して適切な治療を行う必要がありますが、治療法が異なったり、薬の効果が互いに影響し合ったりする場合があり、慎重な対応が必要です。同時に治療を行うため、治療期間が長引き、再発のリスクが高まる可能性もあります。

淋病とクラミジアを併発している場合は、それぞれの病気に合わせた抗生物質を適切に服用する必要があります。淋病はセフェム系の抗生物質、クラミジアはテトラサイクリン系やマクロライド系の抗生物質が使われます。

複数の抗生物質を同時に服用する場合、副作用のリスクも高まるため、医師の指示を厳守することが重要です。他の性感染症の合併も考慮し、医師による適切な診断と治療を受けましょう。

クラミジア治療薬はクラミジア感染症を効果的に治療できる信頼性の高い薬剤です。適切な処方と服用により、短期間で症状を改善し感染を完治させることができます。

当院では、オンライン診療で気軽に相談できるため、プライバシーを守りながら医師の適切なアドバイスを受けられます。不安や疑問がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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クラミジア再発を防ぐ5つの予防策

クラミジアの再発を防ぐための5つの予防策は以下のとおりです。

  • パートナーと一緒に治療を受ける
  • コンドームを正しく使用する
  • 治療後も定期的な検査を受ける
  • 治療中は性行為を控える
  • 免疫力を高める生活習慣を心がける

パートナーと一緒に治療を受ける

クラミジアは性感染症であるため、パートナーが感染している場合、治療後も再び感染する可能性があります。パートナーと一緒に治療を受けることは、あなた自身の再発予防だけでなく、パートナーの健康を守るためにも不可欠です。

恥ずかしがらず、パートナーと検査や治療について話し合うことも大切です。話しづらい場合は、まず医療機関に相談してみましょう。医療機関では、パートナーへの伝え方などをアドバイスしてくれることもあります。

コンドームを正しく使用する

コンドームは、クラミジアを含む多くの性感染症の予防に役立つとされています。正しく使わないと効果が薄れてしまうため、使用方法をしっかり確認することが大切です。

コンドームは、性行為の最初から最後まで、毎回必ず使用しましょう。「時々」「ほとんど」では十分な効果が得られません。オーラルセックスでも感染するため、状況に応じて適切に使用しましょう。

使用期限が切れていないか、破損がないかを確認することも重要です。コンドームは、薄いゴムでできているため、直射日光や高温多湿の場所を避けて保管しましょう。

治療後も定期的な検査を受ける

クラミジアは自覚症状がない場合も多く、無症状のまま再発する可能性があるため、治療後も注意が必要です。特に定期的な検査がおすすめなのは、以下に当てはまる方です。

  • 複数のパートナーがいる方
  • 24歳以下で性交歴がある方
  • 25歳以上で性感染症の既往がある方

検査を受ける時期や頻度は、医師に相談しましょう。クラミジア感染後、症状が現れるまでの潜伏期間は1〜3週間程度とされています。性的接触後、不安な場合は、2〜3週間後に検査を受けましょう。

感染リスクをゼロにすることは難しいですが、近年ではクラミジアをはじめとする性感染症に対して、発症前に予防できる新たな方法が注目されています。その一つが「Doxy PEP(ドキシペップ)」の服用です。

Doxy PEPは梅毒やクラミジア、淋菌などの細菌性感染症のリスクを大幅に低減できる新しい予防法です。性的接触後72時間以内に服用することで、感染の可能性を減らせます。コンドームが破損した場合や予期せぬ性的接触があった際の不安解消に役立ちます。

治療中は性行為を控える

治療中は、たとえ症状が軽快しても、性行為を控えましょう。クラミジアは、治療が完了するまで感染力が残っている可能性があります。性行為によってパートナーに感染させてしまうだけでなく、自分自身も再感染のリスクが高まります。

クラミジアは粘膜を介して感染する病気です。性行為は性交だけでなく、オーラルセックスやアナルセックスなども含まれます。完治するまでは、性行為を控え、自分とパートナーの両方を守る行動をとりましょう。

免疫力を高める生活習慣を心がける

健康的な生活習慣は、全身状態を良好に保ち、感染症から回復するために重要と考えられています。以下の3つの生活習慣を心がけましょう。

  • バランスの良い食事
  • 質の高い睡眠
  • 適度な運動

過度なストレスや疲労は免疫力を低下させる可能性があります。ストレスをうまく発散する方法を見つけ、リラックスする時間を作ることも大切です。心身ともに健康な状態を保つことで、クラミジアの再発リスクを低減できる可能性があります

クラミジア再発によるリスクと適切な対応

クラミジアの再発は健康に良くありません。クラミジア再発によるリスクと適切な対応について解説します。

再発を繰り返すことの健康リスク

クラミジアの再発は、不妊症や骨盤内炎症性疾患(PID)、精巣上体炎などのリスクを高めることがあります。特に女性は無症状のまま進行しやすく、重症化すると子宮外妊娠の原因にもなりえます。再感染を防ぐには、予防策だけでなく、治療後の行動や定期的な検査も重要です。

再発時の正しい対応と治療方法

再発が疑われる場合は、速やかに医療機関を受診し、再度検査と治療を受けましょう。特に、パートナーと一緒に再検査を行い、どちらかが感染したままにならないようにすることが大切です。抗生物質の再投与が必要な場合もありますが、自己判断で薬を中断したり再服用するのは避けてください。

クラミジア完治のための3つの重要ポイント

クラミジアを完治するための3つの重要ポイントを解説します。

  • 医師の指示に従って抗生物質を最後まで服用する
  • 完治を確認するための再検査を受ける
  • 気になる症状があれば医師に相談する

医師の指示に従って抗生物質を最後まで服用する

クラミジア菌を完全に排除するためには、医師の指示通りに、決められた量と期間、抗生物質を服用し続けることが重要です。服用を中断すると、生き残ったクラミジア菌が再び増殖し、再発につながる可能性があるからです。

研究では、抗生物質治療終了時、約10~20%の患者さんでクラミジア感染が持続している可能性があると報告されています。症状が軽くなったと感じても、自己判断で服用を中断せず、最後まで服用しましょう。

治療を中断してクラミジアの感染状態が継続すると、以下の合併症のリスクが高まる可能性があります。

性別 合併症
女性 ・骨盤内炎症性疾患(PID)

・不妊症

・子宮外妊娠のリスク増加

男性 ・精巣上体炎

・前立腺炎

・不妊症

抗生物質を医師の指示通り服用することで、合併症のリスクを低減できる可能性があります。

完治を確認するための再検査を受ける

抗生物質を飲み終わったら、クラミジア菌が本当にいなくなったかを確認しましょう。クラミジアは自然治癒することがほとんどないので、再検査が必要です。

再検査を受ける時期は、治療が終わってから2~3週間後が目安です。検査の結果が陰性だった場合は完治となりますが、陽性だった場合は、追加の治療が必要になることもあります。再検査で陰性になった後も、クラミジアの再感染リスクは存在します。コンドームの使用や定期的な検査など、予防策の継続が大切です。

気になる症状があれば医師に相談する

治療後も、おりものの変化やかゆみ、痛みなどの症状が気になる場合は、すぐに医師へ相談しましょう。再発の可能性もありますし、他の病気の可能性もあるため、自己判断せずに必ず医師の診察を受けることが大切です。

治療中に薬の副作用で体に異変を感じた場合も、すぐに医師へ相談しましょう。薬の種類を変えるなど、適切な対応を受けられます。他にも、性感染症の予防法やパートナーへの感染など、不安に思うことがあれば、遠慮せずに医師へ相談することをおすすめします。

当院では、性感染症の検査を行っています。検査方法や費用について、詳しくは以下のページををご覧ください。
>>性感染症の検査・治療について

まとめ

クラミジアの再発を防ぎ、完治を目指すためには、パートナーとの協力、コンドームの正しい使用、定期的な検査などが重要です。予防策をしっかりと実践することで、あなたと大切なパートナーの健康を守ることにつながる可能性があります。何か不安なことや気になる症状があれば、医療機関に相談してください。

参考文献

Serradji N, Vu TH, Kim H, Panyam J, Verbeke P. Inhibition of Chlamydia trachomatis Growth During the Last Decade: A Mini-Review. Mini Rev Med Chem, 2018;18(

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