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2022.12.28

インフルエンザワクチンの接種間隔はどのくらい? ~効果の持続期間や適切な接種時期についても解説~

インフルエンザワクチンについて、13歳以上は1シーズンに1回の接種を原則とし、生後6か月以上13歳未満の子どもは1シーズンに2回の接種が推奨されています。子どもは大人に比べて免疫のはたらきが弱く、1回のワクチン接種では十分な免疫獲得が得られにくいため、2回接種する必要があるのです。では、インフルエンザワクチンの場合は接種間隔をどのくらいあければよいのでしょうか。本記事では、インフルエンザワクチンの接種間隔について解説します。

インフルエンザの接種間隔

インフルエンザワクチンを2回接種する場合(13歳未満)

インフルエンザワクチンの1回目を接種してから2回目を摂取するまでの間隔は2~4週間程度空けることが原則とされています。より強い免疫を得るためには、できれば3~4週間空けたほうがよいと考えられています。

なお、1回目の接種時に12歳で、2回目の接種時に13歳になるといった場合でも、12歳として考えて2回目の接種をして問題ありません。

2回の接種スケジュール

インフルエンザワクチンの接種は、流行時期の前の12月中旬までに終えるとよいでしょう。日本では、インフルエンザは例年12月~4月頃に流行し、1月末~3月上旬にピークを迎えます。

流行前にインフルエンザワクチンの接種が完了するため、1回目は10~11月頃、2回目は11月中頃に接種するとよいでしょう。毎年、多くの病院で10月前半から接種を開始するので、計画的な接種を検討しましょう。

ほかのワクチンを接種する場合

一方、インフルエンザワクチンを打った後にほかのワクチンを接種する場合、接種間隔はどうなるのでしょうか。実はワクチンには複数の種類があり、その種類によって他のワクチンとの接種間隔に決まりがあります。

インフルエンザワクチンは“不活化ワクチン”という種類で、感染の原因となる細菌やウイルスの病原性をなくしたものが入ったワクチンです。この不活化ワクチンの場合は、ほかのワクチンとの接種間隔に決まりはありません。

また、現在国内で接種が行われている新型コロナワクチンとの接種間隔の決まりもないため、同じに日に接種することも可能です。また、同時接種した場合の安全性も確認されています。

「種類別のワクチンの接種間隔」について詳しくはこちら

インフルエンザワクチンは毎年接種しよう

インフルエンザワクチンは毎年接種することが大切です。この理由は、効果の持続期間と毎年流行するウイルスの種類が関係しています。まず、インフルエンザワクチンの効果は5か月ほど持続するとされています。接種後から徐々にウイルスに対する抗体が体内で増加し、ワクチンの効果は接種から約1か月後にピークを迎えます。そして、接種後3か月を過ぎた頃から少しずつ効果が薄れていきます。そのため、インフルエンザワクチンは1シーズンでしか効果が期待できず、毎年接種することがすすめられます。

また、インフルエンザウイルスは、シーズンごとに流行る種類が変わります。そのため、シーズンごとで流行する種類を予測し、そのウイルスを用いたワクチンが作られるため、毎年接種する必要があるのです。

インフルエンザワクチンについて気になることがある場合は医師に相談を

13歳以上のワクチン接種は1回ですが、13歳未満は2回のワクチン接種が推奨されており、適した接種間隔は2~4週間です。また、インフルエンザはシーズンごとに流行るウイルスの種類が異なるほか、効果の持続期間が限られているため、毎年の接種がすすめられます。12月~4月頃の流行時期に備えて、12月中旬までには接種を済ませておくとよいでしょう。インフルエンザワクチンについて分からないことがある場合は、医師や看護師に確認するようにしましょう。

eHealth clinicではインフルエンザワクチンの接種を行っているほか、発熱などの気になる症状についても幅広く診療しています。ご不安なことがあればお気軽にご相談ください。