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ワクチン
2022.08.24

ワクチン 種類

ワクチンの種類

ワクチンとは、感染の原因となる細菌やウイルスをもとにつくられた薬剤のことです。ワクチンを接種することで、病気に対する免疫をつけたり免疫を強化したりすることができ、さまざまな病気を予防する効果が期待できます。

ワクチンには種類があり、主に“生ワクチン”“不活化ワクチン”“mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン”“DNAワクチン”“ウイルスベクターワクチン”などがあります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

生ワクチン

生ワクチンとは、感染の原因となる細菌やウイルスの毒性を弱め、病原性をなくしたものをもとにつくられるワクチンのことです。接種することで自然にその病気にかかった場合とほとんど同じくらいの免疫がつくといわれています。

そのため、接種回数が少なく済むという特徴があります。ただし、十分な免疫ができるには1か月程度の時間がかかるとされています。

また、副反応は軽く済む場合が多いですが、その病気にかかったときに出るような症状がみられることがあります。

なお、生ワクチンには注射で投与する注射生ワクチンと口から投与する経口生ワクチンがあります。

生ワクチンの種類

麻しん風しん混合(MR)ワクチン、水痘(すいとう)ワクチン、BCGワクチン、おたふくかぜワクチンなどがあります。

不活化ワクチン、組換えタンパクワクチン

不活化ワクチンとは、感染の原因となる細菌やウイルスを殺菌または不活化し、感染する能力を失わせたものをもとにつくられるワクチンです。生ワクチンを接種した場合や自然に感染した場合と比べて免疫が弱いため、十分な免疫を得るために複数回接種する必要があります。

また、不活化ワクチンには、組換えタンパクワクチンやトキソイドといった種類のワクチンもあります。組換えタンパクワクチンとは、原因となる細菌やウイルスを構成するタンパク質からできているワクチンです。トキソイドは、原因となる細菌が作る毒素だけを使い、毒性をなくしたものでつくられるワクチンです。

不活化ワクチン、組換えタンパクワクチンの種類

不活化ワクチンには、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、4種混合ワクチン、日本脳炎ワクチン、季節性インフルエンザワクチンなどがあります。

また、組み換えタンパクワクチンには、帯状疱疹(たいじょうほうしん)ワクチン、B型肝炎ワクチン、破傷風(はしょうふう)ワクチン、百日咳ワクチンなどがあります。トキソイドには、破傷風トキソイド、成人用ジフテリアトキソイドなどがあります。

mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン、DNAワクチン、ウイルスベクターワクチン

ウイルスを構成するタンパク質の遺伝情報を使ったワクチンのことです。接種すると、体内では遺伝情報をもとにウイルスのタンパク質がつくられ、このタンパク質に対する抗体がつくられることによって免疫が獲得できるとされています。

mRNAワクチンとウイルスベクターワクチンは新型コロナワクチンとして実用化されています。

mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン、DNAワクチン、ウイルスベクターワクチンの種類

代表的なものには新型コロナワクチンがあります。

ワクチンを接種するときの接種間隔のルール

ワクチンによって、接種する年齢や回数・間隔が異なります。そのため、事前にスケジュールを立てて適切な時期に接種できるようにするとよいでしょう。

異なる種類のワクチンを接種する場合

ワクチン接種の間隔では、注射生ワクチンの際に注意が必要です。注射生ワクチンを接種してから次に注射生ワクチンを接種する場合、必ず27日以上空けてから接種する必要があります。一方で、このほかのワクチンの場合は接種間隔に制限はありません。

同じワクチンを複数接種する場合

ワクチンによっては、十分な免疫をつけるために複数回接種するものがあります。この場合は、ワクチンごとで決められた間隔を守って接種するようにしましょう。たとえば、麻しん風しん混合(MR)ワクチンでは、合計2回接種する必要があり、1回目は1歳代で、2回目は小学校入学前の(通常、幼稚園・保育所の最年長児)1年間に接種することが望ましいとされています。

ワクチンを接種するときに気を付けたいポイント

クリニックでの待機について

ワクチン接種後に、アナフィラキシー(重いアレルギー反応)や血管迷走神経反射(注射の痛みや緊張による血圧低下、脈拍減少)やそれに伴う失神などが起こることがあります。これらの症状は接種後30分以内に起こることが多いため、接種後30分は院内などの接種場所で待機することが一般的です。

もしアナフィラキシーなどが起こっても医療機関や接種会場では対応できる万全の準備を整えており、治療によって回復することが一般的です。

接種後に出る可能性がある症状

ワクチンの接種後に、接種部位の赤み、皮膚が硬くなる、痛みといった症状や、発熱、発疹(ほっしん)などが現れることがあります。また、まれにアナフィラキシーや脳炎、脳症などが起こることもあります。

また生ワクチンの接種後は、ワクチンによる弱い感染によって症状が現れることがあります。たとえば、おたふくかぜワクチンを接種すると、耳下腺腫脹(じかせんしゅちょう)(耳の下にある耳下腺の腫れ)が生じることがあります。

ワクチン接種後に気になる症状が現れた場合は、接種を受けた医療機関に相談するとよいでしょう。

接種できない・注意が必要な人

ワクチンの種類によって接種できない人や注意が必要な人が異なることもありますが、以下に当てはまる場合は接種できないことが一般的です。

  • 明らかな発熱がある場合
  • 重篤な基礎疾患にかかっている場合
  • ワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある場合
  • そのほか、予防接種を行うことが不適当だと判断された場合 など

また、妊婦は生ワクチンの接種はできません。さらに、以下に当てはまる場合は接種に注意が必要であることが一般的です。そのため、気になることがある場合は事前に医師や看護師に相談するようにしましょう。

  • 心臓、血管、腎臓、肝臓、血液に持病がある場合
  • 発育に障害がある場合
  • これまでの予防接種で接種後2日以内に発熱や、全身性の発疹などのアレルギーを疑う症状があった場合
  • けいれんを起こしたことがある場合
  • 免疫不全と診断されている場合
  • 近親者に先天性免疫不全症患者がいる場合
  • ワクチンの成分でアレルギー反応を起こす可能性がある場合 など

ワクチンについて不安や疑問がある場合は医かかりつけ医などに相談するとよいでしょう。