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2023.02.21

脂肪肝の早期発見のためにできることとは? ~健康診断の時に見る検査数値についてご紹介~

脂肪肝とは肝臓に中性脂肪がたまった状態のことで、進行すると肝硬変や肝がんを発症する可能性がある病気です。そのため、早期発見・早期治療に努めることが大切です。

本記事では、脂肪肝の症状や早期発見の方法についてご紹介します。

脂肪肝の早期発見のためにできること

そもそも肝臓は“沈黙の臓器”と呼ばれるほど、病気になっても症状が現れにくいという特徴があります。そのため、早期発見のためには定期的に健康診断や人間ドックを受けて、肝臓の状態を確認することが大切です。脂肪肝の場合は、血液検査と超音波検査を受けるようにしましょう。

血液検査

血液検査の項目では、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPなどを見ましょう。AST(GOT)とALT(GPT)は肝臓に多くある酵素です。31U/L以上になると注意が必要で、脂肪肝、肝炎などが疑われます。

γ-GTPは胆管でつくられる酵素です。女性では31U/L以上、男性では51U/L以上になると、アルコール性肝障害、肝炎、肝硬変などが疑われます。男女で数値が異なるのは、女性ホルモンにはγ-GTPの分泌を下げるはたらきがあるためで、女性のγ-GTP値は男性よりも低くなります。

しかし、これらの数値が低くても必ずしも脂肪肝など肝臓の病気がないというわけではありません。正しく診断するためには超音波検査で判断する必要があります。

超音波検査

脂肪肝を調べるには、超音波検査が必要になります。脂肪肝であると、通常の肝臓と比べて肝臓が白く輝いているように見えます。このように画像として見ることで脂肪肝を判断します。

脂肪肝を放置するとどうなるの?

脂肪肝を放置とすると、将来的に“肝硬変(肝臓が硬くなった状態)”や“肝がん”になる可能性があります。

脂肪肝はお酒の飲み過ぎによる脂肪肝と、お酒以外が原因となる脂肪肝があります。一般的に、脂肪肝をはじめとする肝臓の病気はお酒の飲み過ぎが原因となるイメージがありますが、最近はお酒を飲まなくても発症する脂肪肝などが増えています。このような、お酒以外の原因で発症する肝臓の病気のことをまとめて“非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD:ナッフルド/ナッフルディー)”と呼びます。NAFLDのうち約80~90%は脂肪肝のままで進行しませんが、残りの約10~20%は徐々に進行し、時に肝硬変や肝がんを発症したりする可能性があります。このような脂肪肝から肝硬変などに進行する肝臓の病気のことをまとめて“非アルコール性脂肪肝炎(NASH:ナッシュ)”といいます。

「非アルコール脂肪肝」について詳しく見る

脂肪肝についてはeHealth clinicにご相談を

脂肪肝をはじめ肝臓の病気は自覚症状に乏しく、症状があるときには進行している可能性があります。そのため、早期発見のためには定期的に健康診断を受け、異常を指摘されたときは早めに医師に相談するようにしましょう。

eHealth clinicの内科では、脂肪肝の診療を行っています。健康診断の結果を共有いただければ、データや患者さんの生活スタイルなどをもとに、一人ひとりに合った治療や生活改善の対策などをご提案いたします。eHealth clinicには医師や看護師、管理栄養士、検査技師が在籍し、一丸となって患者さんの健康を全力でサポートいたします。オンライン診療にも対応しており、忙しい方でも受診しやすいような体制を整えておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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