リベルサス
シアリスとは、勃起不全(ED、勃起障害)に対して使用する薬です。勃起のメカニズム(後述)に直接的にはたらきかけることで、勃起を起こりやすくします。
薬にはシアリス錠5mg、10mg、20mgが、ジェネリック医薬品にはタダラフィル錠があります。
勃起は性的な興奮によって起こります。男性が性的な刺激を受けると、勃起に関わる神経から特殊な物質が出て、陰茎海綿体に信号を送ります。これによって、陰茎海綿体に血液が流れ込み、血液が充満することで勃起が起きるのです。シアリスは陰茎海綿体の筋肉をゆるめ、血流量を増加させることで、勃起とその維持につながるとされています。
シアリスが処方されるのは、主に以下のような状況のときです。
*勃起不全とは、性行為を満足に行うために必要な勃起が十分に得られない、もしくは勃起した状態を維持できない状態が持続・再発することです。「たまに勃起しないことがある」「勃起できないのではないかと不安に思うことがある」など、本人が勃起に満足していない場合も勃起不全であるといえます。
シアリスの効果は成分量や人によって異なりますが、約20〜36時間持続するといわれており、バイアグラなど従来の治療薬よりも持続時間が長いことが特徴です。そのため、服用するタイミングは自身の生活スタイルに合わせて決めることができます。
なお、一般的には 1日1回10mgを性行為の約1時間前に服用します。10mgで十分な効果が得られない場合は、20mgに増量することがありますが、いずれの場合も服用間隔は24時間以上開ける必要があります。またシアリスは食事の影響をほとんど受けないため、食前後いつでも服用してよいといわれています。
また、中等度以上の腎障害がある場合は5mgから始め、10mgを服用するときは48時間以上の間隔を開けるとされています。
シアリスは以下のような方では使用に注意が必要、または使用できないことがあります。気になることがある場合は、事前に医師や薬剤師などに相談するようにしましょう。
シアリスは、以下の薬や食品との組み合わせが悪いとされています。
以下の薬は併用が禁止されています。
降圧作用が強くなることがあります。
血圧が低下することがあります。
以下の薬との併用には注意が必要とされています。
血圧が低下することがあります。
シアリスの血中濃度が増加することがあります。
シアリスの血中濃度が低下することがあります。
シアリスの服用中にグレープフルーツジュースを飲むと、シアリスの血中濃度が高くなり、薬の効き目が強く出すぎる場合があります。
シアリスの使用中に、以下のような症状が現れることがあります。服用をやめたり、適切な処置が必要となったりする場合もあるため、気になる症状が現れた場合は医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
頻度は不明ですが、重大な症状として薬に対する過敏症が起こることがあります。発疹、蕁麻疹、顔のむくみ、剥脱性皮膚炎(皮膚の広範囲に赤い斑点や皮膚のはがれが生じるもの)、スティーブンジョンソン症候群(粘膜のただれや皮膚の赤い斑点、水ぶくれ、発熱、倦怠感などが生じるもの)などが現れた場合は、すぐに受診するとよいでしょう。
1%以上の頻度で潮紅、消化不良、背部の痛み、筋痛、四肢の痛み、頭痛、鼻づまりが起こることがあります。症状が長く続く場合などは受診を検討するとよいでしょう。
ここにある症状が全てではありません。詳細な効果や副作用については、医師や薬剤師のほか、薬の添付文書を確認するとよいでしょう。