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2023.02.27
#対象疾患

ボスミン

ボスミンとは

ボスミン(一般名:アドレナリン)は、心拍数や血圧を上昇させるはたらきがある “アドレナリン”というホルモンを有効成分とする薬です。注射液と外用液がありますが、ここではアナフィラキシーショックの治療を念頭に、注射液(ボスミン注1mg)について解説します。

ボスミンはアナフィラキシーショックの救急治療の際に最初に選択される薬です。アドレナリン受容体作動薬として、交感神経(体内の活動性を活発にする神経系)の刺激を受け取る受容体である“α受容体(主に血管に存在)”、“β受容体(主に心筋に存在)”それぞれにはたらきます。具体的には、交感神経の刺激が末梢血管や心筋に伝わるのを抑えてくれるため、心拍数の増加、血圧上昇、止血作用、気管支を広げることによる呼吸量増加、局所麻酔薬の作用を増強させるなどの効果が期待できます。

ボスミンは先発品で、ジェネリック医薬品もあります。

アナフィラキシーショックとは

アナフィラキシーショックは、食べ物や薬、ハチといった虫の毒など、アレルギーの原因となる物質によって命の危機につながり得る過敏な反応と定義されています。

原因物質に触れた後、数分から数時間程度で皮膚が赤くなる、息苦しくなる、激しく嘔吐するなどの複数の症状が同時に急激に進みます。治療は重症度によって異なりますが、時に命に関わる可能性もあるため、迅速な対応が求められます。

ボスミンの使用方法とは?

アナフィラキシーショックの際には、1回0.2~1mg(0.2~1mL)を皮下注射または筋肉注射します。量は年齢や症状によって増減することもあります。

ボスミンの使用は、医師が患者さんの状態や状況を踏まえて検討します。アナフィラキシーショックなど緊急時の対応やボスミンの注意点や副作用など疑問や不安があれば、事前に医師や薬剤師に確認するようにしましょう。

eHealth clinicでは緊急時に備えた体制を整えており、必要に応じて適切な対応を行います。ご不安なことがあればお気軽にご相談ください。

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