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痛風とは、尿酸(プリン体の老廃物)が関節に蓄積して結晶化し、炎症を起こした状態のことです。特に男性がかかりやすく、高脂肪・高カロリーの食生活やお酒の飲みすぎ、運動不足などによって体内の尿酸が過剰に蓄積すること(高尿酸血症)で起こります。痛風や高尿酸血症を放置すると、さまざまな合併症を招くリスクがあり、生活習慣の改善をはじめとした適切な治療が必要となります。
本記事では、痛風の症状の特徴や放置のリスクなどについて解説します。
① 平日20時まで、土日祝も診療
② オンライン診療対応で、すぐに薬が受け取れる
③ 管理栄養士による食事指導も実施
痛風では、突然足の親指のつけ根など関節が赤く腫れて激痛が起こります。風が吹くだけでも痛むということから“痛風”と呼ばれます。痛みのほか、場合によっては耳の外側などの皮膚の軟らかい部分に“痛風結節”と呼ばれるしこりのようなものができることもあります。
痛みが出る場所は主に足の親指の付け根で、足の甲、足首、かかとに生じることも多いといわれています。まれに手の関節に生じることもあります。
また、結晶化した尿酸は、温かい部位よりも冷たい部位で形成されやすいため、体の中心から遠い関節では尿酸が結晶化しやすい傾向があることが特徴です。
痛風発作は夜間に出ることが多く、眠れないほど痛む場合もあります。これは、夜寝るときに横になると、日中に関節内にたまった体液が尿酸よりも早く関節から出ていくことで尿酸の濃度が高まり、結晶ができやすくなるためです。
一般的には、突然痛みが出てからおおよそ半日以内で最高点に達し、痛む関節が赤く腫れて熱を持ちます。痛風を繰り返している人は、痛風の前兆として患部のほてりや関節の違和感などが生じる場合もあります。
多くの場合痛みは7~10日ほどで治りますが、再発することが多いことも痛風の特徴です。
前述のとおり、痛みは通常7~10日ほどで自然に治りますが、治療を受けないと再発する場合もあります。痛風を何度も繰り返すと関節が変形し、破壊が進み、発作がなくても痛む“変形性関節症”へと進行することもあるのです。
また尿酸値が高い状態が続くと、痛風以外にも以下のような合併症を引き起こすリスクがあります。
このようなリスクを踏まえ、気になる症状があったり、尿酸が高いことを指摘されていたりする人などは早めに受診をして適切な治療を受けましょう。
痛風の治療には、大きく分けて“痛風に対する治療”と“尿酸値を下げる治療”があります。まず、痛風が起きている時は痛み止めで治療することが一般的です。そして痛みが治まったら、尿酸値を下げる薬(尿酸排泄促進剤、尿酸生成抑制剤)で6か月ほどをかけて徐々に尿酸値をコントロールしていきます。痛風発作中に尿酸値を下げても、逆に症状を悪化させてしまうため、発作中に尿酸値を下げる薬は使用しません。
このほか、痛風の原因となる生活習慣の改善も重要です。具体的にはアルコール飲料やプリン体、糖分やカロリーの過剰摂取を避け、適度な運動を心がけましょう。過激な運動は体内の尿酸値を上昇させるため、ウォーキングなどの軽い運動がすすめられます。
痛風の症状は突然現れ、歩けないくらい痛むこともあります。痛みはしばらくすると治ることもありますが、放置すると重大な合併症につながる場合もあるため、我慢せずに受診しましょう。不明点や疑問点などがあれば、医師や看護師に相談しましょう。
当院では、痛風治療、高尿酸血症の専門外来で治療を行っています。
検査などが必要な場合を除き、オンライン診療も対応しています。
また、管理栄養士が在籍しているため、食生活の手厚いサポートも可能です。
・健診結果で尿酸値が高かった方
・通院の時間が取れず、治療が継続できていない方
・発作が頻繁に起きている方
などでお困りの方は一度ご相談ください。
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参考記事
■高尿酸血症の合併症とは?~痛風のほか慢性腎臓病や高血圧などさまざまな病気を招くリスクがある~
<p class=”frame-gray”>記事監修:天野 方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)
埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2016年より帝京大学大学院公衆衛生学研究科に入学し、2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2022年4月東京都新宿区に「イーヘルスクリニック新宿院」を開院。複数企業の嘱託産業医としても勤務中。
日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。</p>