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脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪が30%以上たまった状態のことです。近年では肝臓機能をサポートするようなサプリメント(サプリ)などが販売されていることもありますが、脂肪肝への効果が期待できるものもあるのでしょうか。
今回は、脂肪肝とサプリの関係やサプリを使用する際の注意点などについて解説します。
サケやカニ、エビなどに含まれることで知られる“アスタキサンチン”という赤い色素成分は、近年非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の予防・抑制に効果があると考えられています。アスタキサンチンはサプリなどで手軽に取り入れることができる成分のため、このようなサプリの摂取が脂肪肝の改善につながる治療の1つとして活用できる可能性が期待されています。
もともと脂肪肝の治療ではビタミンE製剤を使用することがあります。これは、ビタミンEが持つ抗酸化作用により脂肪が酸化されるのを防ぎ、脂肪肝を改善して病気の進行を抑える効果が期待できるためです。アスタキサンチンは、ビタミンEよりも脂肪の酸化を防ぐはたらきが約250~500倍強いとされるほか、非アルコール性脂肪肝の炎症や線維化を抑制したり、脂肪肝の原因となるインスリン抵抗性を改善したりするはたらきを持っていることが分かっています。
実際に金沢大学がマウスを使用して行った研究では、アスタキサンチンを摂取すると肝臓に脂肪がたまることが抑えられ脂肪肝になりにくいこと、脂肪肝からNASHへの進行が抑えられることなどが示されています。さらにNASHの患者さんを対象に行われた臨床試験では、肝臓に脂肪がたまるのを抑えることも確認されています。
そもそもサプリは健康食品(食べ物)のカテゴリに分類され、機能の表示は認められていません。医薬品のような法律上の定義もなく、“特定成分が濃縮された錠剤やカプセル形態の製品”だと考えられています。消費者が自由に選び購入できるものであるため、サプリに関する正しい情報を収集し、使用方法だけでなく、使用上の注意点なども理解したうえで使用することが求められます。
サプリを使用したセルフケアを行う際には、次のことに注意しましょう。
サプリは食品であって医薬品ではありません。薬のように使用すると、その間に回復が遅れたり、病状が進んだりする可能性があります。
薬と一緒にサプリを飲むと、薬の効果を弱めたり強めたりするほか、副作用が増すことがあります。薬を飲んでいる方がサプリを使用する際には、あらかじめ医師に相談しましょう。
サプリは薬ではありませんが、使用する方の体質によってアレルギー症状が出たり、体調によって具合が悪くなったりすることがあります。体調に異変があれば使用を中止して医療機関を受診しましょう。
アスタキサンチンについてご紹介しましたが、現状はサプリが脂肪肝の治療に使われることはありません。脂肪肝の予防・治療の基本は、食事、飲酒、運動などの生活習慣を見直して、肝臓に中性脂肪がたまらないように努めることです。必要に応じて薬の処方が検討されることもありますが、今のところ特効薬はなく、保険適用となっているものもありません。そのため、脂肪肝の背景にあるメタボリックシンドロームや糖尿病、脂質異常症に準じた薬物療法が考慮されています。
脂肪肝を予防・改善するためには、生活習慣を見直すことが必要不可欠です。アスタキサンチンには脂肪肝の改善につながる可能性が示されていますが、今のところ脂肪肝の治療には使われていません。そのため、アスタキサンチンなどのサプリの使用を考えている場合は、まず医師に相談するようにしましょう。
eHealth clinicの内科では、脂肪肝や脂質異常症の診療を行っています。症状だけでなく、お仕事やライフスタイルなどを考慮して、患者さん一人ひとりに合わせた治療法や生活習慣の改善策を提案しています。これまでに内服したことのある薬や検査結果がある場合は共有することで、診療から薬の処方までをスムーズに行うことができます。また、外来だけではなくオンライン診療にも対応しており、忙しい方でも受診しやすい体制を整えています。診療予約はネットから24時間365日受け付けていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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