あなたは、性病についてどれくらい知っていますか?自分は大丈夫、他人事だと思っていませんか? 実は、性病は誰にでも感染する可能性のある身近な病気です。
本記事では、性病の種類と感染経路、感染リスクを高める要因などを解説します。自分自身と大切な人の未来を守るために、正しい知識を身につけて、今すぐ行動を始めましょう。
当院は、新宿三丁目駅からわずか1分の距離にあり、来院またはオンライン診療であなたの健康に対応します。性感染症の治療・予防やED治療だけでなく、保険診療にも対応しています。どうぞお気軽にご相談ください。
何か疑問や不安がある場合は、遠慮なく当院にご相談ください。皆様の健康と安全を第一に考え、全力でサポートいたします。
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目次
性病は、性的な接触を通して感染する病気の総称です。種類によって症状や感染経路はさまざまです。性病の種類と感染経路について、以下の内容を解説します。
クラミジア感染症は、「クラミジア・トラコマティス」という細菌の感染によって起こる性感染症です。男性では、感染すると尿道に炎症が起き、排尿時の痛みや尿道から膿のような分泌物が出るなどの症状が見られることがあります。
女性が感染した場合には、子宮頸管炎を引き起こし、おりものの性状が変化したり、不正出血が生じたりすることがあります。ただし、男女ともに自覚症状がないまま感染が進行するケースも多く、気づかずに放置してしまうこともあります。
クラミジアは早期に発見され、適切な治療が行われれば治癒が可能な感染症です。治療せずに放置した場合、不妊症などの合併症を引き起こすリスクが高まります。特に女性は無症状のことが多いため、定期的な検査が推奨されます。
淋病は「淋菌」と呼ばれる細菌により引き起こされる性感染症で、クラミジアと同様に性行為における粘膜同士の接触を通じて感染します。
男性では尿道炎を発症し、排尿時の灼熱感や黄白色の膿が尿道から出るなどの症状が現れることがあります。女性では子宮頸管の炎症が見られることもありますが、無症状であることも少なくありません。
症状が出ていなくても、感染している可能性は十分にあるため、パートナーが淋病と診断された際には、本人も必ず検査と治療を受けることが必要です。放置した場合、不妊や骨盤内炎症性疾患(PID)などの深刻な健康問題を引き起こす恐れがあります。淋病は、抗菌薬による治療が有効とされており、早期対応が鍵となります。
梅毒は「トレポネーマ・パリダム」というらせん状の細菌によって起こる性感染症です。主に性行為を通じて、皮膚や粘膜との接触によって感染が広がります。
初期の段階では、感染部位(性器や口など)にしこりや潰瘍が現れ、リンパ節が腫れることもあります。これらの初期症状は自然に消えることがありますが、治癒したわけではなく、病気が体内で進行している状態です。
梅毒は、早期に発見され治療が開始されれば、抗菌薬による治療で改善が期待できます。放置したままでいると、やがて神経や心臓・血管にまで影響が及ぶ深刻な合併症を引き起こすリスクがあります。
妊娠中に梅毒に感染していると、胎児に先天梅毒をもたらす可能性があり、流産や死産、先天異常のリスクを高めます。妊娠を希望する方、妊婦の方は、検査の受診が強く推奨されます。
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は、免疫システムを破壊し、最終的にAIDS(後天性免疫不全症候群)を発症させるウイルスです。
主な感染経路は、性行為、感染者の血液との接触(たとえば注射器の共用など)、および母子感染(妊娠・出産・授乳時)です。
HIVに感染した直後には、発熱、頭痛、喉の痛み、筋肉痛など風邪に似た症状が出ることがありますが、多くの人が無症状のまま経過します。そのため、感染に気づかずに他者に広がってしまうリスクがあります。
HIV感染は、現在では抗レトロウイルス治療(ART)によりウイルスの増殖を抑えることができ、発症を防ぎながら長期間健康に生活することが可能です。定期的な検査と早期の治療開始が、自分自身と周囲の人々の健康を守るうえで重要です。
事後でも性病が予防できる可能性があります。性病予防の全般的な知識をつけたい方は、ぜひ次の記事も合わせてご覧ください。
>>性病予防の基本知識と具体的な対策を解説!安全な性生活のために
性感染症が移る確率は、病原体の種類や性行為の形態によって大きく異なります。主な感染確率は以下のとおりです。
いずれの感染症もコンドームの適切な使用でリスクを大幅に減らせますが、完全な予防にはならないことに注意が必要です。
性病の感染リスクを高める要因について、以下の3つを解説します。
性交渉の相手が増えるほど、性病に感染するリスクは高まります。中には感染していても症状が現れないケースも多く、本人が気づかないまま他者と性的関係を持ち、感染を広げてしまう可能性があります。
自身が感染していると知らずに新たな相手へ感染させてしまうケースや、逆に相手から感染を受けるケースもあり得ます。無症状の感染が見逃されることで、感染の連鎖が起きるおそれがあるため、注意が必要です。
交際相手が他にも性的関係を持っている場合、その分リスクはさらに大きくなります。相手の過去の性的接触の詳細を知ることは簡単ではありませんが、互いの健康を守るためにも、定期的な性感染症の検査について話し合うことが重要です。
コンドームは、性病の感染予防に効果的です。コンドームを正しく使用すると、多くの性病の感染リスクを減らすことができます。具体的には、クラミジアの感染率を約30%、淋病の感染率を約60%、HIVの感染率を約80~90%減少させる効果が期待できます。
ピルやIUDなどの避妊法は、妊娠を防ぐ効果はありますが、性病の感染予防効果はありません。性病予防のためには、コンドームの正しい使用が不可欠です。性行為のたびに、新しいコンドームを使用し、正しく装着・使用しましょう。
睡眠不足や偏った食生活、強いストレス、過度の疲労などは、身体の免疫機能を低下させる要因となります。免疫力が落ちることで、性感染症をはじめとする各種感染症にかかりやすくなるリスクが高まります。
免疫機能が弱まっている状態では、体内に侵入してきた性感染症の原因菌やウイルスに対する抵抗力が不十分となり、感染のリスクが上がるだけでなく、発症した場合に症状が重くなったり、治癒に時間がかかったりする可能性もあります。
免疫力を良好な状態に保ち、高めるためには、生活習慣の見直しが重要です。栄養バランスの取れた食事を心がけ、質の良い睡眠を確保し、適度に体を動かすことが効果的です。また、日常の中でストレスを過剰にため込まないことも大切です。
他の感染症にかかっている場合も、免疫力が下がっているサインであることが多く、注意が必要です。日頃から自身の体調に気を配り、免疫機能をサポートする生活を送ることは、性感染症の予防にもつながります。
感染のリスクを高める要因は、日常生活の中にも数多く存在しています。性感染症は感染直後に症状が出るとは限らず、一定の潜伏期間を経てから現れる場合もあります。
以下の記事では、各性感染症の潜伏期間や症状が現れるまでのプロセス、注意すべきポイントについて詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
>>性病の潜伏期間は?症状が現れるまでの期間と注意点を徹底解説
性病の予防法について以下の内容を解説します。
性病は早期発見・早期治療が重要です。症状に心配がある場合は医療機関に相談しましょう。
コンドームは、性病予防において最も効果的な方法の一つです。コンドームの効果は、正しい使用方法を守ってこそ発揮されます。
使用する際は、使用期限が切れていないかを必ず確認し、パッケージを丁寧に開封しましょう。装着時には、コンドームの先端を軽くつまんで空気を抜き、外側に巻かれている状態で陰茎に装着します。また、性行為が終わった直後、陰茎が萎える前に速やかにコンドームを外し、衛生的に処分することも大切です。
さらに、自分に合ったサイズや素材を選ぶことも、適切な使用の一部です。市販されているコンドームにはさまざまなタイプがあり、フィット感や素材の違いがあります。違和感なく使えるものを見つけることで、正確な装着と快適な使用につながります。
一部の性病は、ワクチン接種によって予防ができます。子宮頸がんの主な原因とされる「ヒトパピローマウイルス(HPV)」への感染は、HPVワクチンの接種によって防ぐことができます。
このワクチンは、性経験のない若年層への接種が特に推奨されていますが、大人になってからの接種も可能です。接種のタイミングや適応については、医師と相談しながら判断することをおすすめします。
B型肝炎も性感染症の一種であり、血液や体液を通じて感染することがありますが、こちらもワクチンでの予防が可能です。ワクチン接種は、感染のリスクを軽減し、将来の健康リスクを下げるうえで有効な手段といえます。
性行為の前後にシャワーを浴びることは、性器周辺を清潔に保つための基本的な衛生習慣として重要です。衛生状態を良好に保つことは感染症予防の一助にはなりますが、シャワーを浴びるだけでは性感染症を完全に防ぐことはできません。
淋菌のように粘膜に強く感染するタイプの性感染症は、水洗いだけでは感染のリスクを十分に抑えることは難しい場合があります。そのため、シャワーはあくまで補助的な衛生対策と考え、コンドームの使用など、科学的に効果が認められている感染予防策と併用することが重要です。
多くの性感染症は、感染初期には自覚できる症状が乏しく、本人が気づかないまま感染を広げてしまうことがあります。そのため、自身とパートナーの健康を守るためにも、定期的に検査を受けることが重要です。
性感染症の検査は、全国の保健所や医療機関などで受けることができます。検査の方法や料金、結果が出るまでの時間は施設によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。
検査を受けることで、感染の早期発見と迅速な治療につながり、重症化や合併症のリスクを避けることができます。特に、複数の相手と性行為を持つ場合や、相手の過去の性交渉歴がわからない場合は、定期的な検査を積極的に取り入れることが推奨されます。
規則正しい生活を送ることは、全身の健康状態を保つために大切です。健康的な生活習慣は、免疫機能を適切に保つことにつながり、さまざまな感染症に対する身体の防御力を維持するのに役立つ可能性があります。以下のような生活習慣は、免疫システムを正常に機能させるために不可欠です。
ストレスも免疫力を低下させる要因となるため、ストレスマネジメントも重要です。過労や不規則な生活は免疫力を低下させ、性病に感染しやすくなるだけでなく、感染後の症状悪化や治癒の遅延にもつながる可能性があります。心身ともに健康な状態を維持することで性病のリスクを低減し、健康的な生活を送ることができます。
こうした生活習慣の見直しに加えて、近年注目されているのが「Doxy PEP」による性病予防です。以下の記事では、その効果や使用方法、副作用などについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
>>Doxy PEP(ドキシペップ)による性病予防!効果や副作用について徹底解説
性病は種類も多く、感染経路や感染率もさまざまです。種類によっては感染しても自覚症状がない場合もあり、知らず知らずのうちにパートナーに感染させてしまうリスクも潜んでいます。性病の感染リスクを高める要因として、以下の3つがあります。
性病を予防するためには、コンドームの正しい使用や性行為前後のシャワー、そして定期的な性病検査が重要です。一部の性病はワクチン接種で予防可能です。規則正しい生活を送り、免疫力を高めておくことも、性病予防につながります。
性病は早期発見・早期治療が重要です。性病の症状が疑われる場合や心配な場合は、医療機関での相談・検査をおすすめします。自分と大切なパートナーの健康を守るためにも、正しい知識を身につけ、適切な予防策を実践しましょう。
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