高尿酸血症の治療薬ユリス(ドチヌラド)とは?処方される病気や使用時の注意点を解説
痛風は血液中の尿酸値が高い状態が続くことで、血液中で溶けきれなかった尿酸が結晶化することで発症します。原因は主に食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足などが挙げられます。痛みは1〜2週間程度で治りますが、治療を受けずに放置していると痛風発作を繰り返し、病状が悪化する可能性があります。本記事では、痛風と一緒に発症することがある尿路結石について解説します。
痛風患者さんは、しばし尿路結石を合併することがあります。実際に痛風患者さんのうち尿酸結石(尿路結石の中でも尿酸が結石の材料となるもの)も発症している方の割合は、約10〜20%といわれています。
尿路結石とは、腎臓から尿道までの尿の通り道に結石ができる病気で、結石を作る成分によって尿酸結石やシュウ酸カルシウム結石、リン酸カルシウム結石などに分けられます。結石が作られる原因はさまざまですが、高尿酸血症の場合は血液中の尿酸値が高いことで尿が酸性となり、尿中の尿酸が溶けにくくなって尿酸結石が作られます。結石ができると、突然激しい痛みが出たり、尿に血が混じったりすることがあります。
尿路結石は、結石ができる部位によって上部尿路結石(腎結石、尿管結石)と下部尿路結石(膀胱結石、尿道結石)に分けられ、それぞれで症状が異なります。なお、全体の約96%が上部尿路結石です。
腎結石のときは無症状であることがほとんどで、健康診断の際に発見されることも少なくありません。しかし、腎臓にあった結石が尿の流れによって尿管内に移動し尿管が詰まると、腎盂内の圧が急上昇することで急に激しい痛みが起こることがあります。痛みがある場所は結石がある側の腹部から背中で、さらに同じ側の足に痛みを感じることもあります。通常痛みは激痛で、じっとしていても動いていても痛みの程度は変わりません。痛みがあまりに強い場合は、反射で吐き気や嘔吐をすることもあります。
結石が尿管から膀胱まで落下すると、頻尿や残尿感などの症状がみられるようになるほか、膀胱や尿道までくると尿の流れが途絶する感じもあります。最終的に結石が排泄されるときには、通常排尿痛や違和感を覚えることもありますが、無自覚のうちに排泄されるケースもあります。
尿路結石の治療は結石のサイズや場所、成分によって異なります。
まず、結石のサイズが4~5mm以下の場合は自然に排泄することが多いため、薬を使ったり、水分を摂取して排泄を促したりするなどの保存的治療を行います。このような保存的治療で排泄が難しい場合や、結石のサイズが大きくて自然排泄が期待できない場合は、外科的手術などによって結石を取り除く治療が検討されることもあります。
痛風患者さんに合併する尿路結石は、痛風・高尿酸血症の治療を行うことも大切です。また、尿路結石は排泄しても約40~60%で再発するといわれています。そのため、再発予防も心がける必要があります。
具体的な予防法は以下のとおりです
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痛風は、体に尿酸がたまって結晶化し、激しい痛みを伴う病気です。その結晶化が腎臓~膀胱で起こると尿路結石と呼ばれ、血尿や激しい痛みなどを引き起こします。痛風や尿路結石は再発することがある病気です。そのため、放置せずに医師の指示に従って治療を受けるようにしましょう。
eHealth clinicの痛風外来では、痛風や高尿酸血症、尿路結石の診療を行っています。丁寧な診察から、個々に必要な検査や治療をご提案いたします。医師はもちろん、看護師や管理栄養士、検査技師などもチームになって患者さんの健康を全力でサポートいたします。診療は土日祝日も対応しており、24時間365日診療予約がネットから可能です。忙しい方でも受診しやすい体制を整えていますので、お困りごとがありましたらぜひお気軽にご相談ください。
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