高尿酸血症の治療薬ユリス(ドチヌラド)とは?処方される病気や使用時の注意点を解説
風疹ウイルス抗体検査とは、風疹ウイルスに対するIgG抗体の値を調べる検査のことです。 IgG抗体は細菌などと結合する力が高く、生体防御の役目をしています。また、抗体の中で唯一胎盤を通り抜けることができるため、母親から赤ちゃんに移行して新生児を守るという特徴もあります。
検査では、過去の感染の有無や風疹ウイルスに免疫をもっているかどうかが分かります。検査は採血によって行われ、結果が出るまで5~8日程度かかるといわれています。
風疹は風疹ウイルスによる感染症で、発疹を伴う風邪症状から、俗に“三日はしか”と呼ばれます。名前のとおり通常数日で回復し、症状も比較的軽いとされます。
ただし、このような症状は小児に多くみられる特徴で、成人が発症すると長期化したり重症化したりすることもあります。主な感染経路は飛沫です。
かつてはほぼ5年ごとの周期で大きな流行がありましたが、予防接種などにより減少したといわれています。しかし、海外で感染して帰国後に発症する例もみられます。
さらに妊娠中の女性が感染することで、胎児に白内障や心臓の障害、難聴などが生じる先天性風疹症候群を発症することもあるため注意が必要です。
以下に該当する人は、検査を受けることがすすめられます。
検査では以下の点が分かります。
風疹の感染予防のための免疫は持っていると考えられ、“今すぐワクチンを接種する必要はなし(基準を満たす)”という意味になります。
IgG濃度2.0~7.9は陽性(±~+)の場合は“1回のワクチン接種が必要(基準に満たない)”、IgG濃度2.0未満は陰性(-)“2回のワクチン接種が必要(基準に満たない)”という意味になります。つまり、検査結果が2.0未満で陰性だった人、陽性でも8.0未満だった人は“風疹ウイルスに対して十分な免疫がない”という判定になるため、追加のワクチン接種がすすめられます。
国が進める風疹対策は、これまで保育園、幼稚園、小学校など子どもが中心でした。しかし最近は、先天性風疹症候群の発生という事態を受け、成人へのワクチン接種も盛んに呼びかけられるようになってきています。
具体的には麻疹風疹混合(MR)ワクチンの2回接種で、1回で約95%、2回で約99%の人に風疹ウイルスに対する免疫が獲得されます。ワクチン接種に関しての詳細は医師に確認するようにしましょう。
食事摂取などの制限は特にありません。
注射による採血に伴う痛みを感じることがあります。