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2026.01.14

男性更年期障害の治療法とは?検査から治療までの流れや注意点を解説

  • 「最近、なんだかやる気が出ない」
  • 「疲れやすくて、以前とは違う気がする」

40代を過ぎて、こうした原因不明の不調に悩んでいませんか?実は男性ホルモン「テストステロン」の減少が関連する「男性更年期障害(LOH症候群)」の可能性があります。特に原因不明の不調が2か月以上続く場合は、医療機関へ相談をおすすめします。

男性の更年期は女性と異なり、いつ始まるかわからず、放置すると症状が長引くこともあります。適切な検査と治療により、症状が改善する可能性があります。ここでは、あなたの不調の原因を突き止める検査方法から、ホルモン補充療法や漢方薬など、具体的な治療法を詳しく解説します。

この記事を読むことで、ぜひ自身の体と向き合うきっかけにしてください。

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男性更年期障害の検査・診断におけるポイント

診断では、まず症状の状態を客観的に確認し、ホルモンの変化を数値で把握します。これにより、不調の原因を明確にし、適切な治療方針を立てることが可能になります。主な検査内容として「AMSスコア」と「テストステロン値」を使った診断について解説します。

AMSスコアでの症状チェック

ご自身の症状がどの程度なのかを客観的に知るために、質問票を使ったチェックを行います。質問票は「AMSスコア(Aging Male Symptoms)」と呼ばれる世界共通の質問票です。心と身体の状態に関する簡単な質問に答えることで、現在の症状の重さを点数で評価できます。

AMSスコアは、精神的な症状、身体的な症状、性機能に関する症状についての17項目の質問で構成されています。質問に対して、症状の程度を「なし(1点)」から「非常に重い(5点)」までの5段階で回答し、合計点数で重症度を判断します。

AMSスコアによる重症度の目安は、以下のように判断されます。

  • 26点以下:正常
  • 27〜36点:軽度
  • 37〜49点:中等度
  • 50点以上:重度

AMSスコアは、治療を始める前の状態を把握するだけでなく、治療によって症状がどれくらい改善したかを確認するための大切な指標にもなります。

ご自身で症状の重さを把握したい場合は、以下の記事も参考になります。具体的な症状リストや検査内容を詳しくまとめています。
>>男性更年期障害(LOH症候群)の症状チェック|検査方法や受診の目安も解説

血液検査でテストステロン値の測定

AMSスコアによるチェックと問診に加えて、血液検査で「テストステロン」の量を調べます。テストステロンは男性ホルモンの一種で、体や心の元気を支える重要な物質です。特に注目されるのが「遊離テストステロン(フリーテストステロン)」という値で、体の中で実際に働くホルモンの量を表します。

現在はガイドラインに基づき「総テストステロン(トータルテストステロン)」の値を主に測定、一般的にホルモンが最も高くなる午前中に採血します。あわせて血糖値や肝機能、腎機能、前立腺の状態(PSA検査)なども確認し、他の病気の可能性を除外します。

テストステロン値が低ければ男性更年期と診断されることがありますが、数値だけでなく症状のつらさも治療判断のポイントになります。

受診するべき診療科の注意点

男性更年期障害の症状は、疲労感や気分の落ち込み、性機能の低下など、人によって現れ方が異なります。そのため、症状に応じて受診すべき診療科も変わります。それぞれの診療科の特徴と受診時の注意点を解説します。

泌尿器科

男性更年期障害(LOH症候群)の可能性があると感じたら、受診を検討したいのが泌尿器科です。泌尿器科は、男性ホルモンや、前立腺、精巣などの機能や疾患に関する専門診療科です。男性更年期障害の診断から治療まで、中心的な役割を担う診療科といえます。特に、以下の症状でお悩みの方におすすめです。

悩みの種類 主な内容
性機能に関する悩み ・性欲が低下した

・ED(勃起障害)がある

排尿に関する悩み ・トイレが近い(頻尿)

・尿が出にくい

・スッキリ出ない(残尿感)

泌尿器科では、血液検査によるテストステロン値の測定や、男性ホルモンを補充する治療(テストステロン補充療法)も行っています。男性更年期障害に特化した診療を行っている医療機関もあります。受診の前に、医療機関に問い合わせることをおすすめします。

テストステロン補充療法を行う際には、前立腺の状態を定期的に確認する必要があります。前立腺の状態を確認するためにも、前立腺を専門とする泌尿器科での治療はおすすめです。

以下の記事では、実際にどの診療科を受診すべきか迷う方に向けて、症状別の選び方を解説しています。
>>男性更年期障害は何科を受診すべき?適切な診療科の選び方を詳しく解説

内科

男性更年期障害の症状は、他の内科的な病気と似た症状が出る可能性があります。以下の身体的な症状が気になる場合は、まずはかかりつけの内科に相談するのも一つの方法です。

  • 全身の倦怠感や疲労感
  • ほてり
  • 動悸や息切れ
  • 急激な体重増加・減少

強いだるさや体重の変化は、糖尿病や甲状腺の病気が原因の可能性があります。内科では総合的な診察で全身状態をチェックし、他の病気の可能性を幅広く探ることができます。

生活習慣病との関連がある場合は、食事や運動に関する指導を並行して受けやすいです。かかりつけ医であれば、体調の変化を伝えやすく、病状を理解してもらいやすいというメリットもあります。

内科で男性更年期障害が強く疑われ、専門的な治療が必要だと判断された場合には、泌尿器科などの専門医を紹介してもらえることもあります。最初の相談窓口として、とても頼りになる存在です。

精神科・心療内科

以下の精神的な症状が強い場合は、精神科や心療内科への相談が適しています。

  • 気分の落ち込み
  • やる気が出ない
  • 理由もなくイライラする
  • 不安感が強い
  • よく眠れない

心の不調が全面に出ている場合は「うつ病」と似ているため、専門家による正確な診断が重要です。精神科・心療内科では、丁寧な問診(カウンセリング)や、薬物療法によって治療を進めます。ストレスの原因や生活環境などを詳しく聞き取り、症状の背景を探ります。

心理的なサポートを通じて、ストレスへの対処法を身につけたり、考え方の癖を見直したりする場合もあります。つらい症状を和らげるために、必要に応じて抗うつ薬や抗不安薬、睡眠導入剤などが処方されることがあります。

精神症状はテストステロンの低下と関連している可能性があるため、注意が必要です。心と身体の不調は、密接につながっています。精神科や心療内科での治療と並行して、泌尿器科や内科と連携していきます。身体的な側面からのアプローチも検討していくことで、症状を改善する可能性があります。

心の不調とホルモンの関係については、以下の記事で生活習慣やストレスとのつながりを解説しています。
>>男性更年期の乗り越え方|つらい症状の緩和に役立つ生活習慣やストレス解消法を解説

男性更年期障害の代表的な治療法

更年期障害のつらい症状は、毎日の生活の楽しさや質を下げます。男性更年期障害の治療は1つだけではありません。症状や身体の状態、希望に合わせて以下のような方法を組み合わせて行います。

  • テストステロン補充療法
  • 漢方薬
  • 対症療法
  • 生活習慣の改善

テストステロン補充療法

テストステロン補充療法は、男性更年期障害の主な原因である男性ホルモン(テストステロン)を直接補う治療法です。症状の原因とされるテストステロンに働きかけるため、中心的な治療法の一つとされています。テストステロン補充療法には、主に「注射薬」と「塗り薬」の2種類があり、主な特徴は以下のとおりです。

薬の種類 特徴
注射薬 ・病院でお尻や腕の筋肉に注射する

・定期的に通院する必要がある

・比較的効果時間が長い

塗り薬 ・ジェル剤などの自分で塗る

・自宅でできる

・注射と比べて血中ホルモンの濃度を安定しやすいとされている

テストステロン補充療法は医師の診断にもとづき、適応がある場合にのみ実施される治療です。効果には個人差があり、すべての方に同様の効果が得られるわけではありません。

研究では、テストステロン補充療法が安全に行えることもわかってきています。医師の管理のもとで行えば、短期間〜中期間の治療で心臓や血管の病気や前立腺がんのリスク上昇が認められなかったという報告があります。長期的な安全性については引き続き研究が進められています。

治療中は定期的な血液検査で肝臓や赤血球の増加などの副作用を医師の管理のもと、チェックしていくことが大切です。

漢方薬

漢方薬は、身体のバランスを整えることで、心と身体のさまざまな不調にアプローチする治療法です。テストステロン補充療法のようにホルモンを直接補うものではありません。漢方薬治療では、以下のような症状を和らげる可能性があります。

  • 気力や体力の低下
  • イライラ
  • 疲れやすさ

漢方薬の大きなメリットは、副作用が比較的少ないことです。持病があって他の薬を飲んでいる方や、ホルモン補充療法に少し抵抗がある方にも選びやすい治療法といえます。患者さん一人ひとりの体質や症状に合わせて、さまざまな漢方薬が処方されます。よく使われる漢方薬の例は、以下のとおりです。

漢方名 主な作用 適した症状・体質
補中益気湯(ほちゅうえっきとう) 胃腸の働きを助ける ・疲れやすさ

・食欲がない

・気力がわかない

八味地黄丸(はちみじおうがん) 身体を温め、加齢による体力の衰えを補う ・足腰の冷えや痛み

・頻尿(トイレが近い)

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう) 気の流れを整え、精神的な高ぶりをしずめる ・イライラしやすい

・不安感が強い

・不眠がある

漢方薬は、効果の現れ方に個人差があります。専門の医師とよく相談しながら、体質に合った漢方薬を一緒に見つけていくことが重要です。

対症療法(ED治療薬・抗うつ薬など)

対症療法とは、つらい症状を和らげ、日常生活を送りやすくするための治療法です。男性更年期障害では、ホルモン補充療法や漢方薬と並行して行われることも多く、特に「今すぐに困っている症状」に合わせて薬を使い分けます。症状の種類によって、処方される薬や目的は異なります。

主な治療薬とその特徴をまとめると次のとおりです。

主な治療薬 対応する症状・特徴
ED(勃起不全)治療薬 ・性機能の低下が主な悩みの場合に使用
・ED改善だけでなく、服用によりテストステロン値が上昇した報告もある
抗うつ薬・抗不安薬 ・気分の落ち込みや不安、不眠など精神的な不調が強い場合に処方される
・神経伝達物質のバランスを整え、心のつらさを軽くする

使用の際は以下の点に注意する必要があります。

  • 医師の診断と処方のもとで使用すること
  • 自己判断での服用を避けること
  • 症状や体調に合った治療を選ぶこと

対症療法は症状を和らげる重要なサポート手段です。適切に行うことで、心身の負担を減らし、前向きに過ごせる時間を取り戻すことができます。

生活習慣の改善

生活習慣の見直しは、男性更年期障害の治療において最も基本であり、すべての治療効果を高める土台です。薬による治療とあわせて取り組むことで、テストステロンの分泌を促し、心身の回復をサポートします。生活習慣の中でも、特に意識したいポイントは次の4つです。

  • 食事:ホルモンの材料となる栄養を意識して摂取する
  • 運動:体力維持とホルモン分泌を促すために体を動かす
  • 睡眠:十分な休息で心身を整える
  • ストレス管理:心の安定がホルモンバランスの維持につながる

食事では、亜鉛(牡蠣・牛肉)やビタミンD(魚・卵)をバランス良く取り、糖質や脂質の摂りすぎに注意します。運動は週3回・30分以上のウォーキングや筋トレがおすすめです。7〜8時間の質の良い睡眠と、趣味や人との交流などによるストレス発散も重要です。

日常の小さな積み重ねが、ホルモンの安定と前向きな毎日へとつながります。

毎日の食生活でテストステロン分泌をサポートする栄養素や食材については、以下の記事を参考にしてください。
>>精のつく食べ物ランキング!男性の活力とスタミナを高める食材と栄養素を解説

男性更年期障害のお悩みはイーヘルスクリニック新宿院へ

原因がわからなかった心身の不調や長引く疲れは、男性ホルモンの減少による「LOH症候群(男性更年期障害)」が背景にあるかもしれません。治療法には、テストステロン(男性ホルモン)の補充療法や漢方薬の活用、生活習慣の根本的な見直しなど、患者さまの状態に合わせた選択肢が存在します。

「何科に行けばいいかわからない」「まずは詳しく検査してほしい」という方は、ぜひ当院へご相談ください。イーヘルスクリニック新宿院では、血液検査によってホルモンバランスを「数値」として可視化し、専門医の視点で総合的な診断と治療を提供しています。

男性更年期や日々の生活にお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。

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