高尿酸血症の食事で気を付けるポイントとは?具体的な食事の注意点を解説
テルミサルタンは血圧を下げる効果が期待できる“アンジオテンシンII受容体拮抗薬”という治療薬の仲間です。高血圧症の中でも、左室肥大や心不全、慢性腎臓病などを合併している患者さんや心筋梗塞後の患者さんに積極的に使用が検討される治療薬です。
“アンジオテンシンII”という物質はその受容体と結合することにより血管を収縮させ、血圧を上げる役割を持ちます。そのためアンジオテンシンII受容体拮抗薬によって受容体との結合を防ぎ、血圧の上昇を抑えます。
アンジオテンシンII受容体阻害薬の中には、テルミサルタンの登場より前から使用されているものもありますが、それらと比較してテルミサルタンはより持続時間が長いほか、さまざまな臓器の機能を保護する効果が期待されていることが特徴です。
テルミサルタンには錠剤のほか、口の中で湿らせて唾液のみでも飲めるOD錠もあります。先発品は“ミカルディス錠”で、ジェネリック薬品として“テルミサルタン錠”などがさまざまな製薬会社から販売されていることが特徴です。
テルミサルタンは何らかの手術を行う場合、手術前24時間は飲まないほうがよいといわれています。そのため手術を受ける予定のある方は、医師にテルミサルタンを使用していることを伝えましょう。
テルミサルタンは、以下のような病気の患者さんに使用されることがあります。
テルミサルタンは、成人の場合1日1回使用します。用量は患者さんの年齢や症状などによって異なりますが、成人の場合、使用開始時は20mgから開始して様子を見ながら増量し、40mgまで増量されることが一般的です。
ただし、症状などによっては医師の判断のもと、1日80mgまで増量される可能性があります。また、肝臓に障害のある方は1日40mgを超えない量が処方されます。
コップ一杯ほどの水やぬるま湯で飲みます。
舌の上に乗せて唾液で湿らせ、舌で軽く潰せば、唾液のみで飲むこともできます。錠剤と同じようにコップ一杯ほどの水やぬるま湯で飲むこともできます。
テルミサルタンは以下のような方の場合、使用を慎重に検討する必要があります。当てはまる可能性のある方は、医師に伝えるようにしましょう。
*腎動脈狭窄……腎臓に血液を送る“腎動脈”が狭くなり、高血圧や腎機能の低下などが生じること
以下のような方はテルミサルタンの使用ができません。該当する可能性のある方は必ず医師に伝えるようにしましょう。
以下のような治療薬とテルミサルタンを合わせて飲むことには注意が必要です。現在何らかの治療薬を使用している方は、医師や薬剤師に必ず伝えましょう。
ただし、アリスキレンフマル酸塩に関しては、血圧のコントロールが難しい場合にやむを得ず使用される場合があります。詳しくは医師の説明をよく聞きましょう。
テルミサルタンの使用中は以下のような重篤な症状が現れることもあります。
また、自覚症状のない場合でも血液検査の数値などに変化が生じることがあるため、医師の指示に従って定期的な経過観察を受けるようにしましょう。
顔や唇、喉、舌の腫れ、呼吸困難などが挙げられます。
唇のしびれ、手足に力が入らない、筋肉の衰えなどがあります。
頭痛、顔のむくみ、目が腫れる、尿が減るなどが考えられます。
冷や汗、めまい、血の気が引く、息切れなどが挙げられます。
気を失うことをいいます。
意識がなくなる、考えがまとまらない、気を失うなどが挙げられます。
体のだるさ・白目や皮膚が黄色くなる、吐き気・嘔吐などが挙げられます。
白目や皮膚が黄色くなる、尿が褐色になるなどが考えられます。
体のふらつき、脱力、冷や汗、めまいなどが起こることがあります。
体のだるさ、ふらつき、意識の低下、目や口の腫れなどが挙げられます。
空咳、息苦しさ、発熱などが生じる可能性があります。
脱力感、手足のしびれ、こわばり、筋肉の痛みなどが考えられます。