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新型コロナウイルス感染症の後遺症とは、感染から少なくとも2か月以上続く症状でほかの病気による症状として説明がつかないもののことをいい、回復した後にも倦怠感(だるさ)や咳、味覚・嗅覚障害などのさまざまな症状がみられる場合があります。新型コロナ後遺症は比較的若い世代でも発症する割合が高く、全世代で認められます。
本記事では、新型コロナウイルス感染症の後遺症でみられる倦怠感について解説します。
新型コロナウイルス感染症の後遺症では、倦怠感が続くことがあります。原因はいまだ分かっていないことが多く、症状の程度や経過も人によって異なります。具体的に倦怠感には以下のような特徴があります。
倦怠感はベッドから起き上がれないほど悪化することもあり、職場へ行くことはもちろん、たとえリモートワークでもパソコンの前に座ることさえ難しくなってしまうことがあります。なお、倦怠感は感染時の症状の程度にかかわらず、無症状だった人にも現れる可能性があります。
新型コロナウイルス感染症になり始めた時期(急性期)から回復した後に新たに出現する症状と、急性期から続く症状があります。
個人差がありますが、一般的に倦怠感は3〜6か月ほど続くといわれています。なお、主な後遺症の時間ごとの経過を調べた調査(国内で新型コロナウイルス感染症と診断され入院歴のある1,066例の追跡調査)によると、倦怠感が続いている割合は3か月後で21%、6か月後で16%、12か月後で13%となっています。
東京iCDC後遺症タスクフォースでは“コロナ後遺症相談窓口”の相談データをもとに、オミクロン株と見込まれる新型コロナウイルス感染症の後遺症について分析したデータを出しています。そこでは、倦怠感は34.0%で2番目に高い割合となっています。
また、デルタ株以前から比較すると8.0%上昇していることが報告されています。
以下の場合は早めに医療機関を受診しましょう。そのほか、気になることがあれば医師や住まいの自治体の相談窓口に相談するとよいでしょう。
現段階で倦怠感をはじめ後遺症に対する確立した治療法はなく、対症療法が中心となります。対症療法とは、出ている症状を和らげたりする治療法のことです。しかし、基本的には自然経過にて大半が改善すると考えられています。倦怠感が強い時期は安静にすることが大切です。
症状が軽い場合でも、仕事やプライベートで無理をすると症状が重くなることがあります。後遺症の倦怠感を治すためには、だるくなるような活動をしないように気を付けましょう。
新型コロナウイルス感染症の後遺症の1つである倦怠感は、通常自然治癒すると言われています。そのため、休息をとったり生活習慣を整えたりして療養することが大切です。ただし、日常生活に支障があるなど気になる倦怠感が続く場合は、無理せずかかりつけ医や身近な医療機関などを受診するようにしましょう。
eHealthクリニックでは新型コロナ後遺症外来を設置し、24時間365日後遺症に悩む患者さんの診療を行っています。予約はもちろん、診療から薬の処方まで全てオンライン上で完結できるため、忙しくてクリニックに足を運ぶ時間がない方でも時間や場所に関係なく利用いただくことが可能です。気になることがある場合はお気軽にご相談ください。
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