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2022.05.31
#内科 #発熱外来 #対象外来

新型コロナ後遺症外来

新型コロナウイルス感染症の後遺症

新型コロナウイルス感染症では、感染から回復した後に後遺症としてさまざまな症状が現れる可能性があります。この後遺症は新型コロナウイルスに感染すると、年齢、性別、感染中の症状の有無に関係なく、どんな人にも起こり得ることが特徴です。

後遺症の原因はまだ明らかになっていませんが、症状を和らげる治療(対症療法)を行うことで改善が見込まれる場合もあります。そのため後遺症を疑う症状がみられた場合には、かかりつけ医や地域の医療機関などを受診することが大切です。また、後遺症の専門外来を設置している医療機関を検討するのもよいでしょう。

 

イーヘルスクリニック新宿院の後遺症外来

イーヘルスクリニック新宿院では、新型コロナウイルス感染後の倦怠感、関節痛、咳、不眠、頭痛など症状において、後遺症外来を設置しています。働き盛りの方々やそのご家族が今まで通りの生活を取り戻すことができるよう、詳しい検査や漢方などを取り入れて治療を行っています。
新型コロナウイルス感染症に罹患後、後遺症でお悩みの方は一度ご相談ください。

 

 

後遺症の原因

新型コロナウイルス感染症の後遺症が現れる原因については、まだはっきりと分かっていません。現状では、自己抗体やウイルスによる強い炎症、ウイルスそのものによる障害、ウイルスに対する抗体が不十分なために起こる免疫応答などが考えられています。

後遺症の症状

新型コロナウイルス感染症の後遺症としては、さまざまな症状が報告されており、1つでも症状が存在する場合には、不安や抑うつ、新型コロナウイルス感染症に対する恐怖心が強まると考えられています。

以下では、現在報告されている主な後遺症についてご紹介します。

  • 発熱
  • 疲れやすさや体のだるさ
  • 咳・痰
  • 息苦しさ
  • 味を感じにくい(味覚障害)
  • においを感じにくい(嗅覚障害)
  • 頭痛
  • 関節の痛み
  • 喉の痛み
  • 筋力の低下
  • 眠れないなどの睡眠障害
  • 考える力・集中力の低下
  • 筋肉痛
  • 下痢
  • 抜け毛 など

症状の経過

新型コロナウイルス感染症の後遺症が生じた場合、回復までにかかる期間は人それぞれです。一般的には時間とともに徐々に回復するとされ、診断後6か月経過すれば、患者さんのおよそ80%は新型コロナウイルス感染症にかかる前の健康状態に戻ったと感じるといわれています。しかし、疲れやすさや体のだるさ、息苦しさ、睡眠障害、考える力や集中力の低下については症状が持続しやすく、診断から6か月経過しても症状の持続がみられる方が患者全体の10%程度います。

また後遺症は時間の経過とともに自然回復することがほとんどですが、重症化や悪化をする可能性もあるため、先に述べたような症状が続く場合には、かかりつけ医や医療機関への受診を検討しましょう。

症状別の特徴や治療法について、詳しくは以下をご覧ください。

後遺症が疑われる場合の対処法

前述のとおり、新型コロナウイルス感染症の後遺症は、時間の経過とともに回復していくことがほとんどです。しかし、中には重症化・悪化してしまう可能性もあります。強い後遺症が生じると、これまでどおりの日常生活を送ることや働くことなどが難しくなり、休職を余儀なくされたり、後遺症を理由に退職してしまったりする方もいます。

そのため、新型コロナウイルス感染後に気になる症状が続く場合には、医療機関の受診を検討しましょう。かかりつけ医や地域の医療機関などに相談するほか、後遺症の専門外来を設置している医療機関を検討するのも1つの選択肢です。

自治体によっては新型コロナウイルス感染症の後遺症に関する電話での相談窓口を設けている場合もあります。電話相談では、症状などを確認したうえで適切な医療機関の受診などを提案しています。受診する医療機関に迷った場合には、このようなサービスの利用を検討してもよいでしょう。

また後遺症の疑いがあると診断された場合には、1人で悩まず家族や職場など周りの人の理解を得ることやサポートを受けることも必要です。

後遺症に対する治療法

新型コロナウイルス感染症の後遺症についてはいまだ分かっていないことも多く、確立された治療方法がありません。ただし、多くはかかりつけ医などが専門医と連携して対応することができると考えられています。

新型コロナウイルス感染症の後遺症でみられる症状は、ほかの病気でもみられることもあります。そのため、医療機関ではまずその症状の原因が後遺症なのか、ほかの病気なのかを確認することろから始めます。一般的にはまず問診や検査などで診断し、そのうえで症状に対する治療(対症療法)を行い、症状の改善を目指します。

※治療法について、詳しくはこちらをご覧ください。

※漢方薬での治療法について、詳しくはこちらをご覧ください。

※企業側の対策について、詳しくはこちらをご覧ください。

<参考文献>

新型コロナウイルス感染症・罹患後症状のマネジメント 厚生労働省

関連記事はこちら

■新型コロナ後遺症を克服するための3つのポイント

新型コロナ後遺症と慢性炎症

■新型コロナウイルス後遺症の治療について

 

 
<p class=”frame-gray”>記事監修:天野 方一(イーヘルスクリニック新宿院 院長)
埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2016年より帝京大学大学院公衆衛生学研究科に入学し、2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2022年4月東京都新宿区に「イーヘルスクリニック新宿院」を開院。複数企業の嘱託産業医としても勤務中。
日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。</p>