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新型コロナウイルス感染症にかかった人のうち、3人に1人の人が後遺症を経験するといわれています。治療や療養期間が終了した後に感染性は消えても、ほかに明らかな原因がなく、倦怠感や息切れ、味覚・嗅覚症状、記憶力への影響などの症状(後遺症)がみられることがあるとされています。原因は分かっていないことが多く、引き続き調査が必要な状況です。
中でも本記事では、新型コロナウイルス感染症の後遺症である関節痛について解説します。
新型コロナウイルス感染症の後遺症では、関節痛がみられることがあります。また、リウマチのように関節が腫れることで、日常生活に支障が出てしまうケースもあります。
なお、後遺症でみられる症状の中では関節痛の頻度は高くないと考えられています。
新型コロナウイルス感染症になってから間もない頃(急性期)から続くケースや、急性期から回復した後に新たに症状がみられるようになるケースがあります。また、関節の痛みの強さは常に一定なわけではなく、痛みが治まった後に再び出現することもあります。
個人差がありますが、関節痛の場合は数週間ほど続くといわれています。また、後遺症全体でみると、半数以上が5か月以内に症状の改善を感じる一方、時に1年以上続くこともあるといった報告もあります。
以下の場合は早めに医療機関を受診しましょう。そのほか、気になることがあれば医師や住まいの自治体の相談窓口に相談するとよいでしょう。
現段階では、関節痛をはじめとした新型コロナ後遺症に対する確立した治療法は確立されておらず、主に症状に合わせた対症療法が検討されます。通常痛みの多くは時間経過とともに回復しますが、必要に応じて一般的な痛みを和らげる治療を行います。
また海外で行われた研究結果では、新型コロナワクチンを2回接種した後に新型コロナウイルス感染が確認された場合、28日以上続く症状の発現が約半数へ減少することが分かっています。つまり、新型コロナワクチンの接種は、後遺症の抑制につながる可能性もあるのです。
新型コロナウイルス感染症の後遺症の1つに関節痛があります。基本的には自然に回復するので、休息を取ってリラックスしたり生活習慣を整えたりして過ごすことが大切です。ただし症状が4週間以上続く場合は、悪化を予防するために激しい運動や無理な活動は避けて、かかりつけ医や近隣の医療機関へ相談することをおすすめします。
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