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2022.08.22
#自費診療 #対象疾患

甲状腺超音波検査

甲状腺超音波検査(甲状腺エコー検査)とは

甲状腺超音波検査とは、超音波で甲状腺の大きさや腫瘍(しゅよう)の有無、リンパ節の腫れを調べる検査のことです。甲状腺ホルモンの量を測定し、異常がないかを調べるための甲状腺ホルモン検査(血液検査)とセットで実施されることもあります。

甲状腺超音波検査のやり方

甲状腺超音波検査は仰向けに寝た状態で行います。首にゼリーを塗り機械で超音波を当て、甲状腺からはね返ってくる超音波を画像として映し出すことで、甲状腺の病気を確認します。検査にかかる時間は10~30分程度です。

甲状腺超音波検査の費用

医師が甲状腺超音波検査をする必要があると判断した場合は保険適用となります。しかし、自身で希望して受ける場合は通常全額自己負担です。実際の費用については、医師や看護師に確認するようにしましょう。

eHealth clinicの健康診断では、オプションとして甲状腺超音波検査と採血による甲状腺ホルモン検査のセットを11,000円(税込:自由診療)で受け付けています。詳しくはこちらをご確認ください。

検査がすすめられる人の特徴

甲状腺超音波検査がすすめられる人の特徴は、以下のとおりです。

  • 甲状腺の病気にかかったことがあるご家族(血縁関係)がいる人
  • 健康診断で甲状腺腫大と診断された人
  • 喉が腫れていると言われたことがある人
  • 動悸や手のふるえがある、汗をかきやすい
  • だるい、疲れやすい、むくみがある人
  • コレステロールが高い人 など

上記に該当する場合は、医療機関を受診して甲状腺超音波検査を受ける必要性があるか医師に相談してみるとよいでしょう。

甲状腺超音波検査(甲状腺エコー検査)で何が分かる?

甲状腺超音波検査で分かることは、以下のような甲状腺の病気です。

  • バセドウ病:甲状腺ホルモンが過剰に作られる病気。甲状腺の腫れや動悸、体重減少、目が飛び出るなどの症状が出ることがある
  • 甲状腺機能低下症:血液内の甲状腺ホルモンの作用が低下する病気。無気力、疲労感、むくみなどの症状が出ることがある
  • 橋本病:免疫異常によって甲状腺に炎症が起こり、甲状腺ホルモンが減少する病気。疲れやすい、無気力、全身のむくみなどの症状が出ることがある
  • 甲状腺炎:甲状腺が炎症を起こして、甲状腺の組織が破壊される病気。甲状腺の腫れや痛み、発熱などの症状が出ることがある
  • 甲状腺腫:甲状腺にしこりができる病気。90%は良性で、しこりが大きくなると首に違和感や圧迫感を覚えることがある
  • 甲状腺がん:甲状腺にできた腫瘍のうち、悪性のものを指す。通常しこり以外の症状はないが、まれに違和感や圧迫感、飲み込みにくさなどを感じることがある

甲状腺の異常には、甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる機能亢進症(バセドウ病)、逆に分泌が低下する機能低下症(橋本病など)、甲状腺内部にできものができる病変の3種類があります。

超音波検査では、画像から分かる甲状腺の腫れ具合や血流の様子、白黒部分の濃淡を加味して病気を判断します。

甲状腺超音波検査の結果の見方

基準値

  • 異常なし

超音波検査の結果は一般的に、甲状腺の様子が映し出された画像を医師が見て異常がないかを判断し、“異常なし”もしくは“異常あり”と通知されます。検査結果に異常がない場合でも、定期的な健康診断を受けることが大切です。

また、超音波検査の画像は濃淡のある白黒で表され、甲状腺の位置や大きさ、形などを確認できます。腫瘍がある場合にはその部分が黒く映り、石灰化している場合には白く映ることが特徴です。また甲状腺炎の場合は、炎症している部位の輪郭が不明瞭になります。

異常値

  • 異常あり

検査で腫瘤(しゅりゅう)(しこり)が見つかった場合は、より詳しい検査を受ける必要があります。

詳しい検査をすることで、経過観察で問題ないか、あるいは手術や薬での治療を行うべきかなど、今後の治療方針を判断します。

甲状腺超音波検査を受ける際の注意点

甲状腺超音波検査を受ける場合、食事制限の必要はありません。首にゼリーを塗って超音波検査をするため、首周りが開いた服で受診し、ネックレスなどは外すようにしましょう。

また、甲状腺超音波検査は、ゼリーを付けた機械を首に当てて表面を滑らせるだけなので、基本的に痛みはありません。甲状腺が腫れている場合は首を押さえる際に痛みを感じる場合がありますが、痛みを過度に心配する必要はないでしょう。

eHealth clinicでは、健診オプションとして甲状腺超音波検査や甲状腺ホルモン検査を行っています。検査について不安や疑問があれば、いつでもご相談ください。

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