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2022.10.26

禁煙外来の費用や保険適用の条件とは? ~治療スケジュールについてもご紹介~

厚生労働省の調査によると、喫煙者のうちの4人に1人が「禁煙したい」と思っていることが分かっています。一方で、禁煙に挑戦したけど失敗したというような経験がある方も少なくありません。それは意思が弱いからではなく、ニコチン依存症という病気が関係しているからだといえます。こういった場合は、一度禁煙外来を受診してみませんか?禁煙外来では、喫煙を単なる習慣ではなく“ニコチン依存症”ととらえ、禁煙を目指す人たちを支援しています。

禁煙外来では薬だけではなく、医師や看護師が専門的な知識から患者さん自身に合った提案でサポートしてくれるので、自分でするよりもずっと適切に禁煙できるといわれています。

禁煙外来でかかる費用

禁煙外来で行われる治療では、12週間で計5回のプログラムで禁煙を目指すことが一般的です。5回の診察でかかる費用は、保険適用(3割負担)で約13,000~20,000円が目安となります。喫煙習慣はニコチン依存症という“病気”が関係していると考えられているため、一定の条件を満たせば保険適用されます。もし保険適用の条件に当てはまらない場合でも、希望すれば全額自己負担で治療を受けることが可能です。この場合は、約43,000円〜が目安となります。医療機関などによって異なるので事前に確認するようにしましょう。

なお、個々の治療方針によって異なりますが、保険適用になれば、1日1箱喫煙するよりも、1日の治療代の方が安く済むといわれています。

禁煙外来の保険適用の条件

以下の条件に全て当てはまる方は、禁煙治療を保険適用で受けられます。

(1)ただちに禁煙しようと考えている

(2)全10問の質問で構成されたテストを受け、ニコチン依存症と診断される

(3)1日の平均喫煙本数×喫煙継続年数=200以上である

※35歳未満の場合は、喫煙本数や喫煙年数の条件を満たさないでもよい

(4)禁煙治療を受けることに文書で同意している

(5)過去1年以内に健康保険で禁煙治療を受けていない

 

禁煙外来の内容

禁煙外来の標準的な禁煙治療プログラムでは、12週間で計5回の治療を行います(対面もしくはオンライン診療の選択が可能)。治療では、喫煙状況の把握や問題点の把握、喫煙状況の検査、禁煙治療薬の処方などが行われます。

当院で禁煙治療をご希望の方へ
現在、製造元の出荷停止の関係で飲み薬(チャンピックス錠)での禁煙治療の受付を停止しています。
当院では、貼り薬(ニコチネルTTS)での治療を行っております。

治療スケジュール

治療スケジュールは一般的に以下のとおりです。計5回の受診のうち、3回目までは2週間ごと、その後は4週間ごとに受診します。

【初診】→2週間後【2回目】→4週間後【3回目】→8週間後【4回目】→12週間後【5回目】

治療前や治療効果を測る検査

禁煙外来では、今後の治療方針を検討したり、治療中の禁煙効果を確認したりするため、治療前や治療中に“呼気一酸化炭素濃度測定”という検査を行います。これは吐く息の中の一酸化炭素濃度を調べるもので、測定前日から当日の喫煙量や喫煙状況を確認できます。機械に息を吹き込むだけの簡単な検査方法で、痛みを伴わずほんの数分間で終わります。

治療薬

禁煙外来では、ニコチンパッチ(貼り薬)とバレニクリン(飲み薬)といった禁煙補助薬が使われます。これらの薬にはたばこ(ニコチン)の離脱症状を緩和させる効果があり、禁煙へと導いてくれます。海外の報告では、禁煙補助薬を利用することで、自力で禁煙するよりも成功率が3~4倍高まるといわれています。

「禁煙外来の薬」について詳しく見る

禁煙アプリ

禁煙治療によって禁煙できても、再び喫煙をしてしまう人もいます。そこで、禁煙外来での治療に加え、禁煙治療をサポートするスマートフォンのニコチン依存症治療用アプリが登場し、2020年12月から保険適用の対象となっています。このアプリを使用することで、禁煙継続率が向上することがわかっています。

「禁煙外来の成功率」について詳しく見る

禁煙外来の費用について分からないことは医師に相談しよう

禁煙外来にかかる費用は、条件に当てはまれば保険適用で行うことができます。対象者は、喫煙量や喫煙期間、禁煙する意志の有無などによって決まります。費用に関しては医療機関によって異なる場合があるので、詳しくは各医療機関に確認しましょう。禁煙外来の費用について分からないことがあれば、禁煙外来の医師や医療機関へ相談しましょう。

eHealth clinicでは禁煙外来を設置しています。治療に際してご不安やお困り事などあればぜひご相談ください。