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2022.08.22
#対象疾患

腫瘍マーカー検査(がん検査)

腫瘍マーカー検査とは

腫瘍マーカー検査(がん検査)とは、がん(悪性腫瘍(あくせいしゅよう))ができると体内でつくられる特殊な物質を採血によって調べる検査です。腫瘍マーカーはがんの種類によって約50種類あり、その数値はがんがあると高くなりやすいという特徴があります。

主にがんの診断の補助や診断後の経過、治療の効果をみるために用いられますが、採血で簡単にがんの疑いを知ることができるという点から人間ドックなどで行われることもあります。しかし、腫瘍マーカーの値だけではがんの有無やがんがある場所が判断できないため、画像検査なども行い、医師が総合的に判断します。検査結果が出るまでには、1週間程度かかります。

腫瘍マーカーの検査方法

腫瘍マーカー検査では、血液や尿などの体液を専用の装置で分析し、がん細胞が作り出す成分の数値を測定します。

検査がすすめられる方の特徴

腫瘍マーカー検査をすすめられる方は以下のとおりです。

  • がんの疑いの有無を簡単に知りたい方
  • 家族ががんにかかったことがある方
  • 喫煙をする方 など

腫瘍マーカー検査の多くは血液検査によって簡単にできるため、体への負担が少ないというメリットがあります。そのため、がんを患っている可能性を簡単に検査したい方は医師に相談のうえ検査を検討するとよいでしょう。

検査で分かる病気と費用

腫瘍マーカー検査で分かるがんはさまざまです。eHealth clinicで実施しているがんや腫瘍マーカーの種類、それぞれの費用は以下のとおりです。

  • 食道がん腫瘍マーカー(CEA、SCC抗原、シフラ):6,600円(税込)
  • 胃がん・大腸がん腫瘍マーカー(CEA、CA19-9):6,600円(税込)
  • 膵がん・胆道がん腫瘍マーカー(CA19-9 、DUPAN-2、Span-1、エラスターゼ1):6,600円(税込)
  • 肝臓がん腫瘍マーカー(AFP、PIVKA-II):6,600円(税込)
  • 肺がん腫瘍マーカー(CEA、シフラ、NSE):6,600円(税込)

男性におすすめの腫瘍マーカー検査

  • 前立腺がん腫瘍マーカー(PSA):3,300円(税込)

女性におすすめの腫瘍マーカー検査

  • 乳がん腫瘍マーカー(CEA、CA15-3、BCA225):6,600円(税込)
  • 卵巣がん腫瘍マーカー(CA125、CEA、CA19-9):6,600円(税込)
  • 子宮がん腫瘍マーカー(CEA、CA125、SCC抗原):6,600円(税込)

一般的に健康診断などで腫瘍マーカー検査を受ける場合は、保険は適用されません。また、前述のとおり腫瘍マーカーの値だけではがんの確定診断はできません。そのため、腫瘍マーカー検査に加えて、診察や画像検査の結果などと併せて診断されます。

「健康診断の検査項目と料金」について詳しく見る

検査結果の見方

検査結果が基準値内にない場合は、体内にがんが存在する可能性があります。なお、検査数値が基準値内でも、定期的に健康診断を受けることがすすめられます。

項目と基準値

CEA

  • 5.0ng/mL以下

基準値より高い場合は主に大腸がん、胃がん、乳がん、甲状腺がん、肺がん、卵巣がんなどがん全般の疑いがあります。

PSA

  • 4.0ng/mL以下

準値より高い場合は主に前立腺がんの疑いがあります。

シフラ21-1

  • 3.5 ng/mL以下

準値より高い場合は主に肺がんの疑いがあります。

エラスターゼ1

  • 300ng/mL以下

準値より高い場合は主に膵臓がんの疑いがあります。

CA19-9

  • 37.0U/mL以下

準値より高い場合は主に膵臓がん、胃がん、胆道がん、大腸がん、卵巣がんの疑いがあります。

CA15-3

  • 27.0U/mL以下

準値より高い場合は主に乳がん、卵巣がんの疑いがあります。

CA125

  • 35.0U/mL以下

準値より高い場合は主に卵巣がん、子宮がんの疑いがあります。

AFP

  • 10.0ng/mL以下

準値より高い場合は主に肝臓がんの疑いがあります。

PIVKA

  • 40mAU/mL未満

準値より高い場合は主に肝臓がんの疑いがあります。

SCC

  • 1.5ng/mL以下

準値より高い場合は主に肺がん、子宮がんの疑いがあります。

NSE

  • 12ng/ml以下

準値より高い場合は主に肺がんの疑いがあります。

BCA225

  • 160U/ml以下

準値より高い場合は主に乳がんの疑いがあります。

SCC抗原

  • 1.5ng/ml以下

準値より高い場合は主に食道がん、胃がん、大腸がんの疑いがあります。

異常値

  • 基準値外

検査結果が異常値であった場合は体内にがんが存在する可能があるため、医療機関を受診して精密検査を受けましょう。

ただし、異常値となった場合でも100%がんであるわけではありません。精密検査として必要に応じてX線検査や超音波、CTなどの画像診断や、内視鏡・細胞診などが行われることがあります。

腫瘍マーカー検査を受けるときに気を付けたいポイント

腫瘍マーカー検査の注意点

腫瘍マーカー検査で基準値よりも高い数値が出ても、必ずがんが存在するというわけではありません。良性腫瘍のほかにも、下記の要因で異常値が出る場合があります。

  • 長期喫煙
  • 糖尿病
  • 月経周期
  • 妊娠
  • 肺疾患
  • 萎縮性胃炎
  • 炎症性腸炎
  • 加齢

一方数値が正常であっても必ずしもがんが存在しないというわけではありません。初期のがんでは腫瘍マーカーが少なく、検知できない場合があります。

前述のとおり腫瘍マーカーは、治療効果の判定や再発・転移の早期発見に有効です。“がんを早期に発見する”という意味で必ずしも有効とはいえないことを理解しておきましょう。なお、がんを早期発見したい場合は腫瘍マーカー単独ではなく、そのほかのがん検診と合わせて受診するとよいでしょう。

eHealth clinicでは健診オプションとして、血液検査による腫瘍マーカー検査を行っています。腫瘍マーカー検査を受ける必要性はあるかなど、検査について不安や疑問があればいつでもご相談ください。

「eHealth clinicの健康診断」について詳しく見る

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