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2022.09.30

アレルギー性鼻炎の症状を改善するには何をしたらよい? 〜セルフケアのコツと医療機関での治療法〜

アレルギー性鼻炎になってしまったら、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどのつらい症状と一生付き合っていかなければならないのかと考えてしまいます。医療機関で検査や診断を受けて、薬をもらえば楽になるのでしょうか、少しでも症状を和らげる手段にはどのようなものがあるのでしょうか。

ここでは、アレルギー性鼻炎改善のためのさまざまな方法について解説します。

アレルギー性鼻炎の改善の基本はアレルギー物質の除去や回避

アレルギー性鼻炎の症状を改善するもっともよい方法は、アレルギーの原因となっている物質(アレルゲン)に触れないことです。しかし、完全排除は難しいため、室内のこまめな掃除や空気清浄機の導入、日常生活の工夫などで、できる限りアレルゲンとの接触を避けることが基本となります。

アレルゲンの除去方法には次のようなものがあります。

原因が花粉の場合

  • マスクやメガネ、帽子、スカーフなどで肌を保護する
  • 花粉情報をチェックして飛散が多い日は外出を控える
  • 花粉が舞う時期は洗濯物を外干ししない
  • 濡れ雑巾で拭き掃除を行い、花粉の飛散を防ぐ
  • ホコリが舞っていない朝一番に拭き掃除をしてから掃除機をかける
  • 風の強い日や飛散量が多い日は窓や戸を閉める
  • 外出時に着る服の素材は毛織物ではなく、ツルツルした生地のものを選ぶ
  • 帰宅時は服や髪をよく払ってから入る(家の中に花粉を入れない)
  • 洗顔やうがい、鼻うがいなどして花粉を洗い流す

原因がダニやハウスダストの場合

  • 床や畳に掃除機をかける際は、1回20 秒/m2 のペースで行う
  • 畳やカーペットなどには毛やホコリがたまってしまうため、フローリングに替える
  • シーツや枕などを小まめに洗う。そのとき、柔軟剤を使って静電気の発生を防ぐ
  • 室内のペット飼育は避ける

鼻のケアで症状を軽減

鼻の粘膜を保護したり環境を整えたりするなど鼻のケアを行うと、鼻症状が楽になる場合もあります。

  • 帰宅後は鼻をかんで花粉を取り除く
  • 室内を加湿して、鼻の中の乾燥を防ぐ
  • 鼻をスチームなどで温めて血行をよくし、鼻づまりを緩和する

体質や症状に合わせた薬の飲み方

アレルギー性鼻炎の薬はどれがよいのか、いま服用している薬の副作用はどうなのかなど、不安に感じることもあるでしょう。薬には副作用が出る場合もありますが、体質や症状に合わせた上手な選び方や飲み方をすることができます。

現在、医療機関で実施されているアレルギー性鼻炎の薬物療法は、鼻炎のタイプや重症度によって弱い薬から段階的に試していくことが基本です。さらに症状や年齢、副作用への反応などのデータを見ながら数種類の薬を組み合わせていきます。

そのため、自己判断で薬を服用したり中止したりするのはおすすめできません。薬の効果や副作用の強さなど、気になることがあれば医師や薬剤師に聞いてみましょう。

アレルギー性鼻炎の根治治療が期待できるアレルゲン免疫療法

現在、アレルギー性鼻炎の完治が期待できるのは、アレルゲン免疫療法のみといわれています。アレルゲン免疫療法には、注射による“皮下免疫療法”と、薬剤による“舌下免疫療法”の2種類があります。

どちらも原因となるアレルゲンのエキスを少量から体内に取り込み、少しずつ体に慣らしていく方法です。数年かけて治療する必要がありますが、ほとんどの患者さんで改善が認められています。

鼻づまりが強い場合は手術も検討する

鼻づまりが強いアレルギー性鼻炎では、手術という手段もあります。炎症で悪くなった鼻の通りを改善させたり、鼻水の分泌量を減らしたりすることを目的に行います。

保険適用があり、外来でできる手術もあります。

  • 下鼻甲介粘膜焼灼術:鼻の粘膜をレーザーなどで焼灼して穴の通りをよくする
  • 下鼻甲介手術:下鼻甲介の骨を取り除いたり、鼻水の分泌に関わる神経を切断したりする

民間療法や自己判断をするよりもまず医師に相談

アレルギー性鼻炎の症状を改善するというたくさんの民間療法や、根拠の怪しいセルフケアの情報を目にすることがあります。症状が改善するならと、つい試してみたくなることがあるかもしれません。

しかし、医師はこれまでに積み上げたたくさんの患者さんの情報やデータを持っており、現代医学で治療効果が高いと証明されている治療方法を知っています。それに沿って改善する可能性の高い治療法を選んでいます。

不安になったり困ったりした際には、医師に相談するのが早期改善の近道です。