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2022.07.22
#糖尿病内科(内分泌・代謝外来) #対象疾患

ザファテック

ザファテックとは

ザファテック(一般名:トレラグリプチンコハク酸塩)とは、2型糖尿病の治療薬です。選択的DPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ4)阻害剤に分類され、ザファテック錠25mg、50mg、100mgの3種類の錠剤が処方されています。

血糖値を調節する“インクレチン”というホルモンを分解する酵素(ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4))の活性化を妨げ、インスリンという血糖値を一定に保つホルモンの分泌を促す作用があるとされています。

最大の特徴は、週に一度の内服で血糖値のコントロールが期待できるというところにあります。

ザファテックが処方される病気とは?

  • 2型糖尿病

ザファテックの使用方法とは?

成人は1週間に1度、100mgを内服することが一般的です。決まった曜日に服用するとよいとされています。飲み忘れた場合は気付いた時に決められた量を飲み、その後はいつもの決まった曜日に飲むとよいでしょう。

また、2型糖尿病と診断されたからといってすぐにザファテックが処方されるわけではありません。食事療法や運動療法といった基本的な糖尿病治療を十分に行っても効果が不十分な場合に処方が検討されることが一般的です。

ザファテックの使用に注意が必要な人とは?

ザファテックの使用に注意が必要な人

  • 脳下垂体機能不全または副腎機能不全がある人
  • 栄養状態の悪い人、食事が不足している人、飢餓(きが)状態の人、不規則な食事摂取をしている人、衰弱状態の人
  • 激しい筋肉運動をする人
  • 過度にアルコールを飲む人
  • 腹部手術をしたことがある人
  • 腸閉塞(ちょうへいそく)になったことがある人
  • 中等度以上の腎機能障害がある人
  • 妊婦、または妊娠している可能性がある人
  • 授乳中の人
  • 小児
  • 高齢の人

ザファテックの使用ができない人

  • 重症ケトーシス(ケトン体という糖質が体内で増加している状態)、糖尿病性昏睡*または前昏睡の状態にある人
  • 1型糖尿病の人
  • 重症感染症の人
  • 手術前後の人
  • 重篤な外傷がある人
  • ザファテックの成分に対して過敏症を起こしたことがある人

*糖尿病性昏睡:血糖値が急激に上昇することで、昏睡(こんすい)状態に陥ること

ザファテックと飲み合わせの悪い薬や食品はある?

ザファテックとの併用に注意が必要な薬は以下のとおりです。

  • 糖尿病の薬(スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進薬、α-グルコシダーゼ阻害剤、ビグアナイド系薬剤、チアゾリジン系薬剤、GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害剤、インスリン製剤など)
  • 糖尿病の薬の血糖降下作用を強める薬(β-遮断薬、サリチル酸製剤、モノアミン酸化酵素阻害薬、フィブラート系の脂質異常症治療薬など)
  • 糖尿病の薬の血糖降下作用を弱める薬(アドレナリン、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモンなど)

糖尿病の薬や、糖尿病の薬の血糖降下作用を強める薬を併用すると、低血糖が生じたり、ザファテックの血糖降下作用が強くなりすぎたりすることがあります。

また、糖尿病の薬の血糖降下作用を弱める薬は、ザファテックの効果が弱まったり、血糖値が上がったりすることがあるため注意が必要です。

アルコール

アルコールは薬の作用を強めたり、副作用のリスクを高めたりする可能性があるため、薬と同時に飲むことは避けましょう。飲酒する場合は医師に相談したうえで、十分に時間をあけるなどの対策を取るとよいでしょう。

ザファテックの使用中に注意したい症状

重大な症状として以下のようなものがあります。当てはまる症状がある場合は薬を飲むのをやめ、医療機関を受診して適切な処置を受ける必要があります。

低血糖

0.1~5%未満の頻度で低血糖が起こることがあります。

低血糖に陥ると、空腹や冷や汗、手足のふるえ、血の気が引く、疲れやすくなる、けいれん、意識の低下などが生じることがあるため、このような症状が現れたら糖質を含む食品や砂糖を摂取する必要があります。

また、高所作業や車の運転などをする方は、作業中に低血糖が生じるとより危険なため、処方前に医師に相談するとよいでしょう。

そのほか、ザファテックとほかの薬を併用している場合、低血糖によって意識を消失する事例も報告されているため注意が必要です。

類天疱瘡

頻度は不明ですが、類天疱瘡(るいてんぽうそう)水疱症(すいほうしょう))が起こることがあります。症状としては、水疱やただれなどが挙げられます。

急性膵炎

頻度は不明ですが、急性膵炎(きゅうせいすいえん)(急激に起こる膵臓の炎症)が起こることがあります。激しい腹痛や嘔吐が続くなどの異常がある場合は服用をやめ、適切な治療を受ける必要があります。

腸閉塞

頻度は不明ですが、腸閉塞(ちょうへいそく)が生じることがあります。腸閉塞とは、腸の中身の通過が障害された状態のことです。

過度な便秘や腹部膨満、腹痛や嘔吐が続くといった異常がある場合は服用をやめ、適切な治療を受ける必要があります。